あなたはブレーキ派?アクセル派?

「疲れてる?」

ここ数日、何人かにそう聞かれた。わたしとしてはそれほど疲れている自覚はなかったのだが、そう聞かれて、ふっと五感全体を自分自身に集中させたとき気がついた。

「あ、わたし、割と疲れてるな」

昔からそうなのだが、わたしは自分の疲れに無自覚だったり気がつくのが遅かったりする。一度集中し始めると、なかなか止まらない。学生時代も、レポートや卒論が波に乗り始めると、文字通り寝食を忘れて12時間くらいぶっ続けで平気で没頭していた。

社会人になっても然り。何かに集中し始めると、寝食をはじめとする休息を後回しにしがちだ。一気にガッと集中して、それなりに満足できるものができるまでなかなか止まれない。そうして持てる気力・体力を注ぎ込んだものは、周りからの評価も割と上々なのだが、その後はだいぶ消耗してしまったりする。

長く、そしてコンスタントにいい感じでいるために、こまめに回復じかんを設けた方がいいなと頭では理解しているし、昔よりはできるようになってきた方だとは思う。自分のその時々のコンディションに合わせて、#私の回復じかん なんかもまとめてみたりした。

でもやっぱりまだ自覚できていないときもある。わたしはどうやらブレーキよりアクセルの効き具合が良すぎる車のようだ。

なので最近はブレーキ機能を外注している。家族に「今週はこんな予定」と伝えて「じゃあ週末は予定あんまりいれない方がいいね」とアドバイスをもらったり、定期的に会う人に「どんなテンション・体調に見えるか教えてもらいたい」とお願いしたり。

わたしの絶好調なとき、そして絶不調なとき両方を知っている親しい人たちからも、定点観測的に連絡をいただいていてブレーキを調整している。判断基準はSNSの投稿頻度や内容だったり、私自身の話の内容や話すスピードだったり。

わたしにはできないことがたくさんある。というか、できないことの方が断然多い。以前はそれが悔しくて、悲しかった。

でも、できないことばかりに集中しても仕方がないし、わたしができないことをできる人たちはたくさんいる。だったら、思い切って助けてもらおう。そしてわたしができることがあれば、できることをしよう。今はそんな風に思っている。

ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。