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日曜日の夜の「オリガミ」
先日、亡くなった女性のエッセイを読んで「東京」の街を想った。
そして、午後になってもそのことを考えている。
いろいろな想いや言葉が浮かんできては消えて、また浮かんでくるので、
その断片を集めて、瓶に入れるように、文章を書いておこうと思う。
2016年・11月 土曜日。真っ白な曇り空の夕方。
今、わたしが想い出すのは、
東京に住んでいた日曜日の夜のこと。
わたしは東京の街に住んでいたけれど、
決
卵かけごはんのようなもの
冷蔵庫を開けてしばし考える。
「めんどうくさいな…」
何か作る気分じゃない。でも、おなかは空いている。
しかし、パンの気分でもない。
とりあえず、冷凍していたごはん、ねぎ、卵を取りだし、塩昆布とすりごま、ごま油、しょうゆを用意する。
ねぎは半月の小口に刻み、耐熱の器に入れる。すりごま、塩昆布、そしてごま油少々、卵の白身だけを割り入れて電子レンジで加熱。
卵の白身が、温泉卵ぐらいに白くなったところ
崎陽軒のシウマイ弁当とシュウマイ
先日、ある雑誌の特集が「旅」と「お弁当」で、じっくりと読み込んでしまった。北は北海道から、南は九州まで(沖縄にもきっと美味しいお弁当があるはず)の、地元の食材を利用した美味しそうなお弁当の数々にうっとりとした。ごはんの上にど〜んと乗った大きな牛肉、飾り気がなく頑固一徹といった感じのイカめしや牡蛎ごはん、キレイに整列した穴子弁当、彩りも美しく上品なちらし寿司、老舗のお料理屋さんの昔ながらの折り詰めな
もっとみるひとり飲みで町をなじませる
生まれて育った町だけれど、
高校を卒業し、大学生、社会人となると生活の中心は
東京となり、大人の視線でこの町を見ることがなかった。
久々にこの町に暮らしてみると、
この町について、まったく知らないことに気がつく。
知っているのは、毎日通った学校までに通学路、
買い物や立ち読みした本屋さんのある駅の周辺、
遊び場だったいくつかのお寺や神社や図書館、あと海。
そんな感じ。
今は、時間があるときに、
白いごはんはお皿のかわり。
台湾映画における食事シーン。
純粋に食べるのが好きなひとはきっと「台湾」が好きだと思う。
ひとの生きる強いエネルギーと、どこか怠惰でも許してくれる、
そんな大らかさを感じる国の食べ物は、
やっぱり力強く、やさしくて、そしてシンプルに「美味しい」。
夜市や街の料理店、それに駅弁さえも日常の延長で、
本当に単純に食べること=生きること=幸福という図式を
示してくれるように思う。
台湾映画を見ている
ココナッツサブレケーキ。
いとしの「ココナッツサブレ」
トランプみたいな長方形。
端の部分はピンキングばさみでカットしたような
半円がつながった縁取りになっている。
こんがりした優しいきつね色。
乳白っぽいパッケージを開けると、
ずらりときれいに整列している。
表面には砂糖がまぶしてあるのか、ちょっとベタベタ。
子どものときは「ココナッツの味」なんてわからなかったけれど、
優しい甘さとさくさくとした食感が大好きだった。