飲食店がすぐに潰れてしまう根本的な理由
こんにちは!女将8年目の小保下です。
飲食店の廃業率は他業種と比べて高いということがよく言われます。
少し古いデータですが、日本政策金融公庫の調査では、2011年に開業した事業者がその後5年間でどのぐらい廃業したかを調べたところ、いちばん割合の高かった業種は、飲食・宿泊業で18.9%でした。
その理由には、個人店が多い・高齢化が進んでいる・競合が多すぎるなどいろいろありますが、根本的なことを言うと、多くの人が「基本に徹する」をやらないからなんじゃないかなと思っています。
飲食店経営のノウハウは巷に溢れかえっている、なのに...
生き残りが厳しい飲食店経営。
ではそのノウハウが世の中に全く出回っていないのかというとむしろ逆で、ネットの記事にしろ、雑誌や書籍にしろ、お店経営に役立つ情報は今やごまんとあります。
そこには、材料費と人件費はいくらまでに抑えようとか、家賃は売上の何%までとか、坪数に対して席数はどうするかとか、看板はどうしよう、目玉メニューを作ろうなど、言ってはなんですがだいたいどんなものを読んでも同じようなことが書いてあります。新しい情報を探す方が難しいぐらいです。
それぐらいセオリーっていうのがあるていど決まっているのが飲食店経営なんですが、じゃあ果たしてどれぐらいの人がそれを守っているかと言ったら「?」です。
先日読んだ記事に、脱サラで蕎麦屋を始めた人の話が出ていました。
凝った内装にしようと資金を注ぎ込んだら思うように売上があがらず、そのうえ厳しい仕事内容のせいでスタッフが離れ、オーナーのワンオペに。
老後資金をほとんど失ったのち、8年3ヶ月で撤退したそうです。
(でも8年続けばかなりいいほうではあります)
以前うちの近所にあった軽食を出す店は、10坪もない小さな店舗を、まさかのスタッフ3人で回していました。
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