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SpaceXのHeavyな記録は次回に繰り越し

イーロン・マスク率いる宇宙事業SpaceXがすごい記録を更新する、という期待がつい先日ありました。

既に多くの記事で紹介してますが、その1つを引用します。

ようは、
「ほぼ同時に」2機のロケットを打ち上げる予定だったが、片方は延期になった、
という話です。

上記記事で最も印象的な画像を念のためこちらでも貼っておきます。(タイトル画像も同様)

出所:上記記事内の画像。Credit:SpaceX

軌跡が実際に打ちあがったファルコン9という最も打ち上げ成功を誇る普及機で、手前はその上位機種「ファルコンヘビー」です。

この2機が当初予定ではわずか「44分」の間隔で打ちあがる予定でした。

ただ、ファルコンヘビーは機体事前チェックが伸びて、最終的には今回の打ち上げを見送りました。

いやぁ、上記画像だけでも震えますが、44分の差だとおそらく2つの軌跡は同じ空でみれるのかもしれません。個人的には花火大会以上の興奮を覚えそうです^^

今回更新されなかった同組織によるロケット打ち上げ最短間隔記録は、97分で1966年にさかのぼります。

上記記事ではジェミニ11号とタイタン11号。前者はアポロ計画につながる。宇宙空間での遊泳など実験を行っています。

20世紀後半は冷戦緩和もあってトーンダウンしましたが、21世紀になって民間活力への期待を背景に、SpaceXが躍進を遂げて今日に至ります。

今の大活躍をみると順風満帆にきたと誤解されそうですが、はじめは失敗続きで、かつ民間に任せることの心理的な抵抗も受けていました。

このあたりの苦悩はNetflixの番組で見ることができます。

一番切なかったシーンが、イーロンが崇拝していたアーム・ストロング船長(人類で初めて月面に降りたった方)も民間宇宙船にNASAの宇宙飛行士を輸送させることに反対していた、というくだりです。

現在は、200回以上のロケット打ち上げ成功を果たし、今回見送りはしたもののファルコンヘビーもすでに過去実績はあります。
ファルコン9のロケット事態をブースター(!)として単純計算3倍の推進力を実装したのがヘビーです。

当然積み荷(ペイロード)も変わってきます。投稿時点での公式サイトを引用しておきます。

ファルコン9:22,800kg
ファルコンヘビー:63,800 kg
※いずれも低軌道(LEO)の数値

つまり、ファルコンヘビー1回でファルコン9で3回分に相当する積み荷を宇宙へ運べるわけです。

そして、そのヘビーをさらに超えるスーパーヘビー級の次世代宇宙船がStarship(スターシップ)で、過去にも紹介したので引用にとどめておきます。

積み荷がついに100t超という文字通り桁違いの性能を誇ります。

イーロン氏は年内の再挑戦を暗ににおわせており、こちらも期待大です。

実はSpaceXは将来的に地球内の移動手段としても用途を検討しており(要は飛行機の経路が宇宙のイメージ)、いずれは44分どころか飛行機を見る感覚になる日が来るのかもしれません。

次回の記録とさらなる躍進を楽しみにしています。

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