カナダ不動産投資_枡田耕治

バンクーバー🇨🇦の日系不動産会社代表。 起業/投資の経験/グローバルな観点から、海外不動…

カナダ不動産投資_枡田耕治

バンクーバー🇨🇦の日系不動産会社代表。 起業/投資の経験/グローバルな観点から、海外不動産や投資に関する北米の市場状況/生活情報/人材育成/教育事情などの情報を発信します! 著書『家業を継げなかった3代目、継がなかった3代目』 https://www.kmpacific.com/

最近の記事

散歩時の視線の先

街中の散歩しながら建物や人の行き来を観察するのが好きな僕は「散歩中はなにを見るのか?」とよく聞かれます。散歩ですので、それほど要注意して見ている訳ではありませんが、強いて言えば、「人」や「人の顔」と「建物」を中心的にみています。 「人」や「人の顔」を見ることで、その街の活気や今後の方向性が見えると思っています。人の歩く時の仕草や、外出している人たちの数や時間帯は生活のゆとりや人々の安心感を示していると僕は思っています。例えば、家族お揃いで外出し、子供たちはアイスクリームなど

    • ヨーロッパ留学

      ​​1989年の秋学期(9〜12月)にベルギーのブラッセルへ一学期間の留学制度(Semester Abroad)に参加しました。これはニュージャージーの大学で提供されていた制度なのですが、外部からの参加も可能でした。 これら留学制度は各提供学部がプログラムを運営しています。同大学でも他のプログラムには政治学部が主催していたワシントンDCへの国内留学や、同じく政治学部主催のロンドン留学などがありました。現在では短長期プログラムを合わせ、NYC再発掘、イタリアタスカニーの食文化

      • アメリカでの大学生活を経験

        毎年約65%の高校卒業生が全米の大学に進学していると言われていますが、各大学の特色や魅力も大学が存在する数だけ異なります。例えば、有名なI VYリーグから、スポーツのNCAAやプロへの昇級が有名な大学、アフリカ系アメリカ人の文化を強調した大学、海洋学などの専門性に特化した大学など、その特色は様々です。日本の大学に行った事がないので比較はできませんが、今回のブログではアメリカの4年生大学の経験についてお話しします。 大学に入学すると、オリエンテーションが始業式前の1週間ほど

        • 海外に住んでみて感じた地域による違い

          30数年も海外で過ごしていると、「日本人じゃないよね〜」ってよく言われます。考え方もらしいですが、得体の知れない未国籍人に見えるそうです(笑)。まず黙っていると、日本語で話しかけられた事は凄く残念ながらないですね。。。僕自身も思いますが、2世や3世の方々は親が同じ日系人でも、環境からか西洋化した顔立ちになる感じがします。僕にもその影響が出ているのでしょうか? ご存知の通り、北米は人種の坩堝です。だから社会の考え方も幅広く、各人種によって考え方も各文化に影響されていると思い

          北米オフィス不動産状況のアップデート

          現在弊社でもバンクーバーとシアトル用の四半期市場レポートを作成中ですが、大手不動産業界団体のNAIOPがオフィス市場の現状についてレポートをまとめ出版したので、それらについて今回は取り上げたいと思います。 全米のオフィス市場は相変わらず、厳しい状況が続いています。コロナ禍が始まってから3年経ちますが、企業はやっと新勤務状態を考案し手探りで実践し出しています。業種によっても多少の差は存在しますが、ハイブリッドRTOが主流で週2〜3日の出勤を義務つけている会社が全体の約65%

          北米オフィス不動産状況のアップデート

          ブローカーの何を見て一緒に仕事をするか決めているのか

          不動産事業の中で最も重要なポイントは物件購入になります。購入価格や条件によって、その後の投資戦略や展開が変化し、売却価格や最終的利益額が変化してきます。そこで大事な役割を果たすのが仲介業者です。仲介業者は今までお話しした通り、物件を見つけ、売主(買主)との交渉にあたります。そういった上でも仲介業者との連携や向き不向きは交渉だけでなく、物件を探してくるという点でも、大きな役割を果たす重要なポイントになります。 では、複数いる仲介業者の中で、どうやって1人を探し出すのか?「ブ

          ブローカーの何を見て一緒に仕事をするか決めているのか

          アメリカ会社員時代ーアメリカでの働き方

          今回ももう少し大学から社会人になる所の経験を掘り下げて、職務環境についてお話ししたいと思います。皆さんもご存知の様に、学生と社会人の間には相当なギャップが存在します。そして雇用者側もある程度、理解を示して研修プログラムを構築してくれる所も存在しますが、北米ではそのギャップを最小限にする努力をしてきた学生が優先的に内定を貰っている感じがします。 例えば、インターンや過去の職務経験です。アメリカでは2年生終了後の夏休み中に将来的に勤めたい企業へインターンをして、3年生終了後の夏

          アメリカ会社員時代ーアメリカでの働き方

          枡田の1日

          今まで全く考えていなかったトピックですが、僕の一日についてご質問があったので今回はこのトピックについて述べてみたいと思います。自分の私生活についてお話しする事ほど烏滸がましく思う事はありませんし、決してその様にお話しするような立場の人間と思っていませんが、今回のお話は「何処でインスピレーションを受けているのか?」など、不動産事業の中で差別化を図りプロジェクトを成功していく要因(私が大事にしている事)について触れてみたいと思います。どうかお付き合いください。 僕は離婚者で2

          不動産の市場サイクル

          今回のブログでは不動産業界のサイクルについてお話ししたいと思います。このコンセプトは経済全般でも良く用いられますが、不動産市場においても同様に当てはまります。今回は、現在の北米、特にバンクーバーの状況を参考にしながら、このサイクルについて説明します。 まずは、サイクルには通常4つのフェーズがあります。このコンセプトは、あるカナダの不動産融資会社が提唱しているもので、考え方は国際的にも共通しています。典型的な形は下記の4段階から形成されおり、。不動産市場も他の業種と同様に、マ

          木造建物の投資メリット

          今回のブログでは「木造建築の不動産投資効果」についてお話ししたいと思います。建設案件によっても違いは出てくるので、今回は低層商業物件に限定してお話ししたいと思います。建築資材についても木材(CLT: 直交集成板を含めた)だけでは比較ができませんので、鉄筋コンクリート(RC: 鉄筋コンクリート、SRC:鉄骨鉄筋コンクリート)の建材を引用して説明して行きます。 建材の投資メリットを考えると、資材の違いからくる建設上の経済的効果もありますが、経済的と財務的(法定耐用年数)から

          木造建物の投資メリット

          旧アカウントからお引越し

          みなさん、こんにちは! 旧アカウントから記事を移行しました。こちらでは引き続きカナダ、アメリカの不動産投資情報やTipsなどなどを発信していきます。 ご質問や読んでみたいトピックなどございましたらご連絡ください! よろしくお願い致します!

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          本当にあったアメリカでのテナントトラブル事例

          今週は本当にあった業者とのトラブルについてお話ししたいと思います。 これはもう二十数年前の話ですが、サンフランシスコのオフィス物件をアセットマネージャーとして引き継いだ時です。引き継ぎ後には各物件と各物件の管理会社を回って、自己紹介をすると同時に、投資戦略について再度説明して歩きました。しかし、私が枡田の家業に入社するまでは、不動産を本業として関わっていた社員はおらず、管理会社も場所によっては好き放題していました。これは所有者である枡田の責任です。所有者で不動産事業を理解

          本当にあったアメリカでのテナントトラブル事例

          不動産管理会社との上手な付き合い方

          契約形態にもよりますが、カナダのインダストリアルの賃貸借契約の殆どはトリプルネット(NNN)契約で、入居者(テナント)が物件における入居スペース割合に相当する固定資産税と建物の保険、及びテナント自社の運営経費(水道、ガス、電気など)を家賃とは別に払う形式になっています。 テナントの自主管理が義務付けられている事で、管理会社も物件へ来ることも少なくなり、頻度は物件の大きさにもよりますがだいたい月一が目安です。訪問の際には物件状況の目視(破損箇所の有無確認や清潔度の確認)やテ

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          お金にまつわるカナダの体験式授業

          電子マネーが流行っているこの頃ですが、ここでお金とその教育に対しての考え方の違いに触れてみたいと思います。 日本国内ではまだ現金の使用が多い様に思います。クレジットカードを持っていても、スーパー、切符やコンビニなどの少額購入では現金がまだ主流に思います。以前クレジットカードは高額なもの購入専用という意見を聞いたのを覚えています。 しかし、カナダをはじめとする北米では、いかなるものに対してもクレジットカードを使った購入が進んでおり、1ドル(約百円)から使えます。結果、現金

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          【バンクーバー生活】越冬13年目がついに終了!

          早いもので、バンクーバーに住んではや13年になります。本当に住みやすい街だとは感心しつつも、いまだに骨が折れるのが長い長い冬。 カナダの冬といえば大雪をご想像される方が多いかもしれませんが、バンクーバーの冬は意外と暖かく、北海道とおおよそ同緯度に位置するバンクーバーでも降雪は年間数回程度。雪が降れば公共交通機関は麻痺し学校も休校と甚カナダらしからぬ雪耐性だと驚かれる方も多いと思います。ですがその分、バンクーバー(Vancouver)はレインクーバー(Raincouver)と

          【バンクーバー生活】越冬13年目がついに終了!

          投資事業計画書の作成5ステップ

          引き続き不動産投資にトピックを絞っていきたいと思っていますが、今回は投資事業計画書について我々の考え方をシェアしたいと思います。事業提案書と言っても、各投資プロジェクトの状況によっても考える内容は異なりますが(例えば同じ市場で行う5物件目と1回目の差など)、今回は全体の流れを網羅するためにも、新規プロジェクトを新規市場で取り組む想定でお話しします。ただ取り組むプロジェクトの内容によっては、新規市場参入後すぐに取り組むにはリスクが非常に高くなるものもありますので、投資家としての

          投資事業計画書の作成5ステップ