KOHIZUKA

米大手ヘルスケア企業に10年以上勤め、日本・US・シンガポールでの仕事を経験。工学修士…

KOHIZUKA

米大手ヘルスケア企業に10年以上勤め、日本・US・シンガポールでの仕事を経験。工学修士・事業構想修士を併せ持ち、学生時代は野球部で大学では主将。ビジネスからスポーツまで、あらゆる業界で世界に通ずるリーダーシップ・組織のあり方について日々考える。

最近の記事

イノベーションとは?

いくつかイノベーションに関する本を読み、自分なりの解釈をまとめてみたい。 イノベーションとは、 ①自らの内発的な夢やアスピレーションをエネルギー源として ②既存の常識や外部環境変化を破壊し ③既存のものの新結合によって新しい意味=価値を創造し ④その価値が社会に広く行き渡るようにスケールする ことである。 もう少し詳しく、、、 ①イノベーションの起点は自らの内発的な思いである。「30年先や50年先、社会はこうあってほしい」という強い思いがイノベーションを起こす起源となる。

    • 【リーダーシップ:その9】総まとめ

      これまで8回にわたり、自分が考えるリーダーシップについて記事を書いてきた。 その総まとめをここでは行いたい。 まずは二つの大前提。 ・世界は絶えず動き、変化し続けている ・世界は開かれていて、全てのものは繋がっている これが意味することの一つは、私たちが生きているこの世の中は「どんな変化でも意図的に起こすことができる可能性がある」ということである。 その「意図的な変化」を望んだ生き物が人類に現れた、それがリーダーである。 リーダーは、自然発生的に起きている動きとは違った変

      • 【リーダーシップ:その8】リーダーに必要な要素⑤「決断と責任」

        リーダーは、Vision実現に向けて、あらゆる場面でさまざまな決断をしなくてはならない。 日々の小さい(ように見える)決断から、将来の組織の方向性を定めるような大きな決断までその規模は多岐に渡る。 そして、決断までに十分に情報を仕入れることができる時間がある時もあれば、瞬時にその場で判断を迫られることもある。 ただし、どんなに情報を仕入れることができても、特に不確実性の高い時代において100%正しい決断をすることはほぼ不可能である。 そこで最後に頼りになるのが、「リーダーの

        • 【リーダーシップ:その7】リーダーに必要な要素④「『場』をつくる」

          前回の投稿で、リーダーは全ての人にオープンであることの重要性について述べた。 しかし、たとえ常にオープンであっても、周囲の人々がリーダーに対して本音をぶつけることができないと、事は良くならないし前には進まない。 不確実性が増すこの時代において、リーダーの考えが正しいとは限らない。 自分のチームメンバーも含めて、あらゆる人々と本音の考えをぶつけ合うことで、新しいアイデアが生まれる可能性が高まる。 リーダーはそのための『場』づくりに長けている必要がある。 二人だけの対話でもグル

        イノベーションとは?

        • 【リーダーシップ:その9】総まとめ

        • 【リーダーシップ:その8】リーダーに必要な要素⑤「決断と責任」

        • 【リーダーシップ:その7】リーダーに必要な要素④「『場』をつくる」

          【リーダーシップ:その6】リーダーに必要な要素③「全ての人を敬い、全ての人にオープン」

          リーダーは、自分の周りの全ての人(年齢や性別・国籍…など関係なく)を尊敬し、関係性を大切にすべきである。 【リーダーシップ:その④】で述べたが、Visionを明確に示しているリーダーは、Synchronicityの効果を最大化できる。 でもそれは、自分が世の中の出来事や出会う人々にオープンであることが必要である。 誰がどんなタイミングで、Vision達成に向けた素晴らしいアイデアをもたらしてくれるかわからない。 それは、たまたま出会った幼い子どもかもしれないし、普段から顔

          【リーダーシップ:その6】リーダーに必要な要素③「全ての人を敬い、全ての人にオープン」

          【リーダーシップ:その5】リーダーに必要な要素②「自分を知り、自分に正直になる」

          優れたリーダーは、自分自身のことをよく知っている。 完璧なリーダーはこの世に存在しない。 どんな優れたリーダーにも必ず強みと弱みがある。 大事なのは、それをリーダー自身が理解していることである。 リーダーは学び続けなければいけない。 自分自身を成長させ続けなければいけない。 自分自身のことを知れば知るほど、その学びの効果・効率が上がっていく。 何をより優先的に学ぶべきか、知っているからだ。 また、自分がどこかの組織の責任者となり、組織の形式上リーダー的ポジションについた

          【リーダーシップ:その5】リーダーに必要な要素②「自分を知り、自分に正直になる」

          【リーダーシップ:その4】リーダーに必要な要素①「Visionを示す」

          誰かに自分を助けてあげたい、自分について行きたいと思ってもらうためには、自分が何を実現したいと思っているのかを理解される必要がある。 そのためには、やはり成功のイメージ=Visionを明確に示すことが効果的である。 Visionはストーリーでもいいし、絵でも写真でも動画でもいい。 粘土やレゴで形にすることを試みてみることも面白い。 わかりやすい事例や比喩表現を用いることも効果的である。 そして繰り返し伝える。 とにかく、できるだけ同じイメージを脳内に思い浮かべてもらうことが

          【リーダーシップ:その4】リーダーに必要な要素①「Visionを示す」

          【リーダーシップ:その3】真のリーダーとは

          「リーダーとは何ですか?」 もし私が今この質問を受けたとしたら、答えはこうだ。 「周りの人々が、『あの人の夢(=Vision)、一緒に叶えたいな。何か手伝えないなかな。』と思われる人」である。 リーダーになろうとする人は、何かしら今の世の中に「変化」を起こしたい人である。その成功イメージがその人の夢であり、Visionである。 Visionの実現に向けて、その人は一人でもアクションを起こす。 しかし、当然ながら、そのVisionに賛同して力を貸してくれる仲間がいた方が、

          【リーダーシップ:その3】真のリーダーとは

          【リーダーシップ:その2】リーダーの必要性

          そもそもリーダーは必要なのか?なぜ存在するのだろうか? 自分の中では、その答えこそが人間を人間たらしめた一つの要因だと考えている。つまり、ただ環境の変化と全く同じスピードと同じ方向性でそれに順応するだけだったら、リーダーは必要なかったかもしれない。 しかし、人間は、環境の変化とは違ったスピードを求めたり(より加速させたり、時には変化を鈍化させようとしたり)、あるいは違った方向の変化を求めたりしたからこそ、リーダーの存在が必要になったのである。 そこで重要になってくるのが、

          【リーダーシップ:その2】リーダーの必要性

          【リーダーシップ:その1】大前提の世界観

          最初のテーマは「リーダーシップ」。 今後しばらくの間、自分が考えているリーダーシップについて書き出していく。 と言いながら、リーダーシップの詳細に入る前に、大前提となる世界観が二つある。 一つ目は、「世界の全てのもの・コトは絶えず動き続けている」ということ。 この世の中に、止まっているもの・変化していないものは存在しない。一見全く動いてないように見えるものやコトでも、長い歳月で見れば必ず全てが動的な存在である。 二つ目は、「世の中は全て相互に関連があり、作用しあっている

          【リーダーシップ:その1】大前提の世界観

          自分の頭の中には何がある?

          2022年2月20日、日曜日。(「に」が多い) 場所はシンガポール。 とにかくアウトプットをしたくなった。 この数年、仕事で様々なリーダー・マネージャーとしての役割を経験。大学院にも通い、事業構想や地方創生について研究。たくさん本も読んだ。 それらを通して、自分の頭の中にたくさんのことが巡るようになった。 時に素晴らしいアイデアや言葉、思いつき、直感があるような気がするし、無いような気もする。 自分の頭の中で、複雑に絡みあった編み目を解いたり結び直したりすることで、何か

          自分の頭の中には何がある?