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【日経225先物】マーケット分析|2022年5月12日(木)時点

日経225先物をメインでトレードしている兼業トレーダーのコータローです。
この記事では、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から、直近の日経先物の相場観を解説します。
皆さまがトレード戦略を考える上で、情報収集の時短や相場分析のヒント等としてお役立てください。


《サマリ》

総合評価は、短期は【弱気 or 中立】中長期は【中立 or 弱気】とします。
※総合評価はファンダメンタルズとテクニカルの分析結果を総合的に評価したもの(テクニカル分析の評価のウェート高め)。

ファンダメンタルズ面では、短期は【悪材料優位 or 中立】、中長期は【悪材料優位 or 中立】と評価据え置きです。
4月の米国CPIが予想を超えた内容出会ったことを受け、米国・日本株ともに大幅下落しました。
米国株は、特にグロース株の下落が激しいです。
金利上昇、金融引き締め懸念を織り込む動きが続いています。
また米国経済の先行きについて、リセッションのリスクについて警告するコメントも増えてきました。
現状は、株価を売る理由のメインにはなっていないと思われますが、どこかのタイミングでは金利と株価の動きに反映されるものと考えられます。
今週後半の米国株の動きはPPIの発表内容次第になりそうですが、仮にある程度戻す流れになったとしても、その後すぐに上昇トレンドに回帰するということまでは考えにくいです。
一方で、日本株については「円安による日本企業の業績上方修正期待」という旨のコメントも見られます。
米国株が大幅下落している状況においても、日本株が相対的に底堅い動きをしているのは円安効果や、元々バリュエーションが高くなかったことが要因にあると思われます。
日本株を取り巻くファンダは引き続き悪材料が優勢ですが、マーケット参加者の恐怖感は一旦上限近くまで高まった可能性があり、短期的には多少反発する可能性があるため、中立寄りの弱気とします。
★S&Pをはじめとした世界株式指数やコモディティなどの詳しいテクニカル分析(画像付き)はこちらの記事で読めます。


テクニカル面では、日足は【中立 or 弱い】、週足は【中立 or 弱い 】、月足は【中立 or 弱い 】と、週足・月足の評価を引き下げます。
長期足では、大きく上昇後、ジリ下げの形。
基本的には、引き続き下目線で見るべき教区面です。
ただし、直近の下落波動はすでに-1800円程度の大きさとなっており、統計的には短期的にいつ反発してもおかしくない水準となっています。
よって、短期では弱気寄りの中立と評価します。
ドル円も売り圧力が高まってきているように見え、中長期的には買い支えの力が剥げてくる可能性があると考えています。
中長期ではレンジまたは下降チャネル形成というイメージは維持します。


《サマリ》は、1分程度で読めるように情報を取捨選択しています。
《ファンダメンタルズ分析の詳細》や《テクニカル分析の詳細》には、サマリの結論を導くロジックや前提情報を載せているのでそちらもぜひご覧くださいませ。

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《ファンダメンタルズ分析の材料》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

■経済指標スケジュール

5/12 (木)
15:00 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、速報値)
21:30 米国 4月 卸売物価指数(PPI)

5/17 (火)
18:00 欧州 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値)
21:30 米国 4月 小売売上高

5/18 (水)
18:00 欧州 4月 消費者物価指数(HICP、改定値)

5/20 (金)
08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI)

5/24 (火)
23:00 米国 4月 新築住宅販売件数

5/25 (水)
15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値)

5/26 (木)
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)

5/27 (金)
21:30 米国 4月 個人消費支出(PCEデフレーター)

5/31 (火)
18:00 5月 消費者物価指数(HICP、速報値)

6/1 (水)
23:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
23:00 米国 5月 ISM製造業景況指数

※情報出所
・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)
・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)
・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル分析の詳細》

■月足

テクニカル評価:中立 or 弱い
・上値が重い上に、GW明けの続落で大きめの陰線となり、印象が悪化した。
・ダブルトップをつけて下落し始めた形が続いており、目先は月足トレンドライン(白色破線)まで押してもおかしくない形になってきた。


■週足

テクニカル評価:中立or 弱い
・上段の下降トレンドライン(白色破線)にレジストをうけている形が続いている。
・また昨年から意識されている下段のライン(白色破線)も下抜いている。このまま足が確定したら、いよいよ印象が悪くなる。
・あまり時間をかけずに反転し、週足下降トレンドラインを上抜けるかがポイントとなる。


■日足

テクニカル評価:中立 or 弱い(変更なし)
・ジグザグしながら高値安値を切り下げている動きが続いている。
・年明け以降、逆三尊形成プロセスが進捗しているという前提で観察してきたが、上昇再開まで時間がかかりすぎていること、及び左肩トップを下抜いたことから、逆三尊シナリオを破棄し下降フラッグまたは下降ウェッジ形成プロセスとして見ていく。
・現在はフラッグorウェッジ下辺(黄色破線)に到達しており、反転するか下抜けてしまうかの瀬戸際にあると言える。
・どちらかというと売り圧力が強そうであり、下有利に見える。
・下辺のラインを下抜いたら、一段安となる可能性がある。
・ただし、直近の下落波動はすでに−1800円程度の大きさとなっており、短期的にはいつ反発してもおかしくない水準となっている。
・ただし、3月の直近安値24550円を下抜く可能性は現段階では低いと考える。



《チャート形成パターンのシナリオ》

①一旦小さく反発したのち下落再開し、ウェッジ下辺を下抜く。(50%)
②急反発し、ウェッジ上辺まで戻す。(30%)
③短期間でウェッジ下辺を下抜き続落。(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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