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メディカル英語<問診>#1怪我についての質問

患者さんやアスリートがあなたを頼ってきた時にまずすることは問診(history)ですよね。どこがどんな風に痛いのか、そしてその怪我がどのように起きたのか、時には過去の怪我(既往歴)も加味しながらトリートメントの方向性を決める必要があります。
そこで、まずは問診で使える英語のフレーズを紹介します。
見出しの右側にある#番号はポッドキャストのエピソード#です。


受傷機転を聞く

どうしましたか?/どんなご相談ですか? #1

What brings you here today?
What brought you here today?
What can I do for you today?
How can I help you today?
What happened?

全て、「今日はどうしましたか?」や「何があったのですか?」という意味で、どのフレーズで聞いてもきっと患者さん(お客さん)は怪我のことを答えてくれるでしょう。

いつ起きたのですか?/いつから痛いのですか? #2

When did it happen?
How long have you been having this pain?
Since when have you been having this pain?
Do you remember when it started?
When did you start feeling this pain?

怪我が起きた時やいつから痛みを感じているのかを聞く質問です。
ここでは、"pain"はいつからですか?と聞いていますが、相談された症状が知覚麻痺であれば、ここをthe numbnessと変えるなどして様々な症状に対応できます。
"Do you remember when it started?"の"it"は直前の会話の中で出た症状のことを指します。なので、例えば痛みと麻痺が両方ある人には、itをthe painかthe numbnessに置き換えて、どちらの症状のことを聞いているのかはっきりさせましょう。

どのように怪我をしたのですか? #3

How did it happen?
How did you get hurt?
Do you remember how it happened?

上二つは、この文の前に"Could you tell me ~"をつけるととても丁寧になります。そしてその場合、how以下の語順が変わります。 なので、"Could you tell me how it happened?"と聞きましょう。

何か思い当たる原因はありますか? #3

Can you think of anything in particular that might have caused this pain?
Do you remember anything in particular that might have caused this pain?
Do you have any idea what might have caused the pain?

慢性的な痛みや、徐々に痛くなってきた/感覚がなくなってきた場合には、もしかしたら「なんか気づいたら痛かった」ということもありますよね。その時には、このフレーズで少し深掘りしてみるといいかもしれません。
意外と「あ、そういえば痛くなり始めた時にちょうど靴を変えたんだった」とか「大会に向けて走る量増やしてたんだけど、それって理由になるかな?」など患者さん本人が気づいていない受傷理由がわかるかもしれません。

怪我が起きた時のことをもう少し詳細に教えていただけますか?#4

Could you tell me more details about when it happened?
Could you explain more details about when it happened?
Tell me more details about the injury.
Please explain more details about what happened.
Can you explain more about the injury?
Can you elaborate further on what happened when you got injured?
Can you elaborate more on how it happened?

似たようなフレーズが多いので、どれでも覚えやすいもので構いません。
最初の2つは、about when it happenedになっているので、厳密に考えると「「怪我が起きた時がいつだったか」について詳細を教えて下さい。」という意味になります。でも、正直これは重箱の角をつつくような考え方だと思うので、文法がちゃんとしていなくても伝わります。
動詞はtellでもexplainでも同じような意味で使えるので、どちらでも大丈夫です。丁寧にいう時は"Could"から始めますが、フレーズの最初を"Can"にしても特に問題ありません。
elaborate は「詳しく述べる」という意味の自動詞です。なので、「あなたが怪我をした時に何が起きたのか詳しく教えてもらえますか?」という意味になります。

今日はここまでです。
今日紹介したフレーズは、問診の中でも基本中の基本で、外国人の患者さんやアスリートを相手にした問診では必ず口にするフレーズですので、頭の中で日本語→英語に変えるプロセスが要らなくなるぐらい、実際に喋って練習してみてください。
次回は、問診"history taking"の続きを紹介します。


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