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【特集】60年代とキャットアイフレームのメガネ&サングラス

こんばんは。
今回のテーマは"キャットアイ"。
それではスタート!

「雲に向かって起つ」(1962)

いつものように石原裕次郎のDVDマガジンを観ていたら、キャットアイのメガネが出てきました。

キャットアイメガネとは、サイドがつり上がった個性的なメガネです。

「女教師メガネ」、「ざますメガネ」とも言われています。

本作ではメガネをかけているのは最初のほうだけです。

50-60年代の映画を観ていると、たまにキャットアイ型のメガネが出てきます。


気になったので、今回、キャットアイ型のメガネの歴史を調べました。

欧米でのキャットアイ型メガネの歴史

キャットアイ型のメガネは

❶上品さを演出するもの
❷漫画や映画などのキャラクターの個性を表すもの

として着用されたようです。

【1930年代】
アルティーナ・シナジによってデザインされ誕生
(彼女がベニスで見たハーレクイン(道化師)の仮面からインスパイア)

【1940年代】

ハーレクインメガネと呼ばれ始める

フレームの角に小さなデザインがあるのが流行りだった


【1950年代】
マリリン・モンローが映画「100万長者と結婚する方法」(1953)で着用し、人気が出る
この時代、小さいフレームのものも多かった


【1960年代】
大きいフレームが主流になる
✔︎「ティファニーで朝食を」(1961)のオードリーヘップバーンがきっかけとなり、キャットアイ型のサングラスが流行。
✔︎カラーサングラスが普及していく


色々な記事を見ても、60年代以降、キャットアイサングラスの歴史の話に。キャットアイメガネについて言及されなくなります

【1970年代】
✔︎アビエイター型やバグアイのような大きめのレンズのサングラスが流行
✔︎小さめのキャットアイ型は流行に逆行するように

このあと、2000年代まで大きめのキャットアイサングラスが主流

【2010年代】
小さめサイズのレトロなフレームがよく見られるようになる

まとめると

✔︎小さいめフレームのメガネが50年代は流行った
✔︎ 60年代からはキャットアイと言えばサングラスに
✔︎大きめフレームのサングラスが長らく主流に
✔︎わりと最近、レトロな小さめフレームの人気が復活した

ということですね。

日本におけるキャットアイ

戦後の日本ではキャットアイ型フレームはフォックス型と呼ばれていました。

当時売出し中のマリリン・モンローが着用したところからモンロー型ともいわれたフレームが発表され、人気を集めた(「ファッションと風俗の70年」(婦人画報社/1975年/P227)

という記述を発見。

ただ、あのクセの強いフレームが日本で流行ったとはにわかに信じられず、ある老舗のメガネ店に電話したところ、これまでキャットアイ型が流行ったことはないという回答を得ました。

一部の感度の高い人たちがかけていたと考えるのが妥当なんじゃないかと思います。

日本では、一般的には70年代に入るまではファッションアイテムとしてメガネを重要視していなかったようで、映画を観ても、キャットアイ型メガネはオシャレアイテムではなかったと思われます。

冒頭で紹介した「雲に向かって起つ」(1962)や「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」(1959)でも、お堅い雰囲気を出すために使われています。

また、先程の老舗メガネ店によると、貴婦人風の人がかけていたという情報もあり、このあたりはさらなる調査が必要です。

最新情報が入り次第、報告します。

ではまた次の更新で。

【参考文献】

✔︎The History of Cat Eye Glasses | Fashion & Lifestyle - SelectSpecs.com
https://www.selectspecs.com/fashion-lifestyle/the-history-of-cat-eye-glasses/

✔︎History of the Cat-Eye Glasses | Zenni Optical
https://www.zennioptical.com/blog/the-cat-eye-a-style-for-every-decade/

✔︎サングラスの人気の歴史とその真実とは?〈前編〉|雑誌Begin(ビギン)公式サイト
https://www.e-begin.jp/article/42471/

✔︎「ファッションと風俗の70年」(婦人画報社/1975年)






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