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【猫と帽子の創作】我輩は猫である(300字)

吾輩は猫である。名前はまだない。

ずいぶん経ったが、未だに名前はない。

気分転換に、色々試してみることにした。

人間はよくオシャレをする。

最近だと、眼鏡か帽子だろう。

真似をしてみよう。

人間は、吾輩たちの真似をよくする。

こちらも真似をしてもいいだろう。

まず眼鏡。

悪くない。

悪くないが、耳が上にあるせいか、耳に眼鏡をかけられない。

ずっと上を向いていなければいけない。

涙がこぼれそうな時は、ちょうどいいのかもしれない。

次に帽子。

人間は、帽子をかぶっていればオシャレだと勘違いしている。

悪くない。

悪くないが、何も聞こえない。

耳を塞がれてしまうから。

何も聞きたくない時は、ちょうどいいのかもしれない。

昼寝でもするか。

(300字)

この300字小説「吾輩は猫である」は、
えぴさんの「猫と帽子の創作コンテスト」の企画で書きました。

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