マガジンのカバー画像

今日の言の葉

799
その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
運営しているクリエイター

#言葉の力

何度目かの変容

何度目かの変容

歴史は遠くにあるものではなく
外側にあるものでもなく
私たちの内側にあり
もっといえば私たち自身が歴史そのものです。
生まれたとき
すでにそれは私たちの中に刻まれている。
DNAに、細胞のひとつひとつに
遙かな時の膨大な情報が記録されているのです。
持って生まれた宿命には
その記憶も影響を及ぼしており
自分ではどうしようもないことも
確かにあるのでしょう。
だからこそ人は自由を求め
挑戦しようとも

もっとみる
愛にもとづく真理

愛にもとづく真理

あらゆる現象は
みずからの心が創り出している。
お釈迦さまは、そう仰せになりました。
けれどこの真理を受け入れるのは
たやすいことではありません。
現状に何らかの不満を抱き
未来に不安を感じる人が少なくない今
むしろ
「そんなことあるわけない」と
拒絶し憤慨さえするでしょう。
まったく望まない現実を
この自分が創造するわけがない。
そう感じるのも致し方ありません。
そこで、「心」というもの
「自分

もっとみる
呼吸とひとつになる

呼吸とひとつになる

時間のことなど気にせずに
静かに座してみましょう。
どうしても気になるなら
お線香を焚くといいでしょう。
坐禅の際には長いお線香を焚きますが
それは時を計るためでもあるのです。
一本のお線香で概ね30分。
その時間がとれないなら
スマホのタイマーを利用します。
何分経とうがあとはもうすべて任せて
ただ呼吸を深くしていきます。
静かに
音をたてないように
出るに任せ
入るに任せ
呼吸とひとつになって

もっとみる
気を楽に

気を楽に

もう少し肩の力を抜いて
眉間をひらいてみましょう。
固まってしまった表情をほどいて
口角は1センチほど上げてみます。
前のめりになって歩いたり
逆に重心が後ろに行きすぎて
足運びが鈍くなっていないか
こうしたひとつひとつを意識することに
疲れないことです。
気を楽にしているほうが
実は細部まで心がいきわたる。
緊張している状態が
どれほど自分を狭めているか
今日は、そこに目を向けてみましょう。

もっとみる
いつくしむ心

いつくしむ心

花をいつくしむ心があれば
この世界はもっと
繊細でやさしいヴェールで
包まれることでしょう。
花をいとおしむ想いがあれば
この社会はもう少し
あたたかさを増していくでしょう。
花に生命を見る
その生命は花も人も変わらないけれど
生かされている命を
精いっぱい生きているかどうか
少しのズレは否めません。
自分という存在が何であるかはともかく
与えられ生かされている命を
精いっぱい生きるかどうか
その

もっとみる
先がわからないことなど当たり前。

先がわからないことなど当たり前。

世界的な規模で社会が変容している今、
先の見えない不安感に悩まされる人も多いことでしょう。
けれど、これまでは先が見通せたのでしょうか。
半年先、一年先、三年先にどのようになっているか
手に取るようにわかるほど明確だったでしょうか。
私には、とてもそうは思えないのです。
つまり、先が見えないのは、
何も今始まったことではないということです。
先が見えるように感じたのは
ある程度の予測ができたという

もっとみる
6月山羊座満月のアファメーション

6月山羊座満月のアファメーション

この半年のなかで
無意識のうちに身につけてしまった
不要な思考のクセを手放します。
上半期を過ぎ越していくうちに
胸をザワつかせた出来事や
それをもたらした
深いところにある感情を
今宵の月が照らしだし
浄めてくれることを知っています。
残り一週間となった上半期を
私は軽やかに過ごすことを
私自身と約束します。
この半年、私なりにやってこれたことを
誇りに思います。
感謝とともにこの半年を締めくく

もっとみる
夏至の日のアファメーション

夏至の日のアファメーション

私は今、新たな扉を開きました。
これから体験することは
すべて魂に成長をもたらし
私と、私の大切な人たちを幸福にすると
信じることが出来ます。
新しい次元、新しい世界での出来事を
私は広い心で受け入れ
その時々、想いに従って行動することが出来ます。
そこにあるのは喜びであり
根底には大いなる愛があることを知っています。
ゆえに
たとえ悲しみに暮れることがあっても
怒りに駆られることがあったとしても

もっとみる
一年でいちばん日の長い日

一年でいちばん日の長い日

半夏生が湿った風に揺れ
紫陽花が露を抱くころ
一年でいちばん日の長い日がやってきます。
夏至の日の太陽は
梅雨空のむこうに隠れることが多いですが
そのエネルギーは余すことなく届き
潜在意識へと語りかけるのです。
陽の気が極まり陰に転ずるターニングポイントを
祈りとともに
みずからと対話して過ごしましょう。
冬至の願いは、どうなりましたか?
この半年の意識の変化は?
どんな出来事があり
どんな流れに

もっとみる
未来からのメッセージ

未来からのメッセージ

時は流れ去るのではなく
やってくるもの。
江戸時代までの日本人の時間感覚は
このようだったといわれています。
流れ去るという感覚には
喪失感がつきものですが
やってくるというのは
与えられ、得ている、ということになります。
この認識は
深い安らぎをもたらしたにちがいありません。
本来の日本人が
天に任せて生きることが出来たのは
ひとつには、そのためでもあるのでしょう。
この時間感覚を今、取り戻して

もっとみる
雨の音が誘い出す

雨の音が誘い出す

忙しく過ごしているとき
いろんなことがそれなりに
うまく流れているときは
自分との対話も軽い挨拶をする
そんな程度で済んでしまいます。
けれど曇りや雨の日もあるように
不意に思いがけない出来事が起きて
立ち止まることも生じます。
それは、自分との対話を
深いところで行うタイミングが来たという
お知らせです。
軽快にどんどん進むのは
誰だって気持ちがよいものだけれど
きっとそうしてばかりでは
どこか

もっとみる
はなむけのことば

はなむけのことば

こちらに手を振りながら
後ろ向きに歩くあなたへ
そんな歩き方
あぶないよ転んでしまうよと
泣き笑いしながら手を振りかえした
別れがたい想いが距離を超えて交差する
あきらめたあなたが前を向いた時
去ってゆく背中にドキリとしたけれど
ようやく決心できた気がした
あなたはいま
あらたな扉に向かっている
その確かな事実を
私は安堵とともに受け入れよう
この日のためにやってきた
はじめから決めていたこと

もっとみる
どうせダメかも知れないけれど

どうせダメかも知れないけれど

どうせダメだと思いかけた時は
「どうせダメでもなんとかなる」と思い直しましょう。
どうせうまくいかないと思ったなら
うそでもいいから
「どうせうまくいく」と言い換えるのです。
なぜならそれは単なる思考のクセで
実態のないものだからです。
ダメだと位置づけた出来事や
うまくいかなかったと結論づけた経験を
まるで統計のように
みずから抱え込んでいるだけのことなのです。
「どうせ」という言葉が浮かんだと

もっとみる
無音の時

無音の時

止めることのできない時を
刹那でいいから止めてみたい
時と共に薄れゆく記憶を
欠片でいいから残してみたい
そのときの
わたしの
その場所の
あなたの
濁りも滞りもない透明な想いが
ちいさな音とともに切り取られる
風までもが封じ込められた
断片的な世界
それはいわば無音の時
なぜなら
動は音とともにあるから
つまり静は音のない世界
けれど
耳を澄ませてみれば
聞こえてくる竹林のささやき
鳥たちの歌

もっとみる