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正直に言うと、ブラック企業が恋しい

転職から半年。
昨日、無事に今年の仕事を納め、8年ぶりの年末年始休暇が始まりました。

前職のブラック企業では、連休もほぼ取れませんでした。大晦日・元旦・さらに前後の数日間が休みとは…夏休みにも感動しましたが、年末年始の休みの感動はより大きいですね。

退職したのは、3月。
ブラック企業から、ある程度大きな会社に転職しました。土日祝日休み。いろいろ言いたいことはあるけれど、ホワイトで、休みもきちんととれる会社です。(ただ…上層部にはかなりブラックな働き方をしている人が多いので、ずっといるのは難しいかなと感じてます…。)

きちんと休めて。
帰りたい時には帰れて。

精神的にもかなり安定し、激しく落ち込んだり、社内でイライラしたりもしません。安定して笑顔で明るい子…と思われているようです。
前職ではありえなかった評価です。笑

こんなに精神が安定したのは、人生ではじめてのこと。

たくさん眠れて、1週間のうち2日間はお休みできて。残業も多少はあっても、ある程度自分の時間も大事にできます。

でも、私の心が安定した一番の理由は、責任から解放されたこと。

部下を抱え、常に休めず。
休みがあっても、質問・確認の連絡が常に私のプライベートを邪魔する。
インフルエンザで40度熱がある時でさえ、私は携帯を手離せずにいました。

物理的な責任感もありました。
ただ何よりも、精神的なもの。

私が倒れたら部下が困る。私が会社に行かなきゃ部下が困る。そんな風に自分を責めたてることも、自分の仕事の一部だと思い込んでいた日々は、冷静に見ても、とても、疲れるものでした。
それだけの責任を負わずに過ごすことだってもちろんできるのでしょうけど、私は容量があまりよくありませんでした。
そういう意味では、上司には向いていないのかもしれません。

でも、少しだけ、あの日々が愛しくて恋しいのです。

当たり前に「一緒に帰ろう」と言える仲間がいました。
当たり前に仕事帰りにちょっとアイスを食べたり、スタバに寄ったり、休憩を一緒にとったり。激務に押しつぶされそうになっていた分、そういう時間が有難くて、大切でした。
あの時間のぬくもりは、職場を離れたからって無くなるものではないようで、今でも少し求めるところがあります。
でも、そういう時間があったからこそ、あの職場を離れるのに8年もかかってしまいました。体も心も、ぼろぼろでした。

バランスって難しい。

でも。ひとまず。
今年はこののんびりとした年末年始を楽しんで。
鳴らない携帯で甥っ子の成長記録をたくさん残して過ごします。

「ずっと平社員ではいるのも、難しいぞ」
大好きな上司の言葉をなぜか思い出します。

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