ドレイク方程式に久しぶりの改善案が提示される
異星人に興味がある方には、「ドレイク方程式」は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
我々人類と交信可能な文明を有する確率を計算する式で、考案者の名前をとっています。
そのドレイク方程式が半世紀ぶりに修正案が提出、という興味深い記事が掲載されています。
Wikiより計算式を載せておきます。
𝑁=𝑅∗×𝑓𝑝×𝑛𝑒×𝑓𝑙×𝑓𝑖×𝑓𝑐×𝐿
各パラメータは下記のとおりです。
𝑅∗:人類がいる銀河系の中で1年間に誕生する星(恒星)の数
𝑓𝑝:ひとつの恒星が惑星系を持つ割合(確率)
𝑛𝑒:ひとつの恒星系が持つ、生命の存在が可能となる状態の惑星の平均数
𝑓𝑙:生命の存在が可能となる状態の惑星において、生命が実際に発生する割合(確率)
𝑓𝑖:発生した生命が知的なレベルまで進化する割合(確率)
𝑓𝑐:知的なレベルになった生命体が星間通信を行う割合
𝐿:知的生命体による技術文明が通信をする状態にある期間(技術文明の存続期間)
この値は0から数百万まで解釈によってまちまちです。考案者ドレイクが当時はじき出した値は「10」でした。(上記記事では1000-1億と唱えたそう)
そして今回の改善案ですが、
𝑓𝑖:発生した生命が知的なレベルまで進化する割合(確率)
に対するものです。
従来は、0.01から1とまばらでした。ドレイク自身は1、つまりかならず知的生命まで進化するという案です。
それに対して、今回見直しが入りました。この半世紀以上の研究での知見によるものです。
そのなかで鍵となったのが「プレートテクトニクス」理論です。
地球は元々1つの大陸であり、その表面にあるプレートが移動して今のようになった、という理論です。当時は異端な説扱いでした。
過去にもふれたので紹介しておきます。
このプレートテクトニクスは他の惑星ではまだ未確認で、地球特有の現象です。そしてこれが起こった時期に生命が一気に進化していたと思われるほど時期が符合しています。
それが起こった時期は諸説ありますが、その1つが大体6億年前で、あの「カンブリア爆発」と呼ばれる時期です。
この時期に一気に巨大化した多種多様な生物が化石として見つかっています。このころに動物も誕生したのではないか?と考えられています。
細かくはその直前期から兆しがあり、過去にも書いたので興味ある方はどうぞ。
関連ですが、今回はあくまで計算式はそのままの前提ですが、その式自体を見直そうという動きはあります。過去記事を。
今回の案で最終的にドレイク方程式がどうなったのかまではふれてませんが、改めて今の知恵を総動員した結果がどうなるかは興味深いところです。
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