東北紀行9日目

2023年8月25日 12:31

誰にも楽しみにされていない、このシリーズ。
もうちょっとでゴールだし、本人もここまで来てしまった限りは
やり切らないと気持ち悪い。

飛騨山脈上から見るか、横から見るか
と言うわけで、横から見ました。
長野辺りは行った事もあるので、敢えて外して海からの涼しそうな地域を選んでゴールまで。
富山辺りがゴールでも良かったのだが、翌日が能登半島の上の方で宿を取ったため、ちょっと遠くへ外した。
今回は道中の写真を暑くて撮っていないので、説明は短く終わりたい。

柏崎ー糸魚川

取り敢えず天気も良いので、信越本線と共に国道8号線を走る。
夏真っ盛りで、レジャーの車も多い。
先週までの東北気候と違って、かなり暑い。この日は35℃を越えていた。
直江津を越えると、またのんびりとした海沿いの国道に戻る。
夏に海沿いをバイクで走る、シチュエーションとしては文句なしだ。

糸魚川のヒスイ海岸横から南下する。
ヒスイ海岸はその名の通り、翡翠が取れるらしい。NHKの72時間ドキュメンタリーでも取材されていたが、頑張ればまあまあ大きいのが採れたりもするらしい。
ちょっとロマンがある。

姫川沿いに出て、国道148号へ。
谷沿いを走る快走路。
時々あるスノーシェッドが好きだ。
勿論、夏場は日陰で涼しい事もあるが、柱と柱の間から見える景色が
あたかも絵画の様に見えるからだ。
一枚一枚が似て非なる絵画。角度や季節によっても変化のある絵画。
次はどんなのを見せてくれるのか、毎回楽しみだ。

8月にもなると、田圃の匂いと言うよりもう米の匂いだ。
若い時に比べて、年齢と共に米を食べる量は減ったが、この光景を見ていると、もう少し日本の米は大丈夫なのかな？と思える。

白馬ー安曇野

特に関東の方には、もうこの地名を聞くだけでリゾート感溢れるのではないかと思う。
清流と美しい山々。そして、美味しい蕎麦。
何か食べれるかと思い、「道の駅小谷」で休憩。
この日は35℃を越えており、食欲湧かずブルーベリーソフトを食す。
「バイクは気持ちよかろ～」と何人かに話しかけられて苦笑い。
車の方がよっぽど気持ちいいです。

その先もずっと蕎麦屋は続くのだが、どうにも食欲湧かずで通過。
ついでにお腹の調子も悪いし、と言う事で大きな公園を発見。
国営アルプスあづみの公園
日陰を探して、休憩。

上高地ー高山

今日の宿は敢えての高山。
流石夏の観光地、どこもかしこも高い。１軒だけ安い宿を見つけたのでそこに決定。駅前だし朝付きで十分なはず。
野麦街道を通り、乗鞍高原を横切り、上高地へのトンネルを横目に見つつ奥飛騨へ快走。
安房峠は、有料のトンネルを使わないと一気に酷道になる。
それだけ有料道路に価値があると言う事でもあるが、差別感が凄い。

峠を降り切った所には、平湯温泉。
風情のある、良い所だ。お金に余裕が出来たら是非泊まってみたい。
この山奥温泉独特の、湿気はあるけど川や山から流れて来る涼風は、
本当に夏の旅行感を満足させてくれる。
宿で敢えてエアコンでなく、ロビーや部屋で感じていたい。

予想より早めに移動しているので、そのまま158号を通らず471号で遠回りすることにした。
途中の奥飛騨温泉郷。こんな所で働きたい。
風情のある旅館が並んでいる。
風情のあるお客さんが昔の様に居続けてくれれば良いが、
文化の違う国の人に毎回説明したり、我儘になりつつある日本人を相手に
この雰囲気を理解してもらいながらの商売は大変だろうと思う。

途中で県道に入る。山中に入るとセンターラインもなくなり、旅感が増す。
良い道だった。

高山の宿

駅前の古き良き旅館。

この宿を良いと取るか、悪いと取るかは完全に二分されると思う。
高齢の女将が一人でされているので、サービスには限界がある。
だけど、建物やレトロ感を楽しむなら文句なし。
外も歩道に屋根のある商店街だったり、街道の宿の趣を色濃く残す街なので、これぞ日本の宿と言った感じだが、海外からの旅行者や、新しい物に慣れた人には酷評だと思う。
因みに、私は大好き。
正直、跡を継ぎたい。