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パパッと見るブックレビュー『幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1/井上 勝生』

はじめに

 今日は『幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1』という本のブックレビューをしたいと思います。


パパッと見るブックレビューのコンセプト

 レビューをパパッと見た方が、紹介した本が今の自分の課題にマッチしているかどうか、欲しているものかどうかをパパッと判断できることをコンセプトとしています。


ブックレビュー『幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1』

本の紹介・読んだ目的など

【タイトル】幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1
【著者(敬称略)】井上 勝生
【発行日】2006/11/21
【発行所】岩波書店
[読んだ目的]
 明治維新について学ぶ
[何でこの本を知ったか]
 明治維新とは何だったのか、にて紹介されていた
ブクログでつけた★の数]
 ★★★★


この本はこんな人にオススメ

  • 明治維新について違った角度から見たい人

  • 当時の世界から見た日本を知りたい人

  • より明治維新の現場を感じたい人


著者:井上 勝生さんって? 

 Amazonから引用します。(当時のプロフィール)

井上 勝生(いのうえ かつお)
1945年岐阜県に生まれる。1967年京都大学文学部卒業。専攻は幕末・維新史。北海道大学文学部教授

幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1


私が読み取ったこの本のメッセージ

「 色々な角度からの幕末・明治維新を知ろう 」


私が感じたこの本のポイント(私の理解の上での要約)

  • 不平等条約を結んだ幕府は言われるがままに条約を結んだわけではなく、現場の人たちが叡智を集結し、交渉し、条約を結んだ。結果として不平等になった。

  • 幕末・維新の急激な変化・政府の圧政によって負担が生じ、多くの一揆や打ち壊しが発生した。そういった面もあった。

  • ざっくり登場人物

    • 昔から続く日本を守るべく攘夷をされたかった孝明天皇

    • 開国しないと逆に日本が危ないと思った幕府

    • 自分の立場を確立したかった徳川慶喜

    • バランスをできる限り取り日本を変えたかった薩摩

    • 尊王攘夷でつっぱしって日本を変えたかった長州

    • 短期で強引な政策を実施した明治政府

      • 海外を知り力技で改革をする大久保利通

      • 大久保と違う立場で進める木戸孝允

      • 独自の考えで征韓論を唱え、下野し西南戦争に散った西郷隆盛

      • 豪胆な大隈重信

    • 急激に変わる世に対し一揆や打ちこわしで意思を表明した民


チャプター紹介

はじめに
第1章 江戸湾の外交
第2章 尊攘・討幕の時代
第3章 開港と日本社会
第4章 近代国家の誕生
第5章 「脱アジア」への道
おわりに
あとがき

幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1


読後ひと言感想(読んだ直後にブクログに投稿したもの)

勉強になりました。

世界から見た幕末、明治維新の日本が描かれています。

よくある明治維新の概要を見ると幕府が何も考えずに不平等条約を結んだという理解になってしまうことが多いと思います。実はそうではなく、当時の幕末の現場には優秀な人がたくさんいて、その人達の努力によってできる限り良い内容になるよう交渉し条約を結び、結果不平等になった面もある、ということだったんだなと理解できました。現場の人たちの働きぶりがよく描かれており、イメージが沸きました。

その時日本はこうしたけど、世界の情勢から見ると実はこういう状況だった、という事もありました。やはり常に世の中に目を向けていくということは重要だなと思いました。

明治政府の急激な改革によって民の反乱が頻発していたのはこれまでよく分かっていなかったです。そういった面もあったんだなと勉強になりました。やはり多角度から見て自分なりの意見を持たないとダメだなと思いました。


私の読後行動

  • 明治維新をもっと勉強する


その他メモ

  • なし


おわりに

 いかがでしたでしょうか。パパッと自分の課題にマッチしているか・欲しているものかどうか判断できましたでしょうか。

 以上、パパッと見るブックレビュー『幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1』でした!


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