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愛と感謝の世界から

息子の足音で目が覚める。

息子の足音には力がある。お母さん、嬉しいな。
ベッドの中で息子の足音を聴きながら幸せな気持ちに包まれる。

隣で眠っていた夫と目が合い、お互いニコッと笑う。
「俺は世界で一番の幸せものだな。」
と夫は私を抱きしめる。

こんな風に幸せに包まれて1日をスタートできる日が来るなんて、あの頃は思わなかった。

あの頃思い描いていた私の心の中の「息子と夫の笑顔」の写真は、今では日常になりました。

息子とたくさんお話をする。息子の笑顔をみられるだけですごく嬉しい。
息子の笑顔はお母さんを幸せにする力がある。 

息子の瞬き1つが愛おしい。

息子には生きる力がある。お母さんにはあなたが見えているよ。あなたの力が見えているよ。あなたの心が見えているよ。そして、あなたの美しい魂も見えているよ。

お母さんはあなたのお母さんになれて世界で一番幸せ。

こんな気持ちにさせてくれてありがとう。
あなたが生まれた頃と同じ気持ちでまた子育てをさせてくれて本当にありがとう。

「私は世界で一番幸せなお母さんです。」

はじめてこの言葉をみんなの前で言ったとき、とてもこそばゆくて恥ずかしかった。

でも、今は自信を持って「私は世界で一番幸せなお母さんであり、世界で一番幸せな妻です。」と言える。

息子は不登校という形で、私たち家族を世界で一番幸せに導いてくれました。

息子にはとても辛い思いをさせてしまいましたし、あの頃のことを思い出すだけで、今でも胸がとても痛くなります。
多分、我が家は少しずつ少しずつ誰も気付かぬうちに家庭が崩壊しかけていたのだと思います。
そんな私たち家族を、息子が命がけで守ってくれたんだろうなと思うんです。

息子は誰よりも人の心がわかる優しい子です。
そんな息子に恩返しができるように日々私にできることに最善を尽くしていきたいなと思っています。

あの頃は、すごーく辛い日々だと思っていたけど、ある日私は幸せのど真ん中にいることに気付けました。
そして、そのことに気付けたら、日に日にその幸せのサークルが大きくなっていくのを感じました。

幸せになるのは、自分の心次第。
私は私の感情をコントロールする。

たまに、「子どもの感情の波に乗る」と表現をする方もいらっしゃいますが、息子は海でも波でもないし私はサーファーではないので息子の感情の波には乗りません。

そして、子どもの感情の波を乗りこなすのはとても大変そうだなと感じています。

私のお母さんのイメージは光です。

私は息子にとってポカポカのお日様になりたいです。
どんな時でも、息子に光を照らしてあげられる存在になりたいです。

どうやったら息子のポカポカなお日様になれるのかなって想像するとワクワクしてきます。
そのワクワクを追求しながら毎日楽しく過ごしています。

息子が不登校になる前のように戻って欲しいって思ったこともあったけど、また同じ世界に戻っても意味が無いことに気付けました。

きっと、再登校しても不登校に逆戻りしちゃう子は、不登校になる前と同じ価値観や世界に戻ってしまっているのかなと想像しています。

「あなたの人生を生きなさい」

ってせっかくこれほどまでの体験をして大切なことを教えてもらったのなら、息子には息子の本来の人生を生きて欲しい。
私はその人生を生き抜くための力をたくさん付けてあげたいと思っています。

私たちは、私たちの人生を歩き出せるようになった。

このことが、息子が不登校になったことで、私たちが受け取れた最大のギフトだと思います。

こんな時代がくることをあの頃は想像すらしていなかったけど、緊急事態宣言があり、息子の学校が休校・会社も在宅ワークになっても、何一つストレスを感じず、「家族の絆を深めるビッグチャンスがやってきた!」って毎日幸せに暮らすこともできました。
不登校の経験も一切無駄がないんですね。

もう、不登校になる前には戻れない。
そして、戻る必要もない。

私たち家族は成長してる。
不登校になる前とは比べものにならないくらいに。

そして、一つ一つ目の前の問題を乗り越えていくたびに、心のコップも大きくなり、今では自信の水でタプタプに満たされている。
自信の水を湧き出す装置も作れたし、水脈もたくさんできた。

「息子が私の期待通りに動かない」と嘆く暇があったら、まずは私が全力で楽しみながらどんなことにもチャレンジする背中を見せたいなと思えるようになったし、それを徹底的に実践し尽くす力も身につけられた。

さらに、息子のために行動することが私の原動力になっている。

息子には、私がバカみたいに引くほど全力でチャレンジし続ける背中をお腹を抱えて笑って見て欲しい。
息子がついつい「自分もやってみたい」って自然と動き出しちゃうくらい人生を思う存分楽しむんだ!

「お母さんにだってできるんだから、俺にもできる」
って思ってくれたら、それだけで幸せ。

息子は大丈夫。
だって、私の子どもだもん。

必ず、息子の持っている能力を最大限に発現・発揮して、人様のお役に立てる大人になる。

息子の持っているリソースはどれもキラキラ輝いていて美しい。

息子の将来を考えるとすごくワクワクしてくる。

今はまだ、途中経過。

これから、どんな楽しいことが待っているのかな。 

私たち家族は、どんな問題だって乗り越えられる力がある。

そして、私は家族を世界で一番幸せ者に導く力がある。

私は家族のためにならすごい力を出せるから、行動すべてをリソースに変えて、家族をもっともっと幸せにする。
そのためにもっともっと私は幸せになるんだ。

私の一歩を踏み出す足音は、家族を幸せにするために。
私の瞬きは、家族に愛を伝えるために。

すべてのエネルギーの流れを、家族の幸せに向かって流していく。

両手を広げて空を見上げると、愛と感謝がシャワーのように降り注ぐ。

息子は、私に当たり前の日常が当たり前ではなく、かけがえのないものだと教えてくれた。

そして、
諦めずに前進し続けることの大切さを教えてくれた。

さらに、私の持っていた深い深い愛情に気付かせてくれて、成長する楽しさを教えてくれた。

息子は私にとって、ヒーローであり救世主。

息子のお母さんになれて、私は世界で一番幸せなお母さんです。

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