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Thanks MAG

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みなさまの大切なnoteに私のイラストを選んでいただきありがとうございます。感謝の気持ちをマガジン掲載という形に変えさせていただきました。(#komekoarts イラスト登録中)
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#詩

さつまいも【詩】

親戚のおばちゃんから貰った さつまいもを茹でる 30分茹でている間に 食器を洗う 食器が洗い終わった さつまいもを串でさしたら 茹っている つまみ食い 甘くて美味しいさつまいも 朝食に食べるのが楽しみだ

だいすき!やさいてんざる

春なのに 芋がとろとろ 魔法なの

バナナの皮のエトセトラ

この世界の床には バナナの皮が1メートル間隔で たくさん 転がってるんだ 知らないかもしれないけど 本当のことさ 転ぶと皮に潜んだベアが 目の瞼に住み始めて 君の前方に広がった 太陽光をポケットに入れて 盗むんだ みんな下ばかり見てるだろ? ストリートでは 「who stole my light?」 運動が起き、ベアにとりつかれた人が 杖をつきながら歩き 千鳥足フォーエバーを熱唱する 伴奏をする酔ったピアノが 奏でる弱々しいベートーヴェンの音楽 にあわせて地面の下に潜って

¥300

「時を刻んで。」(詩)

時を刻んで。 傷を刻んで。 心も身体も、擦り切れる。 そんな状況も。 そこに置いてある幸せも。 ……いつか、終わるけれど。 思いを刻んで。 心に刻んで。 あわよくば、歴史にも刻んで。 全身全霊で生きた、誰かの記憶。 繋いで、刻んで、遠くまで。 僕は死ねない。 やりたいことがたくさんあるから、 時を刻む。 書きたいことが、たくさんあるから 時を刻む。 君は死なない。 部屋にカプセルをおいて。 揺れ動く心の中で、生死の境にいる。 (……わかっ

生きてる、って素敵

生きてるって素敵。 生きている事はまず本当に素敵。 普通のご飯を普通に食べる。 たまにキラキラの経験もする。 普通の日々を普通に過ごす。 時々特別なことをする。 朝目が覚める。 窓を開ける。 空気を吸い込む。 その日1日が普通に始まっていく。 平凡で平穏な毎日。 誰かと自分を比べることもなく そのままの自分をそのまま受け入れ そのままでいられること 何もかもが一つ一つ 新鮮な経験で 単純に幸せだと思える 自分が自分として 自分を受け入れることができ 素直な気

僕は大体、居心地が悪い。

日常の中で、少しでも「他者と関わる」というクエストが発生したとき 僕は大体、居心地が悪い。 気持ち悪いとか、具合悪いとか、そうゆうのじゃなくて 居心地が、悪い。 HSPだからってのもあるだろう。 これでもかというぐらい、他人の目や言動を気にしてしまう。それが自分に向けられたものでなくても、だ。 カフェなどのお店の場合、違うテーブルで会話しているカップルや家族の【なにやら不穏で不機嫌な空気感】なんて察知したが最後。 ずっとそっちが気になってしまって、その店を出るか、もしくは

金木犀の夜

金木犀に誘われて 誰もが寝静まった 夜に一人でお散歩   秋の夜長を独り占め ゆらゆらふらふら はてさてどこへ行こうか 迷っても大丈夫 甘い匂いが至るところ あちらこちらから 手招きこいこい 柔らかい安心感 秋の深みを 味わい尽くすには 今が絶好のチャンス 金木犀が呼んでいる

詩「くだらない」

くだらないとつぶやくあなたは、錆びついた刀を大上段に構え振りかざしているようで くだらないとつぶやくわたしは、理路整然としない毎日が変わらぬものと決めつけている 「楽しいことない?」に「最近泣いたことない?」と聞き返す くだらないのはわたしたちだって痛いくらいわかっているのに

詩/無限のペン

夜空に走らせて 花々の香りに走らせた 風に走らせて 大都会のネオンをすり抜けた 道道を走らせて 野山と草原をうたう 君を走らせて僕を走らせる 真白いただ無垢な世界を 無限のインクで走るペンを * noteを始めた頃を思い返して着想しました 今日も読んでいただきありがとうございます ではまた

物の余韻

物の余韻がある部屋で 私はまだ息をしている 物の余韻がある部屋で 私はまだ外を見ている 新しくなるために 物を捨てて 自分の何かも捨て去って そうして少し隙間が出来たのかも知れない 物は捨ててもその余韻は まだ場所に残っている 新しくなるのか また同じことの繰り返しか まだわからない この余韻の中 次に向かう 年が明けると 余韻の場所に 何かが入って来るのかも知れない。

我思ふ Pt.33

「中二病であれ」 人と違う思想を持ち、人と違う感性に憧れ、闇を好むふりをする実は普通の人間をいつの頃からか、揶揄と不敬の念を込めて人は「中二病」と呼び始めた。 だが我思ふ。 重度の中二病患者は芸術というフィールドでは間違いなく活躍出来る。 中二病患者はクリエイティブな感性を持っているはずだ。 でなければ自分が作り上げたキャラクターになりきり自分の世界を築き上げるなど到底できる事ではない。 クリエイティブな感性を持っているからこそそれを作れる。 邪眼…あのお方…決して見

【詩】生きていると

生きていると 誰かを愛しく思ってしまう それはよいことなの わるいことなの あなたがいない世界が 怖くなってしまうから 生きていると 生きたいと思う時がある 死にたいと思う時がある わたしは知っている あなたと生きたい あなたと死にたい 生きていると 綺麗なものが見れなくなる それらを憎むようになる 悟りを開いたらわたしたちは それらが愛しく思えるらしい 生きていると 自分が惨めになる そして時に愛しくなる 叫びたくなる 泣きたくなる 嬉しくても悲しくても 生きている

未完成

12色の絵の具じゃとてもじゃないけど塗りきれない それくらい楽しくって鮮やかな毎日を ほんの数ヶ月 バケツいっぱいにした水に鮮やかな筆を泳がせる 段々と曇る何色ともつかないそれを 数ヶ月 何もなかった 彩られた世界 それを濁す何か 一度こぼした水は 綺麗な毎日に染み込む染み込む だから貴方を貼り付ける 好きと嘘との図画工作 自分の気持ちはわかりません ぺたぺた貼り付けるだけ 貴方は虹色のチューブ 好きってどうしていつも黒くなるの? ただ、白いキャンバスと虹色の絵の具

詩21『ボタン』

糸がほつれて かろうじてぶら下がってるボタン もう生地と生地をつなぎとめる力はなくて 地面に落ちる勇気もない そこにいるだけ そこにあるだけ 誰かが補修してくれるのを 待ってるだけの ボタン それは まるであの日の僕で 引きちぎることもできず 直すことも面倒くさい やっぱり僕は僕のまま 何も変わっておらず ここにいるだけ 待っているだけの僕