咲いてはいけない毒の種 うっかり飲み込んで白目() ンがんんって咳き込んだ けれどあれよあれ…
たゆとうなかであまりにも 不器用で、居場所をなくして行く 昨日まで楽しかったパブの店先、 …
にじりと汗ばむ夜、砂浜へとやってきた。 昼間に海が赤銅色に染まったのを 見た時に既にこうす…
「高井、お前、ヤマナカファイターズの高井だな」 久しぶりの新入部員で、みんなが興奮してい…
顧問兼監督から廃部だと聞かされた時は、半分、やっぱりな、という気持ちと、嘘だろ?ってぽけ…
朝靄が立ちこめる母校。俺はこの春、無事に高校を卒業した。古ぼけた壁の校舎、あまり手入れの…
長いまつげが震えている 実る光る粒が甘く香って 舌のさきでなぞる 緩やかに息づくラインは …
今まで自分の内側にしか興味が無かった。 外傷以外は。 その痛みでさえどこが薄い紙1枚の向こ…
母がまだ母だった頃、私達はすれ違っていた。いつも母は私を窮屈にしようとしていたと思ってい…
「真夜中の蜜柑」 くたびれた月が中天に来るころ 台所で蜜柑を食べる あかりは豆電球で薄暗い…
(2020/8/25「墓」より改稿) ここに墓をたてよう 今までの時間のために すべての痛みと悲しみ…
「おっぱいがいっぱい」 無機質な美術館で みつけた、おっぱい くちびるに 小さい笑みを浮べ…
夜の底の物語 常緑樹の緑から眞白な雪が 滑り落ちてきては積もっていく 場面転換 赤黒い木の…
むかしむかし 肌がぴんぴかだったころ 少年がいた、私の中に その年頃にありがちな 少女の媚の…
はい、また書いております。詩という文章を。未練タラタラです。文章に片思いです。細々と現実…
子供の頃から本が好きで、空想家で、でも、文章を書くセンスは無かった気がする。作文や、読書…