古淵 寮

ゲーム業界に身をおくかたわら、個人の創作活動にもはげんでおります。

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最近の記事

SKYと共に駆け上がった怒涛の2023年を振り返る

皆様ご無沙汰しております。こぶちです! …といってもこれまで正直対して読者がいたわけでもなかったのでそこまで更新がないことを気に留めていなかったのですが、怒涛の2023年が自分の想像以上にあらぬ方向へ私の人生をグイグイ引っ張っていき、そこそこ人目にも晒される機会が多くなってきましたので、一度ちゃんと振り返ってお気持ち表明してもよいのでは?と勝手に決心し、筆をとった次第です! では早速ですが、長くなりそうなので今年起こった出来事を振り返りながらいつも通りつらつらと述べていこ

    • 時間の価値に気づくゲームをつくりました。

      どうもご無沙汰してます。こぶちです! 長らく沈黙しており関係各所にはご心配おかけしました…っていうほど定期購読者もいると思ってないので実はぜんぜん気楽です! なぜ静かだったかといいますと、ここ半年近くずっとコツコツとあるゲームを作っていたからです。 創作に打ち込みだすとどうしてもSNS等での発信意識が低下しちゃうみたいで、決していいことだとは思っていないのですが、割とクリエイターでそういう方も少なくないのではないでしょうか? 主な理由は2つあると思っていて、ひとつは全て

      • 銀河英雄伝説を一気見したので魅力を語り尽くしたい

        おはようございます。 伊達と酔狂だけで生きてきた男、こぶちです! そう、今日のテーマはこちら。 じゃじゃーーん!(オーケストラ風に) いやー…新年一発目のネタがこれとはね。銀河英雄伝説。 と言いますのも、正月休みに入ったときにまとまった時間ができたので、「なんか長編アニメを一気見したいなあ…」なんて思い、今まで手を出せそうで出せなかった銀英伝についに手を出したのです。 まあその結果…は言うまでもないですね。はい。案の定ドハマりしました。 結局のところ正月休みでは見終

        • レッド・デッド・リデンプションが描いた「リアリティ」とは。その浪漫と代償

          どうも、こぶちです! 今回の記事は、主にレッド・デッド・リデンプション(以下RDR)シリーズに関する記事です。大きなネタバレはありませんので、ご安心ください。 つい先日この記事を読みまして。 私自身プレイしたのが1も2もそれぞれ発売直後なので、だいぶ前の話にはなっちゃうんですが、当時の感動や学びを色々思い出しちゃいました。そしてちゃんと情報として残してなかったので今回記事にした次第です。 今回も恒例通りゲームデザインについての話がメインですが、興味ある方はぜひお付き合

        SKYと共に駆け上がった怒涛の2023年を振り返る

        • 時間の価値に気づくゲームをつくりました。

        • 銀河英雄伝説を一気見したので魅力を語り尽くしたい

        • レッド・デッド・リデンプションが描いた「リアリティ」とは。その浪漫と代償

          やる気とは、ホルモンに似ている。燃やしきると実は中身がなかったことに気づく。若者よ、形あるうちに迷わず食うべし!

          やる気とは、ホルモンに似ている。燃やしきると実は中身がなかったことに気づく。若者よ、形あるうちに迷わず食うべし!

          ゲームがマンガに比べて「キャラクター」だけが重要と言われないのは、プレイヤーがキャラクターそのものになれるケースが作れるから。インタラクティブだからこその違い。

          ゲームがマンガに比べて「キャラクター」だけが重要と言われないのは、プレイヤーがキャラクターそのものになれるケースが作れるから。インタラクティブだからこその違い。

          米、球児。そしてハイブリッドなゲームデザイン。

          こんにちは、こぶちです! さて、「天穂のサクナヒメ」。話題になっていますね! かくいう私も早速買ってみてプレイしてますが、ドハマりしています! しかしこのクオリティを2名で造り上げたというのですから、すごいですね! 開発期間5年もかかっているということなので、その粘り強さ…白米の比じゃないです。 そして稲作の成果によって主人公の成長が変化し、アクションゲーム部分の攻略に変化を与えるというゲームシステムも秀逸だと感じました。 何を隠そうこの私、このいわゆる「シミュレーシ

          米、球児。そしてハイブリッドなゲームデザイン。

          ゲームデザインの視点から、DEATH STRANDING を神ゲーと呼ぶべき3つの理由

          かなり久しぶりの更新になります! ごぶさたしてます、こぶちです。 今日はタイトル通り、DEATH STRANDINGの話をしようと思います! ちょうど発売してから約一年経つんですね…デススト。いやーおめでとうございます。時が経つの早すぎですね。 とはいえ、この1年に関していえば誰にとっても激動すぎて特にそう感じますよね。こんな世界になっちゃったからね…(ある意味そこに通じる話も後で出てきますが) まあそんな記念すべき時期なので、あらためて記憶をさかのぼりデスストの記事

          ゲームデザインの視点から、DEATH STRANDING を神ゲーと呼ぶべき3つの理由

          箱の中

          最近私は毎日、箱の中にいる。 正確には私だけではない。 私の同僚も箱の中にいる。上司も箱の中にいる。 今の時代、みな大抵箱の中にいるものだ。 箱の中の君と目が合って仕方ない。 すると君が「やあ」と言ってくれた。私もおそるおそる「やあ」と返してみる。 思ったより声が出なくて自分でも驚いた。 気散じにときおり箱の背景を変えてみる。 君は大阪にいて、私は東京だけれど、今の君は南の島で、今の私はアメリカ西海岸だ。ややこしい。 いつか落ち着いたらどこかに行きたいよね、となる。 私も

          作家が「計算」するのはアリ?ナシ?

          こぶちです。こんにちは! 2019年一発目もだいぶ遅れちゃいました。多少煽り気味なタイトルからぶち込んでますが、今年入って早々この手のネタっが多かった気がしまして。 例えばこれとか―― ※元ページが消えていたので魚拓でご容赦ください こういうのとか。 ジャンルは違えど、いわゆる「作家性」と「商業性」のどっちが大事かみたいな話って山ほどありますよね。上のふたつの記事に関してもブックマークコメントなどをみているとわかる通り、そのアリ/ナシに関しては賛否両論あるテーマです

          作家が「計算」するのはアリ?ナシ?

          ゲームは人生の「無駄」なのか?

          こんな記事が今ネットで話題になってますね。 私もゲーム開発を仕事にしている手前、日頃からこういうことを考えてしまいます。正直言うと簡単に割り切れる話じゃないなーとも思います。今回は特に色々つらつらとりとめもなく書いてしまいそうな嫌な予感ですが、せっかくの機会なので……一筆添えさせてください。 ゲームは自分を「豊か」にしてくれたまず自分の体験を振り返ると、率直にゲームは人生の無駄ではなかったと感じます。 自分が知らない世界の知識をたくさん教えてくれた。キャラクターのや

          ゲームは人生の「無駄」なのか?

          Web小説を1年書き続けてわかったこと ~後編~

          どうも、こぶちです。 今回の後編では、私が1年間Web小説を書き続けてみえてきたことをKPI視点を交えて書こうと思います。統計に基づいて色々気づいたことを述べていこうっていうカジュアルなレポートとして読んでもらえれば幸いです。 ユーザー数 一年を通して訪れてくれた獲得ユーザー数、のべ377人。こうやって書くと多く感じる!嬉しい!(一年やっててそんだけかよとかいうツッコミに全力で耳をふさぎながら) 最初のピークは12月あたり、初投稿のタイミングです。やはり新規作品はランキ

          Web小説を1年書き続けてわかったこと ~後編~

          Web小説を1年書き続けてわかったこと ~前編~

          どうも!こぶちです。 さて、表題通りカクヨムでWeb小説を一年書き続けてわかったこと、思い知ったことをざっくり振り返ってみようと思います。先に断っておきますがサクセスストーリーは一切ありません!ドラマならあります笑 まず、書き続けたWeb小説作品というのがこちらです。今もまだカクヨムで連載中です!読んでね! ネタ自体は連載のだいぶ前から既に構想がスタートしており「原稿もたまってきたぞ……じゃあどこに載せよう」となったときに、ちょうど『カクコン』――つまり『カクヨムWeb

          Web小説を1年書き続けてわかったこと ~前編~

          仕事でゲームを作ってたらいつのまにか個人で小説を書いていた人の話

          はじめまして!こぶちといいます。 ゲーム会社で十数年以上企画職として働きつつ、今は個人活動で執筆を続けています。そっちはおよそ7~8年くらい。ここのところは『カクヨム』で連載を約1年続けています。 ちなみに作品がこちら。 この作品は特に自分の本業のノウハウを活かそうと思って、ゲームネタをがっつり取り入れてチャレンジしてます。みんなぜひ読んでネ! ……ってことで本題ですが、そもそも個人活動を始めたきっかけがゲームのお仕事の中で、自分を表現していく道のりはしんどいなーと感

          仕事でゲームを作ってたらいつのまにか個人で小説を書いていた人の話