自己啓発には源流がある【中村天風さんとヨガ】
僕たちの心と、体と、意識は別物らしい。
これはヨガ哲学の考えだ。
ヨガといえば、ホットパンツやらの、ぴったりした服を着ている女の人が、
なにやら不思議なポーズをしているやつだ。
意識高そうな、やたらテンションの高い女性が、
「ダイエットにはヨガがおすすめ!!」
と言っているイメージが強い。
それか、ダルシムだ。
それか、片岡鶴太郎だ。
ガリガリだ。
ガリガリのイメージがある。
片岡鶴太郎さんのせいだ。
片岡鶴太郎さんのせいで、僕の中では、ヨガというのは少し、
うさんくさ太郎と思っていた。
そんな僕が、最近こんな本を読んだ。
中村天風さんの、運命を拓く。
中村天風さんは、思想家であり、自己啓発家。
天風哲学という、ヨガを源流とした、自己啓発を世に広めた人だ。
影響を与えた人物に、松下幸之助、稲盛和夫。
テレビで身近な人物として、松岡修造、大谷翔平などがいる。
「松岡修造と、大谷翔平に影響を与えたとか、凄いやん!!」
程度の低いミーハーな僕は、以前から、中村天風さんの名前だけは耳にしていた。
しかし、なにやら臭い。
少々宗教臭いな、と思い、敬遠していた。
僕の最近の趣味は、読書。
自己啓発本が好きでよく読んでいたのだが、さすがに飽きてきた。
なぜ飽きてきたかというと、自己啓発本は同じようなことしか書いていないからだ。
自己啓発には源流がある。
その多くが、哲学だったり、宗教だったりが大半だ。
ニーチェと、ブッダの教えで大体の自己啓発は完結する。
と最近では思っている。
自己啓発には何かしら源流があるのを知った僕は、
先程の中村天風さんの、天風哲学の源流も知りたくなった。
中村天風さんは、不治の病に侵されたとき、ヨガと出会い、その教えを学ぶことで、病から回復したという。
そうです。
一見すると、胡散臭いのです。
願えば、病は治るのだ!
という言葉をそっくりそのまま受け取れる人は、なかなかいない。
とはいえ、最初から、胡散臭いからすべてを否定する!
というのもなにか、暴力的なような気もする。
ということで、自分なりに解釈する必要がある。
誰かに言われたことをそっくりそのまま受け取って、
盲信していては、カルト信者と変わらない。
どうして、そうなって、そうなるのか。
どうして、その人は、そんな考えに至ったのか。
たとえ、それが全く見当違いだったとしても、
自分の頭を使い、仮定をひねり出すのは大事だ。
ということで、話しは冒頭に戻る。
ヨガ哲学では、心と、体と、意識は違うらしい。
体が本来の自分と違うというのは、比較的分かりやすい。
僕たちの体はたんなる入れ物で、意識の自分とは隔たりがある、
というのは、何となく分かるだろう。
問題は、心と、意識の違いだ。
ヨガ哲学では、この心と、意識にも違いがあり、
本来の自分というのは、意識にしか存在しないらしい。
心というのは、意識からの刺激で、思考するものを差す。
たとえば、映画を見て感動するのが意識。
感動して、自分ごとのように思い、悲しくなってしまう、というのが心の作用だ。
要は、第一感情が、『意識』
それに付随して、思考してしまう第二感情が『心』になる
なので、これを切り離して考えよう。
心と体を、意識とは切り離して考えることによって、
『不安や悩みから開放されよう!』
というのが、ヨガの教えだ。
楽しい。
源流を知ると楽しい。
「あぁ、この人が言っているこの考えは、あの考えが源流なのか!」
と感じると、世界がシンプルに見えてくる。
自己啓発もそうだが、成功者たちが言っている、成功法則!
なんてものも、元をたどれば源流がある。
どんなものも、源流があり、それを知ることで、この世の原理が見えてくる。
…ような気がする。
ということで、今回は以上です!
お疲れ様でした!
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