井上橙子

はじめまして。以前、二ノ宮橙子で活動していました。詩や思った事を書いております。よかっ…

井上橙子

はじめまして。以前、二ノ宮橙子で活動していました。詩や思った事を書いております。よかったらのぞいてやって下さい。今は、だいたい認知症の母の事を書いております。

記事一覧

かぜにふかれて、蕾

咲いてはいけない毒の種 うっかり飲み込んで白目() ンがんんって咳き込んだ けれどあれよあれ…

井上橙子
3年前
7

現実とうつつの境界線は曖昧で漂うプランクトンである

たゆとうなかであまりにも 不器用で、居場所をなくして行く 昨日まで楽しかったパブの店先、 …

井上橙子
3年前
4

夜光虫

にじりと汗ばむ夜、砂浜へとやってきた。 昼間に海が赤銅色に染まったのを 見た時に既にこうす…

井上橙子
3年前
11

18.44(3)

「高井、お前、ヤマナカファイターズの高井だな」 久しぶりの新入部員で、みんなが興奮してい…

井上橙子
3年前
1

18.44(2)

顧問兼監督から廃部だと聞かされた時は、半分、やっぱりな、という気持ちと、嘘だろ?ってぽけ…

井上橙子
3年前
5

18.44(1)

朝靄が立ちこめる母校。俺はこの春、無事に高校を卒業した。古ぼけた壁の校舎、あまり手入れの…

井上橙子
3年前
10

うろぼろす

長いまつげが震えている 実る光る粒が甘く香って 舌のさきでなぞる 緩やかに息づくラインは …

井上橙子
3年前
4

ごめんね

今まで自分の内側にしか興味が無かった。 外傷以外は。 その痛みでさえどこが薄い紙1枚の向こ…

井上橙子
3年前
2

母の置土産

母がまだ母だった頃、私達はすれ違っていた。いつも母は私を窮屈にしようとしていたと思ってい…

井上橙子
3年前
5

詩 一篇

「真夜中の蜜柑」 くたびれた月が中天に来るころ 台所で蜜柑を食べる あかりは豆電球で薄暗い…

井上橙子
3年前
2

墓・改

(2020/8/25「墓」より改稿) ここに墓をたてよう 今までの時間のために すべての痛みと悲しみ…

井上橙子
3年前
2

詩 一篇

「おっぱいがいっぱい」 無機質な美術館で みつけた、おっぱい くちびるに 小さい笑みを浮べ…

井上橙子
3年前

詩 一篇

夜の底の物語 常緑樹の緑から眞白な雪が 滑り落ちてきては積もっていく 場面転換 赤黒い木の…

井上橙子
3年前
2

アニムス

むかしむかし 肌がぴんぴかだったころ 少年がいた、私の中に その年頃にありがちな 少女の媚の…

井上橙子
3年前
2

未練・でも嫌いじゃないこんな自分

はい、また書いております。詩という文章を。未練タラタラです。文章に片思いです。細々と現実…

井上橙子
3年前
1

抜け落ちた熱

子供の頃から本が好きで、空想家で、でも、文章を書くセンスは無かった気がする。作文や、読書…

井上橙子
3年前
1

かぜにふかれて、蕾

咲いてはいけない毒の種 うっかり飲み込んで白目() ンがんんって咳き込んだ けれどあれよあれ…

井上橙子
3年前
7

現実とうつつの境界線は曖昧で漂うプランクトンである

たゆとうなかであまりにも 不器用で、居場所をなくして行く 昨日まで楽しかったパブの店先、 …

井上橙子
3年前
4

夜光虫

にじりと汗ばむ夜、砂浜へとやってきた。 昼間に海が赤銅色に染まったのを 見た時に既にこうす…

井上橙子
3年前
11

18.44(3)

「高井、お前、ヤマナカファイターズの高井だな」 久しぶりの新入部員で、みんなが興奮してい…

井上橙子
3年前
1

18.44(2)

顧問兼監督から廃部だと聞かされた時は、半分、やっぱりな、という気持ちと、嘘だろ?ってぽけ…

井上橙子
3年前
5

18.44(1)

朝靄が立ちこめる母校。俺はこの春、無事に高校を卒業した。古ぼけた壁の校舎、あまり手入れの…

井上橙子
3年前
10

うろぼろす

長いまつげが震えている 実る光る粒が甘く香って 舌のさきでなぞる 緩やかに息づくラインは …

井上橙子
3年前
4

ごめんね

今まで自分の内側にしか興味が無かった。 外傷以外は。 その痛みでさえどこが薄い紙1枚の向こ…

井上橙子
3年前
2

母の置土産

母がまだ母だった頃、私達はすれ違っていた。いつも母は私を窮屈にしようとしていたと思ってい…

井上橙子
3年前
5

詩 一篇

「真夜中の蜜柑」 くたびれた月が中天に来るころ 台所で蜜柑を食べる あかりは豆電球で薄暗い…

井上橙子
3年前
2

墓・改

(2020/8/25「墓」より改稿) ここに墓をたてよう 今までの時間のために すべての痛みと悲しみ…

井上橙子
3年前
2

詩 一篇

「おっぱいがいっぱい」 無機質な美術館で みつけた、おっぱい くちびるに 小さい笑みを浮べ…

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3年前

詩 一篇

夜の底の物語 常緑樹の緑から眞白な雪が 滑り落ちてきては積もっていく 場面転換 赤黒い木の…

井上橙子
3年前
2

アニムス

むかしむかし 肌がぴんぴかだったころ 少年がいた、私の中に その年頃にありがちな 少女の媚の…

井上橙子
3年前
2

未練・でも嫌いじゃないこんな自分

はい、また書いております。詩という文章を。未練タラタラです。文章に片思いです。細々と現実…

井上橙子
3年前
1

抜け落ちた熱

子供の頃から本が好きで、空想家で、でも、文章を書くセンスは無かった気がする。作文や、読書…

井上橙子
3年前
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