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「失敗して学ぼう」が現実には難しい、根本的な理由

少し前の話になってしまうんですが、私が書いたこちらの記事「非・繁盛店への視察が全力でおすすめなわけ」を読んでくださった松井博さんが、ご自身のnoteでこんな記事を公開されていたのです。

松井さんのおっしゃるとおり、他人の失敗からも学べるけども、なんだかんだで自分でやってみて失敗する経験を積むのが一番の学びになるよなぁと、私もたいへん共感しました。


一方で、そのあとにこんな本を読み、こちらもまた一理あるなぁと思ったんですね。


ざっくり言うと「人はそうそう自分の失敗を認めたがらない。何かと理由をつけては自分を正当化し、失敗を失敗として処理しないのである」といった内容です。

しかもその傾向は、俗に優秀だといわれる職についている人でも例外ではないそう(むしろ自尊心の高い成功者ほど自己正当化しやすいのだとか)。


本書では年間40万件ともいわれる "回避可能な" 死亡事故を起こしているアメリカの医療業界を事例に上げ、いかに人間が自分の失敗を認められないのかについて検証しています。

失敗から学ぶといっても、そもそも失敗を失敗だと認めることができなければ、そこから学ぶこともできませんよね。

では私たちはいかにして自分の失敗と向き合い、うまく付き合っていけばいいのでしょうか。本書にそのヒントが記されていました。



失敗を認められない人の頭の中

そもそも、自分の失敗を認められないこと自体が意味不明だという人もいるかと思います。

これに関しては、実は私自身が過去に経験していました。少しお話しします。



私は二十歳のころから常に何かしらの小さな商売をしてきました。

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