米国株&海外マーケットテクニカル分析|2022年4月21日(木)時点 ※試験運用※
サラリーマン兼業投資家のコータローです。
この記事では、米国株をはじめとした海外指標のテクニカル分析の内容について解説します。
「国際マーケットをテクニカル分析の切り口で把握する」というバリュー出しを目指したいと思います。
《サマリ》
■米国 ⇒ 反発上昇。だが、まだ上値は重そう。
■コモディティ ⇒ 農業分野が強い。上昇トレンドは崩れていない。
■欧州 ⇒ ドイツやイギリスは強い。全体的には弱い。
■中国 ⇒ 弱い。完全にゼロコロナ政策のせい。
■日本 ⇒ 上昇転換期待。ただしファンダは良くないので、過信は禁物。
日経225先物の相場分析記事である「【日経225先物】マーケット分析」記事内の、ファンダメンタルズ情報欄と連動しているので、よろしければそちらの記事もご覧ください。
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《米国マーケット》
■S&P500
直近下落波動は5割押し水準まで、節目となる週足トレンドライン(白色破線)で反発しました。
ただ、陽線の出来高がやや物足りず、反発上昇の信頼性はやや低いですね。
200日MAで頭を抑えられているように見えます。
200日MAを上抜くのに時間がかかるようだと、下落再開の可能性を疑うことになります。
■米10年債利回り
一旦調整が入りました。
2,3営業日以内に上昇再開する可能性が高いとして見ていきます。
引き続き、上目線です。
■DOW30
おっ、ダウは昨晩陽線です。
押しの深さも38.2%程度と、S&P500より強いですね。
エスタブリッシュメント的かつ現物商品やエネルギーを売る大型株に有利な相場と言えそうです。
S&P500も連れ高になってくれそうな気もしてきます。
■NASDAQ
昨晩は陰線です。
押しの深さは61.8%と、S&P500より弱いですね。
やはり金利上昇が響いています。
テック株、グロース株には不利な状況です。
インフレ相場、業績相場が継続しているものとみなせます。
■Russell
Russellは引き続きチャネル内での動きです。
当面はこのレンジ内での推移を予想します。
■ドルインデックス
昨晩は包み足が出ました。
ただ、ここしばらくは包み足のダマシが頻発しているので、下落転換を疑うには時期尚早かと思います。
米国のファンダ的には、FRBのタカ派姿勢が強まっているようなので、素直に考えればドル高要素が強いです。
引き続き、上目線で見ていきます。
■VIX
3連続陰線で順調に下がってきています。
ただ、ここまで下がった段階では、逆に反発上昇を警戒すべきと考えます。
20を割って、15に近づくほどに反発上昇のリスクが高まります。
《コモディティ》
■DBC(コモディティ全般に分散投資する総合コモディティETFの代表格)
トライアングルをブレイクしてから4連騰しましたが、直近は2連続陰線です。
期待した程には伸びないですね。
急角度の方のトレンドライン(黄色破線)を割り込んだら、下落転換を疑うこととします。
ただ、上昇トレンドはまだ崩れていません。
■石油ETF(USO)
オイルも同様ですね。
期待した程は伸びずに失速です。
こちらも、上昇トレンドライン(黄色破線)水準まで下がった場合は、トライアングルの上ブレイクはダマシだったと判断します。
■ゴールドETF(GLD)
ゴールドをはじめとした金属は、コモディティ商品の中では相対的に弱い動きの部類になります。
中立的な目線で見ていきます。
■農業コモディティ(DBA※)
農業関連は、コモディティ分野の中でも相対的に強いですね。
コモディティ全体の動きを支える形になっています。
こちらは戦争やインフレを織り込む動きが続いていると思われます。
引き続き、上目線で見れる形です。
※大豆、砂糖、とうもろこし、小麦、ビーフなどが組み込まれたETF
《欧州マーケット》
■ドイツ(DAX)
ドイツはここしばらく冴えない動きでしたが、昨晩は大きめの陽線で上昇しました。
フィボナッチ38.2%ラインで調整終了し、上昇再開が期待できる形です。
日足下降トレンドライン(黄色破線)にふたたびチャレンジするので、短期間でこれを上抜けるかがポイントになります。
■イギリス(UK100)
最高値付近でおあずけとなっている形ですが、大きくは下げずヨコヨコの動きです。
割と頑張っているのではないでしょうか。
最高値更新する可能性が高いのではとみています。
■ユーロドル
ユーロドルも昨晩は反発しています。
ただ、欧州のファンダは決して良くないですし、戦争も長引きそうなので上昇転換を期待するのは時期尚早です。
《アジアマーケット》
■香港ハンセン指数
ズルズル下げてしまっています。
あまり印象が良くない形になってきてしまいました。
中立的な目線に格下げです。
■CSI300(※)
上海はもっと悪いwww
日足下降トレンドライン(黄色破線)に沿う形での下落が継続です。
弱き寄りの中立に格下げです。
早いところ、ゼロコロナ政策を諦めた方がいいってば。
ただ、習近平氏の置かれた立場では、こうした判断は難しいのでしょうね。
引き続き、下目線です。
※上海証券取引所と深圳証券取引所で取引されている上位300銘柄の加重平均
《日本マーケット》
■日経平均
逆三尊形成プロセスが続いています。
引き続き、上昇転換を期待していける形です。
ただ、日本のファンダは良くないので、日足下降トレンドライン(黄色破線)でたたき落される可能性は十分あります。
■ドル円
130円手前で大き目の陰線をつけました。
陰線の出来高が大きいですが、まだ下落転換を期待するのは時期尚早です。
徐々に出来高が減ってきて、上値を追う動きが鈍くなってきたら天井警戒です。
それまでは、安易な逆張りは危険です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けに、国内外の株価指数等に関するテクニカル分析の手法や事例などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。
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