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ビッグバンの数秒後に「生命」が誕生?

以前に、宇宙初期に想像以上にブラックホールが大量に発見された話をしました。

JWST(ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡)による貢献ですが、上記以外でも宇宙初期は想像以上ににぎやかだったことが分かりつつあります。

そんな流れを踏まえたとしても、衝撃的なタイトルの記事が公開されています。

ようは、
宇宙で初の生命はビッグバンの数秒後に生成されていたかもしれない、
という話です。

今のところ生命は地球上でしか見つかっておらず、約37億年前と言われます。ここでの定義は、炭素の鎖の上に構築され、エネルギーを輸送するために酸素を使用し、液体の水で生まれ育ったものです。

常識的には明らかと言いたいところですが、生命と非生命の境界は意外に曖昧性が残っています。上記記事によれば200個以上の定義があるとのこと!

よく例に例えられるのが「ウイルス」。

もし生命の定義に「代謝(食料を取り込んでエネルギーに転換する能力)」を入れてしまうと、ウイルスは宿主依存のため生命ではなくなります。

もし「自己複製」だけを生命の定義にするならば、40億年以上前、海が冷えてすぐに誕生した可能性があると推測され、それは地球に限らず火星や金星でも起こっていた可能性があります。

その必要条件は水素より重い酸素・炭素・リンなどの元素が必要不可欠で、辿ると太陽内部でおこる核融合反応にさかのぼります。

さらには太陽は初めの恒星(自身でエネルギーを放射して輝く)でなく、JWSTの観測ではわずか数億年前にファーストスターがあった可能性が高い状況です。

ここからは相当な飛躍なのですが、我々の生命のパーツである炭素・酸素・窒素・リンなどが宇宙で生成された瞬間から、我々の想像を超える組み合わせで生命っぽいものが誕生していた可能性がゼロではないということです。
(ツッコミは甘んじて受けます・・・少なくとも冒頭記事はそう書いてます)

ただ、地球での生命の常識がすべてではないことはある程度受け入れたほうがよく、例えば水の代わりにメタン、炭素の代わりにシリコンを使用するというのは化学反応上はありえます。

一応「水」が生命にとって重要、という話を以前にしたので貼っておきます。読めばわかる通り、地球の環境では「コスパ」がよかったということで、他の惑星では必ずしも正解とは限りません。

もう1つ飛躍すると、我々が知っている物質(元素周期表で出来たもの)は宇宙のわずか5%で、残りは未知です。

とするならば、例えば暗黒物質を構成するものがあり、「暗黒物質周期表」が存在するかもしれません。

後半は相当屁理屈になった気もしますが、論理的にはビッグバン直後(宇宙創成後に色んな物質が誕生する数秒)に「広義の生命」に相当するものが誕生した可能性はあるよ、という話でした☺

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