【リーダーシップ:その7】リーダーに必要な要素④「『場』をつくる」

前回の投稿で、リーダーは全ての人にオープンであることの重要性について述べた。
しかし、たとえ常にオープンであっても、周囲の人々がリーダーに対して本音をぶつけることができないと、事は良くならないし前には進まない。
不確実性が増すこの時代において、リーダーの考えが正しいとは限らない。
自分のチームメンバーも含めて、あらゆる人々と本音の考えをぶつけ合うことで、新しいアイデアが生まれる可能性が高まる。

リーダーはそのための『場』づくりに長けている必要がある。
二人だけの対話でもグループでの対話でも、誰もが主観をぶつけ合うことができる環境整備、つまり心理的安全性の高い環境づくりは極めて重要である。

例えば月に一度でも、チームメンバーを集めて、何を決めるでもない「目的のない会議」を実施してもいいかもしれない。
Discussion(議論)ではなくDialogue(対話)である。
トピックだけ決めて、全員がそれについて心から思っていることを共有する。
正解などない。
だから、例え自分の考えと違ったとしても、リーダーはしっかりとメンバーの考えに共感することからはじめ、そして自分の本心も打ち明ける。
その繰り返しで、新しい何かがチームに生まれ結束力も増していくと考える。

目的が明確なDiscussionも必要である。
その際、目的に至るプロセスは効率化が図られるに越したことはない。
Dialogueは違う。
ゴールを決めていないから、行ったり来たり非効率なプロセスになる。
しかし、非効率なプロセスからしか生まれないものがある。

リーダーによる、心理的安全性の高い『場』づくり。
勇気を持って取り組む非効率性の先にInnovationがあると考える。

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