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【ビジネスデザイナーが読むべきnote】デザイナーとは?生成AI時代に求められる役割とスキル

「business design shift」は、ビジネスデザインのトレンド、革新的なアイデア、変化の兆しを探るマガジンです。noteにある素晴らしい記事をクリップすることで、ビジネスデザインの可能性を拡張し、持続可能で意味のある変化を生み出すためのインスピレーションの提供を目指しています。
基本的にはクリップのみですが、適時テーマを設定してキュレーションを行うことで、その集合からビジネスデザインに対する「意味」を考察し、より深く理解へと導いていきたいと思います。
第1回目のキュレーションでは、「不確実性とデザイン」というテーマのもと4つの記事を紹介させていただきました。非常に反響が大きく100を超えるスキをいただき本当にうれしかったです。ありがとうございました。

今回のテーマ「デザイナーとは?」

今回のテーマは「デザイナーとは?生成AI時代に求められる役割とスキル」です。そもそもこのテーマにしたきっかけは、THE GUILDの深津 さんが経産省「デジタル時代の人材政策に関する検討会」で講演された「生成AIがDX推進人材のスキルに与える影響について」という公開資料に出会ったことです。(講演を聞きたかった!!)なので、noteの記事ではなくイレギュラーですが、深津さんはnoteのCXOでもあるので紹介したいと思います。


1.生成AIがDX推進人材のスキルに与える影響について

この資料では、そのような不確実性の高い世界を生き抜くために、反脆弱性の確保、行動スピードの向上、フィードバックサイクルの短縮、疎結合化、リスクヘッジした投機的対応、リスク分散、変化しない部分への投資、二番手戦略をとる、巨人の肩にのることという9つの重要な視点を軸に、具体的な立ち振る舞いが提示されています。さらに、下積みや反復作業がAIによって代替されることで、その経験を通じて学んでいたメタ認知スキル、例えば評価する能力、選択する能力、経験の抽象化などを、今後どのように学ぶかが課題になると警鐘を鳴らしています。

生成AIがもたらすパラダイムシフトを前に、我々デザイナーは自らのスキルと役割を問い直すことが求められています。この資料は、そのような変革の時代を生き抜くためのヒントに満ちていると感じました。


2.「経営に入り込むデザインリーダー」とは何者か?どうやってなるのか?

ILY,incの代表である辻原さんの記事では、デザインリーダーが経営者とともに仕事をする際の重要なポイントが明らかにされています。

経営者の意思決定の基準は「会社資本の増大につながるかどうか」であり、デザインリーダーはこの観点でアドバイスや提案を行う必要があります。
しかし、デザイナーと経営者の間には、しばしばコミュニケーションのギャップが生じてしまいます。デザイナーはアウトプットにおける設計・制作意図を説明しがちですが、経営者が真に求めているのはアウトカムとベネフィットなのです。この記事では、そのギャップを埋めるための鍵として、「リソース・アウトプット・アウトカム・ベネフィットの原理」が紹介されています。この原理を意識するだけでも、自らの仕事の価値を経営者に的確に伝えられるようになると思いました。経営者やプロジェクトリーダーとの会話が噛み合わないもどかしさを感じたことがある方は多いのではないでしょうか?この記事は、そんなデザイナーの皆さんにとって新たな気づきのある内容になっていると思います。

「経営に入り込むデザインリーダー」とは何者か?どうやってなるのか?noteより転載

また、最後の”会社というのは「資本を増大させるための大きなシステム」であり、そのシステムの健全な設計と運用・改善を、経営者の側で支援するのがデザインリーダーであるはずです。”という言葉には経営者でありデザイナーである僕もドキッとさせられました。


3.デザインと、価格と、キャリアの話

CONCENTのサービスデザイナーである大﨑さんの記事では、デザイナーのキャリアを「価格」という視点から捉え、成長のヒントを探っています。この記事では、デザイナーのキャリアを3つの段階に分けて解説しています。

  1. 価格の中で仕事をする

  2. 価格を上げる仕事をする

  3. 価値と価格をつくる

若手の頃は与えられた価格の中で仕事をするしかありませんが、次第に自ら仕事の価値を高め、価格を上げていく努力が必要になります。価値を高めるためには、”自分ができることだけにこだわらず相手にとって何が価値かをゼロベースで考えることが重要です。アウトプット成果物にこだわるだけでなくアウトカム成果にこだわる”という先ほどの辻原さんの記事にも通じる内容が書かれています。さらには、時代の変化に対応しながら、デザインの新しい価値と価格を生み出していくことが求められるのです。
大﨑さんの経験を交えながら、デザイナーがキャリアで直面する課題と、それを乗り越えるための考え方が丁寧に説明されていて、非常に納得感がありました。また、デザインの経済的価値について深く考えさせられる内容になっています。自分の仕事の価値と向き合い、成長のヒントを見出すきっかけになるはずです。ちなみに、僕はいま44歳です。「35歳定年説」から抜け出せなかったようですw

おわりに

今回は「デザイナーとは?生成AI時代に求められる役割とスキル」をテーマに3つの記事と資料をキュレーションしてみました。いかがでしたでしょうか?
深津さんの資料にもあるように、生成AIの登場により、変化のスピード、頻度、規模が加速し、私たちはカオスな環境に直面しています。このような時代において、デザイナーは新たなスキルと考え方を身につけることが急務となっています。
そのためには、時代の変化を的確に捉え、自らのスキルと役割をどのように適応させていくのか、また、自らの限られたリソースをどのように分配していくのかを真剣に考える必要があります。今回紹介した3つの記事と資料は、デザイナーが自らの役割とスキルを見直し、進化していくための重要な視点を提供してくれていると感じました。ぜひ、これらの知見をヒントにしてみてくださいね。では、また。

「生成AIがDX推進人材のスキルに与える影響について」より抜粋


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