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ふみサロエッセイ

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文章執筆サロン「ふみサロ」に提出したエッセイ作品、こちらにまとめています。
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文章執筆サロンで学んでます

文章執筆サロンで学んでます


★エッセイ塾(文章執筆サロン)ふみサロ

毎月エッセイを書きながら文章上達のための勉強をしています。

「ふみサロ」では、毎月提示される課題本から得たインスピレーションをもとに、自分に絡めて約800字でエッセイを書いて提出。月に一度オンラインにて参加メンバー同士での講評会があります。また、講師の先生からの講評や、文章WS、出版に関する学びetc.が受けられます。

★書籍化されています

ふみサ

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エッセイ【その本は、まだ生まれていません。】

エッセイ【その本は、まだ生まれていません。】

その本は、まだ生まれていません。
私の頭の中にだけ、その本はあります。

中学の時、初めて書いた小説もどきは、まだ書きあがっていなかったのに、国語の教師に持っていかれたまま……返却されなかった。卒業式の時に返して欲しいと言えなかった自分に、いまだに腹を立てている。
いわゆる中二病感満載の今思い出しても赤面するような小説もどきを、私はなんだってあの教師に渡してしまったのか。もしもあの時、とぼけたふり

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エッセイ【だから私は本を読む】

エッセイ【だから私は本を読む】

「あなたみたいな子が将来少年鑑別所に入ったりするんだろうね」
そんな言葉を親から言われた子どもはどう生きればいいのだろう?

思い返せば、私はいつも頭も心の中も混乱している子どもだった。この『ケーキの切れない非行少年たち』という本に触れた時、そういえば私もケーキを切り分けられない少女だったなと、思い出した。

小学1年の時、数字を1から100まで数えることができなかった。1から10はわかるのにそこ

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