金星が色々とキラキラしています
「明けの明星」「宵の明星」という言葉を覚えてますか?
確か、小学生か中学生の理科で習った記憶がありますが、金星が最も明るく輝くときで、夜明け前・日の入り直後あたりです。
そのなかでも、最も明るく見れるのがちょうど今の時期だそうです。
ようは、
(現地時間)7月7月の宵の明星でピークのマイナス4.7度に達する、
という話です。
この単位は「光度」、光源の光の強さを指し、近い言葉に「輝度」がありますがこれは「眩しさ」を表します。1つ参考サイトを引用。
そんな力強く輝いている金星ですが、実は最近「生命」に関する動きがありました。
ようは、
金星の大気の中で、従来よりさらに深い場所(下層)で、生命存在の可能性を示す「ホスフィン」が検出された、
という話です。
2017年に初めて検出され、2020年に研究の成果として発表がありましたが、しばらく論争の的になっていました。
ようは、
ほかの望遠鏡では追認できない、
というものです。
ホスフィンはエネルギー源となるリンの化合物で、生命を創るうえで欠かせないと考えられています。
もう1つ生命の痕跡として考えられるのが「アンモニア」で、過去にもその発見のニュースは紹介しました。
要は、従来の大気組成ではアンモニアは発生することはありえず、金星の生命体が放出した気体によるものかもしれない、という論法です。
この続報は耳にしませんが、今回のホスフィンもやや似た話です。
今回の新たな進展は、低酸素環境で生息する微生物がホスフィンを生成したのではないか?というものです。
金星の環境について補足しておくと、表面は結構激しく、温度は軽く数百度に達します。
ただ、上空50kmになると落ち着き、徐々に温暖で地球に似た環境になっていきます。
今回新しい説を唱えたグリーブス氏の解説動画も元記事に貼ってましたので引用しておきます。
ようは、
リンを含む岩石を高層大気中に投げ上げ、水や酸などで岩石を侵食してホスフィンガスを得ることでホスフィンを製造できる、
というロジックです。
2020年の論争はまだ収まっておらず、今後の探査機がそれに決着をつけるかもしれません。
具体的には、NASAがVERITASとDAVINCE、ESAがEnVision Orbiterと呼ぶ計画がそれに相当します。特にDAVINCEは、金星の大気に突入するため期待が高いデス。
いずれにしても、金星という名前のとおり、いろんな意味で輝きを保ちそうです。
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