【短め読書記録】『海之怪 海釣り師たちが見た異界』高木 道郎 著
これだけの表現にしてしまうと誤解の元となるのかもしれない、でも私にはこの本が『山怪』シリーズの海版のように思われました。それは決して「二番煎じ」的な悪口ではなくて。
山と海、場所は違えど、そこで事故・自死その他様々な理由で命を落とす人が居て、また不思議な体験をする人も少なくない「異界」。時代が変わり、技術や研究が進んでも、なお謎を残したままの世界である、と。
だから、自分自身が高校生の途中まで海のすぐ傍に住んでいて海の様々な表情を見、美しさも怖さも感じていただけに、『山怪』に