Web小説を1年書き続けてわかったこと ~後編~

どうも、こぶちです。

今回の後編では、私が1年間Web小説を書き続けてみえてきたことをKPI視点を交えて書こうと思います。統計に基づいて色々気づいたことを述べていこうっていうカジュアルなレポートとして読んでもらえれば幸いです。

ユーザー数

一年を通して訪れてくれた獲得ユーザー数、のべ377人。こうやって書くと多く感じる!嬉しい!(一年やっててそんだけかよとかいうツッコミに全力で耳をふさぎながら)
最初のピークは12月あたり、初投稿のタイミングです。やはり新規作品はランキングでトップからも目に付きやすいですし、カクコンのエントリーが始まったばかりでランキング上位にも食い込んだおかげで露出が高かったのだろうと思います。

時間帯別アクセス


こちらは期間設定が狭く、過去1か月半の統計しかとれませんでした。観測していた記憶を掘り返すと、やはりアクセスは夜が一番多かったかなと。次に昼と朝ですね。みんな通勤や昼休憩など隙間の時間をうまく使い、軽く読んでるんだろうと思います。このあたりはよくあるソシャゲとほぼ同じ動向だと感じます。

曜日については、始めた頃は週末がいいのか、休日がいいのか、裏をかいて更新が少ない週中がいいのか、とか…色々仮説を立ててはいたのですがふたを開けてみると……更新された日かその次の日に読まれる、というわりとシンプルな結果でした。そうですよね。結局読む人は既にフォローしている人がメインですから。更新の通知が来た、読んどくか、と素直に思ってくれるようです。このへんは母数がもっと多い方がいい統計になるかもしれませんが、妙にしっくり来ました。

デバイス別アクセス

6割がモバイルですね。後はパソコンが少々。先ほどの時間帯別と照らし合わせて考えても、隙間時間を利用して読むのであればモバイルが多くを占めるというのは妥当な結果だと思います。

トラフィックチャネル

これは私もあまりなじみがなかったのですが、それぞれの読者がどういう経路で作品にたどり着いたかがわかる指標です。
いくつかの項目があります。それぞれ、
Direct…ブクマやメールのURLなどを直接ふんできた
Social…twitter, facebookなどのSNSを経由してきた
Referral…ブログなどの他サイトからきた
Organic Search…Googleなどの検索エンジンから検索してきた

といった分類になります。ここまで説明しておいてなんですが、ほとんどがDirect…カクヨムのブックマークから飛んでくる人がほとんどだったようです。10月あたりがちょっとだけReferral(水色)のエリアがあるんですが、そこはちょうどこのNoteやLethを始めたあたりだったので、2~3割はこれにより流入が増えるということ。やはり記事を書き続けることの意義もあるなとあらためてやる気がちょっぴり出ました!

ページ別アクセス

最後はこちら、各話ごとのPV数です。カクヨムには作者専用にPVの閲覧機能があるので、あえてこれを見る必要はそんなにないかと。全部載せると長いので一部だけ。こちらのPV数をみるとより雰囲気がわかりますよ。

物語(第一部)の冒頭

物語(第一部)の終盤

と…これが現実です。基本は1話目、2話目と全体的にはなだらかに右肩下がりが続く世界。頭とケツだけみれば、

第1話目のPV数…215
第63話目のPV数…8

この差!当たり前ですが、ずっと読み続けてもらうのはとてもとても難しいということ。

例えばソシャゲだと2日連続, 7日連続, 14日連続…などの節目でよく継続率をみるのですが、似たような感じで推測もできます。

1話~2話の継続率が132/215=0.61 約60%
1話~14話の継続率が44/215=0.20 約20%

といった具合です。これがゲームならそんなに悪くないんですけどね…ただし! これはあくまでPV数なので誤解がないように。ユーザー数ではないです。そのため話によっては原因不明の伸び(スパイク)があったり、人が少ないため誤差が大きく、当てにし過ぎないほうがいいです。しかしやはり初期の流入をどれだけ最初の数話で維持するかが、後半の継続率に影響するとみて間違いないでしょう。

特に今回の作品では最初の1話、もしくは1章の中で、緊迫感や次へつながる期待感を出しきれなかったという反省が個人的にありました。やはり最初が肝心!ってことですね。カードゲームも先攻ターンが有利!サッカーも先制点が有利!とにかく最初に惹きつけなきゃそこで終了だよおっさん!そんな世界に勝負を挑んでたんだよ知らなかったの!? とばかりに打ちのめされました。あらためて大事なことを思い知らされた、いいデータでした。

まとめ

ということで、KPI編ここまでです!今日はなかなか長めになってしまい投稿まで時間がかかってしまいました…ここまで読んでくれてありがとうございました。

しかしこうして数字でみると印象だけで話すより信頼感がありますね。思わぬ新たな発見もあったりするので、分析に抵抗ある作家の方もぜひ活用してみてほしいです。特に書き始めたばかりの人ほど、誰かに直接レビューを書いてもらったりすることは難しい。統計も立派な隠れたユーザーの声だ!と思って、使えるものは全て使うぐらいの気持ちで作品の軌道修正に役立ててほしいですね。後に知りたくなったとして遡ろうとしても遅いので、役に立つかどうか考える前に導入することをおすすめしますよ。

一方で逆に注意なのがデータをみるのが楽しすぎて依存しすぎること。数字の動きは楽しい反面、見ることに慣れてくると気にしすぎてしまって、手ごたえと数字がかみ合わないと、自身を失って作品の方向性がぶれてきたりという危険性もあると思います。
なので、大事なのは付き合い方。あくまでときどき節目で見返すなどして、仮説の裏付けとして確認するぐらいのノリがよいと思いますよ。

とさんざん偉そうなことを言いましたが、やっぱりたくさんの人に読んでもらってるかどうかって気になりますよねー人いてほしいですよね。母数が小さいと誤差が大きいし、さびしいしね……

というわけで、これからもまだまだへこたれず小説も記事も書き続けますので、ぜひともお付き合いください! 以上、こぶちでした。

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