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「美味しいのはどれですか?」って聞かれたら、怒ってる場合じゃなく...

育児の合間にTwitterを眺めていたら、飲食店を経営されている方のあるつぶやきが目に留まりました。

内容はというと、「飲食店で店員に『何が美味しいですか?』と聞く人が苦手だ」というもの。「何がおすすめですか?」はOK。でも「何が美味しいですか?」だと、全て美味しいと思ってお出ししています、と思ってしまうとのことでした。

気持ち、ちょっとわかります。料理に自信があってお店を営んでいる以上、不味いものなんて出すはずがないですし、もっと言うとオススメできない料理もおくはずがないですからね。なので、「美味しい料理はどれ?」と質問をしてくるお客さまに対して「全て美味しいんだけど…」と突っ込みたくなるツイ主さんの気持ちも無理はないと思います。

私なんて実際お客さまに言ったことありますから。「全部美味しいですよ〜!」って。明らかに冗談の雰囲気の中ではありますけど。

もちろん、別にお客さまは、不味い料理があることを前提にどの料理ならハズレを引かなくて済むのかを聞きたいわけじゃないことはわかっています。「これは是非とも食べて欲しい!」とお店が猛プッシュする料理はなんなのかが聞きたいだけなのです。

だけどそのときの私は「どれが美味しいですか?」と聞かれて、仮にすぐさま「こちらです」と言ってしまったら、まるでほかの料理は美味しくないと自分で認めてるみたいじゃないか?」と思ってしまったんですよね。だからついそんなふうに口をついて出てしまったのでした。

ちなみに冒頭の呟きを見たあと、これに反応したと見られるこんなツイートが流れてきたのです。

はい、私は接客向いてないヤツでした。怒ったつもりも意地悪した認識もなかったんですが、すみませんでした。

でもでも、今は考えを改めて、お客さまの方から「何が美味しい?」「何がおすすめ?」と聞かれたら、これはチャンスだと思うようにしています。

考えてもみたら、お客さまの方から「自分は何にお金を払うべきか教えてください」と言ってもらえるなんてものすごいことです。夜のお店で「どのボトルを入れたらいいかわからないから選んでくれる?」なんて言ってくれるおじさまがいたら、間違いなく神客ですよ。迷わず店の中でいちばん高級なウイスキーをありがたく注文させていただくことでしょう。

まぁそれは冗談だとしても、少なくとも「どれが美味しい?」と聞かれたら、全部美味しいんですが?とひねくれたり、後で責められないよう「お客さまの好みはそれぞれですので…」などとお茶を濁してしまうのは非常にもったいないです。

もっともっと、この手の質問をお客さまのハッピーとお店の売上アップに活かしたらいいと思うんですよね。


正攻法のやり方

もっとも、いちばん正攻法な対応の仕方というのはここで言うまでもないかな、とは思うのですがいちおう書いてみます。

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