読書記録|手づくりのアジール(青木真兵 著)⑥
私にとって「研究」は、対価としてお金を得る労働であり、時間を忘れて打ち込める趣味であり、生活や思考全体を組みかえるきっかけをくれる大切な活動でもある。「研究」は職業だが、より広い意味を持っている。
本書にある、働くことに関する文章を読んでそう考えた。
働くことは、複数の側面を持っている。しかし、うっかりすると「働く=労働」と狭く捉えがちである。本書では、働くことの多義性を再確認するヒント(=商品化の波から自身を守るヒント)としてアーレントの人間の条件における、3つの分類を紹