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未来と芸術展

現在、六本木で絶賛開催中の「未来と芸術展」に行って参りました。

自分自身、ヨーロッパに行ってから「アート」への関心が高まり、勉強中でございます。そんななか、最新技術とアートの関係性は切っても切れません。

私は現在、KO大学の4年生です。
もうすぐ卒業して、社会人になる身ですが、世界に羽ばたきたい。とか世の中のために貢献したい。とか
漠然とした思いを持った普通の人間です。今のままでは、夢のまた夢で終わりますが、
少しでも頭の回転力を上げて、世界的教養を身につけて、修養すれば、少しくらい社会に役立つ人間になれるかもしれません。

そして、「社会で活躍する!!」
(これ自体漠然)

ということに「アート」は必要になってくるんですね。きっと。

という考えを持った大学生が、

今の最先端を走っているアーティストはテクノロジーをどのように解釈し、自身の作品に活かしているのか。考えるだけでワクワクしたので行ってみました。

まあ、結論からいうと、衝撃的でした。

まずこれ

いや、キモい。
どう考えてもキモい。
逆に私の大好きで愛してやまないスターウォーズに出てきそうな子供です。

説明すると頭皮を引き伸ばすことで、より早く熱解放することができ、肌の表面により多くの血管があれば、地球温暖化が進み、より高温度のなかでも生きていけるようになるというものです。

次にこれですが、
まあさっきのやつよりはまだ可愛い。
うん。リスみたいで。🐿

この子は拡張クリップを頰の中に組み込み、3ヶ月かけて皮膚と筋肉にストレッチがかかる。これによりストレスの多い仕事に就く際に従来よりも素早くかつ効率的にカフェインを吸収できるようになるというものです。

なんとも皮肉な作品ですねえ。
ここまでするか。と思わせるような作品でした。

これらは、アギ・ヘインズという方の「変容」という作品で、外科手術により、親が我が子の体を修正するというものです。これは、親が子供をデザインすることがどこまで許されるのかという倫理観を問う作品であります。正直これをみて、うわっキモって思う人がほとんどであると思いますが、私たちは普段から遺伝子組み換えされた食品を多く食べています。この作品は見た目に大きく出ているだけで、正直遺伝子組み換えとなんら変わんないなと感じました。では、体を改造することになぜ抵抗があるのか、それを自分自身で考えるきっかけになりました。

こいつはまた面白いなと思いました。

ガイ・ベン=アリという方の「cell F」という作品。
世界初の脳神経細胞を用いたシンセサイザーで、作家の皮膚細胞由来のips細胞が使われている。
なんと、人間の演奏がこの機械の脳の神経回路網に電気刺激を与えその神経活動がシンセサイザーへの電気信号となり、音楽を生み出した即興演奏ができるそう。

なんかすごそう。

続いてはこちら。

不審者みたいのが私ですが、これは顔認識アート?です。
ズーム・パビリオンという作品で、顔認識アルゴリズムを利用し、室内の鑑賞者が検出され、位置、行動、関係性などが壁に表示される。
感想としてはこれは想像異常に怖い作品ですね。
細かい動作などで、関係性までも推測されるため、何もかも読まれるという感じです。機械による監視社会の第一歩ですね。こう言った技術が変な国が変な事に使ったりし始めたら。。。みたいな感じです。やっぱり科学技術ってすごいけど、倫理観が大事だなと認識させられますね。


まあ、何個か紹介しましたが、まだまだ面白い作品が沢山ありました。是非行ってみてください。
(面白いの概念は人それぞれですが)

アートにおける倫理観みたいなことはもうずっと議論されていることですが、「人間が人間らしく生きるために」をベースに考えていけば、よりアートを楽しんでいけるんじゃないでしょうか。
日本人は、世界に比べて教養がないと言われていますが、これからの世界で生き抜いていくなら、「美意識」とか「アート」は全員必須になってくるでしょう。(山口周さんの本とか読むと面白い)

私自身、社会人になっても、美術館には通いたいと思っています。

教養=アート鑑賞ではないかと思うようになってきたので、それについても考察していければと思います。



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