Photo by micosirop アニムス 2 井上橙子 2021年2月8日 02:40 むかしむかし肌がぴんぴかだったころ少年がいた、私の中にその年頃にありがちな少女の媚の裏に仄暗い目をした少年はギラリと鈍く弾くナイフを片手にしていたそのナイフは怒りだった世界に吠えていた他者への攻撃性ではなかったように思うが定かではないよれたTシャツと汚れたジーパンを履いた少年は、ひとつづつ歳を重ねていくうちに、私の女性性に取り込まれ溶け込んでいった。今でも怒りに苛まれる時にはあの少年のナイフを思い出す。彼は未発達のロゴス、私のアニムス ダウンロード copy #詩 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート