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【イベントレポ】「地域や事業者の想いを届けるメディアや情報発信の可能性」に参加して感じたローカルメディアの「光の当て方」

どうもハヤシです。
2月になり、ますます冬が深まって寒さが増してますね。

寒いといえば、私の住んでいる京都の冬はすごく寒いんです。
あまりイメージないかもしれませんが、下からジンジンくる寒さです。

以前京町家を扱う不動産事業者の方に居住相談をすると「覚悟したほうが良いですよ…」と言われました。第一声で出てくる言葉…。
みなさん京都で町家居住を検討される場合には、ぜひまずは1ヶ月くらい賃貸などでテスト居住しましょうね!

さて町家といえば、本日はまさに町家で開催されている「町家オープンカレッジ(MOC)vol.9「地域や事業者の想いを届けるメディアや情報発信の可能性」に参加(オンライン)しました。

意図的ではなくちゃっかり自分もいれて撮っちゃったスクショ

▶︎町家 学びテラス・西陣 Facebookページ

地域の自治体の方や、事業者の方にとって「いかに魅力の発信をおこなうか」は重要なテーマのひとつではないでしょうか。
実は私、地域活性化をテーマにしてお仕事に関わっていたことがあるのですが、情報発信に課題を抱えている方が地域には少なくないようでして…。
地域に関わっていく身として「これは参加せねば!」とすぐさま申し込みをしました。

今回はイベントを通して私が感じた「ローカルメディアのあり方」や「企画の作り方」をお伝えします。

「魅力を伝える」とは「良く見せる」ことではない

今回のイベントにおける最大のポイントのひとつ。
魅力を伝えようとするときに、どうしても「良く見せよう」と考えてしまいがち。
しかしイベントのなかでは「光を当てすぎない取り上げ方」がトピックになりました。
私にとってはかなり興味深かい観点だった。

記事を作るときに大切にすることして、たとえばこんなお話がありました。

●求人インタビュー記事をつくる場合
良いことだけを伝えない。仕事の大変さや苦労も伝える。メディアはどうしても良いところをスポットライトをあてようとするところがある。そうではなくて、現状を伝えるということを大切にする。

イベントより

●まちの魅力を伝える記事をつくる場合
読んでくれた人には西陣にきてほしい。読んだ人が西陣に来たくなる、その場所で何かを手に取りたくなる記事を企画をする。
まちの暮らし、日常を大事にしている。執筆に協力してくれる人の、ありのままの文章を使う。

イベントより

よくある求人インタビュー記事とは趣きがかなり異なりますね。特に東京のITベンチャーのそれとは顕著に。
私は採用サービスの運用代行をしていたことがあるのですが、いわゆる社員インタビュー記事では「イケてる感」を意識して作ることが多かったです(それはそれで、ターゲットには訴求できていましたが)。

もちろん、クライアントから求人系の記事制作を引き受ける場合、当の会社からお金をいただいて作る記事ですし、お仕事が魅力的に見えるように、意向をうまく汲む必要はあります。

ただ「魅力を伝える」とは「良く見せる」ことではない。必ずしもイコールではないのです。
嘘なく、脚色ない記事を作る。だからといって魅力を伝えるうえで「では悪い側面を見せよう」の発想はズレているし、完全にありのままを見せるのというのも不十分。

ここでひとつメディアの役割を定義してみるなら「切り口によって、新しい価値を提案すること」と考えられるのではないでしょうか。
またメディアだからこそ生み出しやすい価値ではないかと思うのです。

「自然な再発見」を企画に織り込む

地域の外の人々だけでなく、地域のなかにいる人々が、魅力を再発見できる仕掛けをしていくことも、ローカルメディアの役割なのでしょう。
オサノートの横山さんの取り組みを聴いていて、そう感じました。

たとえば取り組みとして紹介されていた西陣フォトウォーク。写真を撮る行為を通して、これまでそれほど気に留めていなかったことや、見過ごしていたことにも、気づくキッカケになります。
そのほかにも写真や絵を使って、手作りでまちのお店や施設をマッピングした地図の写真もありましたが、また違ったスポットライトをあてる方法ですね。
違和感もポイントなんじゃないだろうか。「西陣の良さを再発見するワークショップ!」(極端)にすると、私の場合だと少しハードルが高く思えてしまいます。
フォトウォークの場合は、楽しんでいるうちに、結果的に気づきがある自然さを感じますし、参加もしやすそう。

また個人的に目を見ひらいたスライドがありました。「KéFu stay&lounge」で提供されるメニューに使用されている地域食材の一覧です。

材料のひとつひとつに作り手がいることを、ものすごく実感するスライド。インパクトある!

「ローカルに出会う」の見事なひとつの形ですね。
地域のなか(あるいは近場)にいても、気づけないこともたくさんあります。地域のなかにいるからこそ、見えなくなる部分もあるのかもしれない。
地域で働く人たちのことについては、特にそうではないでしょうか。

その点、このカフェメニューは、関係性に光を当てた素晴らしい例だと思いました。
自分の生活が、同じ地域に暮らし商いを営む人のおかげで豊かになっていることを感じられる。

こうした「自然な再発見」を企画に織り込む技術は、ローカルに馴染む気がします。

▶︎ KéFu stay&lounge Instagram アカウント

「みんなでつくる」メディアと新しい可能性

メディアにおいて、双方向のコミュニケーションが意識されてからもう随分と経ちます。テクノロジーの進化もあり、参加型の企画も増えましたね。

そして近年また新たに「共創」が注目されています(「共創」は難しい言葉なので「ある何かを共有する人同士が、一緒につくる」と頭のなかで読み替えてみましょうか)。
「共創」がローカルメディアにとっても、大事なコンセプトになる予感がします。

京都移住計画をコミュニティメディアと謳うことがある。記事を書くライターも企業も、一緒に作る世界観。一方的に情報を発信するのではなく、受け取る側も含めてお互いにつくる。

イベントより

単に情報を発信する側と受け取る側としてでなく。名もなき一人のオーディエンスでもなく。
事業者も行政も、まちに暮らす人も、さまざまな立場の人同士が関わってつくるメディア。
顔が見えやすい関係性があるからこそのディープなコンテンツが生まれ、地域のなかだけでなく外に暮らす人も、あたかも顔見知りができたかのような気持ちになりそう…!
メディア = 情報媒体にとどまらないメディアの役割は大きいものがある。

ローカルメディア自身にとってもヒントになるのではないでしょうか。ローカルメディアは数ありますが、それぞれあり方や注力して取り上げている内容が違います。
ローカルメディア同士が何か一緒に企画をしてみると、おもしろいかもしれませんね。

あともうひとつだけお話させてください。さっき記載した「コミュニティメディア」の言葉に可能性を感じておりまして…。
耳にしたとき、視界がパッと開けたような感覚になったんです。

地域が地域としての独自性を持ちながらも「オープン」さを、またある意味メディアにかかる呪いとも言える数字から解き放たれる可能性を感じたんですね。

数字ばかりを追い求めないことを大切にしている。
もちろんメディアである以上、数字は追っている。
PVは見ているし、PVをあげていくための方法も手法としてはある。
でもそれで失われていくものもあると感じている。読み手のことを考えてメディアをつくりたい。
言葉ひとつとってもワーケーションもあえて「半分旅、半分仕事」と表現している。

イベントより

顔が見える関係性がある地域があり、濃淡や関わり方の違いはあれど、同じものを共有する人同士が集まってつくるメディア。
どんな指標をもって良しとするのか、議論はこれからですが、新しいメディアのあり方は地域から生まれるのかもしれません。

結びと、町家学びテラス西陣のご案内

ここまで読んでいただいてありがとうございました!
イベントは終始、和やかな雰囲気でしたが、ヒントになりそうなお話がたくさんあり、長文になってしまいました。

ローカルメディアのあり方や情報発信の仕方についてはまだまだ語りしろがありますし、これからもっとワイワイガヤガヤ盛り上がってほしい。
地域にとっても良いことだと思います。

~町家オープンカレッジvol.9、終了しました!~ 今年最初の町家オープンカレッジが無事に終了しました。学生さんも含めて、とても多くの皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました! 情報発信について考えた今回のオープンカレッジ。...

Posted by 町家 学びテラス・西陣 on Thursday, February 3, 2022

さて最後に今回イベントの開催場所となった「町家学びテラス西陣」をご案内(参加はオンラインでしたが)。

実は少しばかり開催前に実際にお邪魔したのですが、素敵な方々がいらっしゃる素敵な空間でした。
初回訪問にも関わらず、会話に巻き込んでいただいて、気づけば楽しく話し込んでました。
あれ、町家なのに暖かいなと思ったら、皆さんの暖かさだったんですね…。

水曜日あけているとのことなので、特に京都にお住まいで関心のある方は、ぜひ訪れてみてくださいね!

それでは。

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