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再就職を求めないと決めた日

宇宙飛行士の野口聡一さんが出演されているYouTubeを見ました。
登録している日経テレ東大学では、比較的秀逸なコンテンツを見ることができますが、これは確実に良い内容でした。

ここで語られていた事に加えて、自分の今の立場を元に、考えを整理してみます。

会社に雇用されるメリット(固定収入を除く)は、
1 居場所
2 評価
3 名刺
だと考えます。

居場所は、所属の欲求を満たしてくれます。
評価は、承認の欲求を満たしてくれます。
名刺は、社会とのつながりを築き、自己肯定感を与えてくれます。

これらは、働く上でのやりがいであり、目標にもなり、手元に置いておくと、非常に心地の良いものです。
私も一年前に失って、実感しております。

自分のアイデンティティであり、長期の就労により完成した価値観とも言えますが、ほぼ、会社から与えられたものです。

自分の努力もありますが、会社が決めた目標や指示に対して積み重ねた努力の結果です。

決して、自分で決めたものではありません。

終身雇用は、命日まで雇用されるわけではありません。
雇用契約を終了する日は、いつか必ず訪れます。

その時突然、人生の拠り所であった自己アイデンティティが、すっぽりと同時に消滅してしまうのですが、それを知らずに定年を迎える人が多いと、話してくれます。

そこで大切なのは、他者に決められる価値観ではなくて、自分で決める価値観を持つ事だそうです。
その準備をする上では、退職や転職はとても良いきっかけであるともおっしゃっています。

となると次は、自分のやりたいことは何なのかと言う問いになるのですが、これも他者が勝手に設定した目標、例えば受験勉強や会社の目標予算、上司の指示命令に慣れてしまっていて、自分で見つける能力が弱っています。

でも、幸せの答えは確実に自分の中にあると、野口さんは勇気付けてくれます。
それを探す努力を継続していくだけです。

春先に、アイデンティティの喪失による寂しさから再就職活動をほんの少ししましたが、その後は積極的なアクションはしませんでした。

自分のやりたい事や目標が明確に定まらない中、安易に雇用者のメリットを求める事に、躊躇していたからです。

本日までに、退職時に提供された就職支援サービス会社のアンケートを返送する予定でしたが、これは無回答にします。

居場所や評価、社会との繋がりは与えられるのではなく、自分自身で作り上げることを、残りの時間の目標に掲げようと思います。



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