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散歩時の視線の先

街中の散歩しながら建物や人の行き来を観察するのが好きな僕は「散歩中はなにを見るのか?」とよく聞かれます。散歩ですので、それほど要注意して見ている訳ではありませんが、強いて言えば、「人」や「人の顔」と「建物」を中心的にみています。

「人」や「人の顔」を見ることで、その街の活気や今後の方向性が見えると思っています。人の歩く時の仕草や、外出している人たちの数や時間帯は生活のゆとりや人々の安心感を示していると僕は思っています。例えば、家族お揃いで外出し、子供たちはアイスクリームなどを食べている光景は可愛いだけでなく、家族の心のゆとりを示していると思います。特に、子供連れだと普段の金銭状況も楽でないこともありますが、道またでのアイスはその様な状況を覆す証拠でもあると思います。

また、笑顔や人々が複数でゆとりを持ちながら買い物を楽しむ(手ぶらではなく、購入品を持っている)のは、心に余裕がある証拠で、経済への自信と安心の証でもあります。カナダ人は住宅ローン以外の債務率が高いので有名ですが(収入に対して約150%)、必要物資以外の消費はやはり今後の経済に前向きと安心を抱いていることから来る消費者動向だと思います。なので、買い物客数や買い物袋の数(袋の大きさや何処の紙袋なども大きく影響しますが)は、現在だけでなく、今後の現地経済の安泰を示唆するものだと思います。

レストラン利用者数やお店の行列にも興味を持って覗き込んでいます。人気店に行列が出来るのは当たり前ですが、一般のお店や広告を出していないお店への動向の方が気になってしまいます。各店舗に足を踏み入れてみるような事はしませんが、雰囲気的な流れを把握する事はすごく大事だと思っています。同時に新規店舗のオープニングなどにも興味があります。改装、人員確保、運営など長期間に渡る初期投資回収が必要となる新規店舗開店は正に景気を示すベクトルだと思います。ダウンタウンだからこそ、バンクーバーの目抜通りもコロナ禍時と比べると空き店舗も減ってきた感じがしますが、コロナ禍前の状況に戻るにはまだ時間がかかると思います。

でも、現在バンクーバーにはアラスカ行きの客船が毎日複数隻で寄港しています。コロナ禍期間とは打って変わり、活気が戻っています。そのお陰でホテルやレストランは多忙な状況で、観光スポットや観光バスも行列が出来ています。イベント開催地としても知られるバンクーバーは、コンベンションにも活気が戻ってきた様で、多くの名札をつけた参加者を見受けます。

この様に住んでいる街中を散歩するだけでも、経済動向などが把握でき、地域密着型の不動産投資を行なっている我々には生きた材料が豊富に存在しています。運動の為にも散歩は好きですが、散歩から得られる情報は宝庫です!!

次は散歩時の建物についてお話ししたいと思います。


KM Pacific Investments Inc.代表
枡田 耕治

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