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【韓国】日本と全然違う!?市場の生簀で仰天の刺身オーダー

以前、海辺の街なだけに、シーフード率が高い釜山のグルメを特集したことがあるのですが(→【韓国】釜山でこそ味わえる!?知られざる絶品&珍グルメ4選)、その中で紹介した広安里(クァンアンリ)民楽刺身センター​​(광안리 민락회센터)​にて、とうとう「下の階で直接魚介を買い付けて、上の階にあるお店で食事デビュー」してきてしまい、それがまた、想像以上に安くて楽しかったので、今回は釜山グルメの続報ということで、そちらをお届けしたいと思います。


韓国のお刺身「フェッ(횟)」​​

韓国のお刺身は通常、メインの白身を中心に、あらゆる食材が一斉に並ぶ、非常に豪勢で「映える」スタイル。

お刺身も基本、ゴマ油かコチュジャンで、葉っぱを巻き巻きしていただきます。

最近は福岡から甘醤油が流通しているからか、醤油+ワサビらしきもの!?も添えられていることが多いです。

が、ふだん甘醤油でお刺身を食べる習慣がない東京都民ですし、ワサビがどうもそれらしい味がしないので、これはこれで、韓国式ととらえて、バリエーションの一つとみなしております。

魚は、ソウルや、釜山の市中の飲食店とかですと、お店にある生簀から、新鮮な魚介を引っ張り出されることが多いかな、と。

これが、釜山のチャガルチ市場や広安里民楽刺身センターとなってまいりますと、下の階にある市場で客自ら食べたいお魚をピックアップし、お店で調理してもらうスタイルになってくるわけです。

そんな韓流お刺身ですが、私の個人的な嗜好の問題で、ソウルでは肉メイン、魚介は釜山で、ということが多く、今まで韓国でいただいたお刺身は全て釜山。しかし、お魚に詳しくないため、食べる魚を選ぼうにも、店内の水槽を見たところで何がなんだかわからないし…ということで、お店に全ておまかせで、おすすめを見繕っていただくスタイルしかやったことがなかったのです。

が、せっかくの釜山でそれではいけない!と、市場でのお魚選定に挑んだ、というわけで、早速ご報告なのであります!


初めてなのに、よりによってローカル市場

…だけどこれが正解!

釜山にあるメジャーな市場はチャガルチ市場と広安里民楽刺身センターの2つ。どうも、色々検索していると、釜山にいらっしゃる日本の方はチャガルチ市場で食べられる方が多い!?ようなのです。確かにこちらは規模が大きく、ご立派でございます。

が、ワタクシ的に、どうも「外国人観光客慣れしちゃってる市場」というのは、気が進まない…せっかく行くなら地元の方がよく行かれるところに行ってみたい、というのがありまして…笑
永遠のお気に入りが広安里(광안리)! 

こちら、そもそもがビーチと広安大橋、という眺めがステキなエリアなんです。

年に1回、韓国最大級の花火が上がるところなのですよ~。これは広安里ではなく、隣町の海雲台(ヘウンデ)ビーチから撮影したものですが、それでも、この規模感!

そんな広安里にございますのが広安里民楽刺身センター(​​광안리 민락회센터)​​。

観光客が少なめなせいか、お値段的にもあまりぼったくられ感がなく、お店のおばちゃま達に「あら、日本人なんて珍しい!」って可愛がっていただく感じ笑。どこかしら素朴で、カタコトの日本語と英語を交えながら、とても親切にしてくださいます。

指差しで手長ダコやイカ、エビ、あとメインとなる白身魚を選ぶんですが、こちらは、お店の方のオススメ!ということで言われるがままにお任せしてしまいました。笑

「あと、これとこれ、これも持っていったらいいんじゃない?」と要所要所でアイデアをいただき、「確かにこれはいいかも!」「これはいらないかな」とやりとりをするのが楽しかったです。なんだ、お魚の見た目や名前がわからなくても全然いけるじゃん!

選んだその瞬間から、目の前でお魚の下処理が始まるのが、超リアル! 動画取るから待って~!!とか叫ぼうが、ニヤリとしながら容赦なしです。

血抜き、墨抜きなどの下処理をしたお魚、イカやタコをバケツやビニール袋に入れてくださるので、そちらを持って、エレベーターで飲食スペースのある実店舗へまいります。

ちなみに体動アリです…よろしければ記事末尾の動画でどうぞ。


お店で早速調理!コースに負けない豪華さ

お店に入って、店員さんにバケツを渡したら、あとは待つだけ。市場の生簀で選んだ魚介がこうも一斉に並べられると壮観です!

朝からいろいろと食べちゃってる関係で、今回はそこまでの品数を選ばなかった、というのがあり、コースよりは品数は少ないですが、それでもこんな感じ!

広安里のお店は、窓からのこの眺めもこの地ならでは! 最大の魅力の一つであります!

写真はお昼の景色ですが、夜景もキレイなわけです。

ちなみにですが、以前に来た際は、キョンポ刺身店(경포횟집)にお世話になったので、今回もそちらの生簀から、購入したつもり!?なのですが、誘導されたのは別の店舗!?でした。

この辺りのシステム謎すぎ。ですが、調理していただく食材はもうどこのお店だろうが一緒!?ですし、旅行ってのはこうした行き当たりばったりも楽しいもんだ、ということで、もう流れにまかせるのが正解。笑

中でもなかなか衝撃なのが、やっぱりこの「動く手長ダコ」

これは、別の日に、コースで食べた時の動画です。

初めての衝撃で、お箸であちこち触りまくり&お醤油につけちゃってますけど、ごま油とお塩でシンプルに味付けされているだけでもう十分!

口の中に吸盤が吸い付いてくる、あの感じはなんとも、ですが、慣れてくるとどうってことでもなくなってきて、新鮮だからこそ!な食感にやみつきです。

イカのお刺身は一応、アニサキスがいないかチェックしながら食べましたが、バッチリ大丈夫でした。笑 ちなみに韓国では通常、タコとイカ両方食べる人はどうもいない!?らしいです。

〆のお約束は、白身魚に選んだお魚の頭やアラの部分を使用したメウンタン(매운탕)という海鮮スープ。これがまたもう、お魚からでたお出汁たっぷりで、最高に美味しい。

これ、見た目とは裏腹に優しい辛さが最高に食欲をそそる一品なんです。

ということで、市場のおばちゃま達とのやり取りを楽しみながら、自分達で選んだ食材をいただくのは、コースとはまた違った楽しみがあり、これ次もまたやりたい!と思える体験だったのでした。

ちなみに、こちら食材一式調理いただき、副菜やメウンタンを加えてのお値段は、調理代を含めて、1人約4,000円! 「おねだん以上」のクオリティーにビックリだったです。

以前行った店舗も今回の店舗も、どちらでも美味しくいただけましたので、それはそれで良し!?
次からは、お店のおばちゃまのノリと相性で店舗探しするのもいいかも、と思いました~。

最後にこの日の一部始終をまとめた動画を置いておきます。なかなかのライブ感なので、お時間ございましたらぜひどうぞ。



知らぬと大損!? 韓国食事情

今回は韓国ならではのグルメ体験、お送りいたしましたがいかがでしたでしょうか。日本でも同様の市場が存在はするのですが、日本と違う、韓国ならではのポイントと驚きを交えたライブ感、伝わりましたでしょうか。

今回ご紹介いたしました、広安里民楽刺身センター​(​광안리 민락회센터)の場所はこちらです。

厳寒の冬は韓国行きをお休みし、台湾に行くのが通例ですのでそれはそれで、韓国は、今年は3月から、釜山→大邱→水原華城→ソウルの朝鮮半島縦断旅を皮切りに、4月、5月のソウル行きがすでに決まっておりますので、順次、本連載でアップデートする予定です。今後の記事をぜひお楽しみに!


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