私にヨガの先生はできません!【第二十四話】ひとつ増えた理由
「笹永さん、本当にありがとうございました! もう、今回ばかりは休講も覚悟したんですよー」
雲井さんと一緒にアロマディフューザーを片付けるていると、彼女はあらためてお礼を伝えてくれた。何度も頭を下げられて、私はなんだか恐縮してしまう。
「ぜんぜん。こちらこそ、色々お借りできて助かりました。あ、あの、ちょっと気になったんですけど」
「はい! なんでしょう?」
「たしか、橘さんってもともとミュージカルのダンサーをされていて、その後、一度フリーのインストラクターとして活動されていま