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レトロをめぐる旅。

レトロなものが好きです。
手作り感満載のロゴや、ちょっと古めかしいデザイン。

リアルタイムで、私がそういったレトロなものに囲まれて育ったわけではないのだけれど、なぜか、懐かしさやノスタルジーを感じる。

スタバが、レトロなロゴ入りの看板を掲げ、「スタアバックス珈琲」のプロモーションを展開したのは記憶に新しいですが、数年前から、”レトロブーム"と言われるほど、注目を集めていますよね。

よく、「トレンドは繰り返す」と言われていますが、近年のレトロブームも、トレンド周期の影響なのでしょうか。

旅をすると、特に地方などで、未だにレトロなデザインのものにたくさん出会います。思わず可愛くて、惹かれて、写真を撮っていると、随分たくさんレトロなものを巡っていたことに気づきました。

改めて、そんなお気に入りの写真達を見返してみると、トレンドという言葉で片付けるのには勿体ない程、もっと普遍的な魅力があるのでは?と感じています。

先日、資生堂パーラー 銀座本店が、商品のパッケージが、8年ぶりにリニューアルしたという記事を読みました。その中で、デザイナーの仲條正義さんが、「シックであり、昭和の野暮ったい強さがある」とデザインについて述べていました。

「昭和の野暮ったい強さ」。
それが、レトロなものの、ユニークな個性なのかもしれない、そんな風に感じています。

レトロは"個性派”揃い。


Instagramや、ましてネットすらなかった時代。情報が手に入らなかった時代だからこそ、オリジナリティ溢れるデザインが使われていたのではないか?
(むしろ、ポートランド風、NY風、●●風、など、お手本にするものもなく、自分たち独自で考えるしかなかったのかもしれない・・? ※素人の仮説なので、間違っていたらすみません。)

私はデザインのプロではないので、当時どのように、フォントやデザインを考えていたのか知っている人がいたらぜひお話をお伺いしてみたいのですが、情報量が圧倒的に少なかったのは事実でしょう。

だからこそ、他の国では見かけないような、ひらがな・カタカナを中心とした、「日本らしい」と感じるデザインが発展していったのかもしれない。(あくまでも、想像ですが。)

また、印刷技術も発達していなかったと思われる当時は、モノや看板へのプリントも手書きだったり、手作りのものも多い気がしました。人の手が加わった、"ゆらぎ"を感じます。

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デザインや配色、形など、中には似ているものもあったりしますが、かなり『個性派揃い』のものが多い!

いろんなデザインがありふれて、世界のデザインにも簡単にアクセスできるこの時代だからこそ、ある意味、日本らしい、普遍的なデザインに魅力を感じるのかもしれない。

私がレトロなものに心惹かれてしまう理由は、そんなところにあるのかもしれないなあ、と思うのです。

レトロさんは、ふところが深い。

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自分の親や、おばあちゃん世代が見たら懐かしい。
自分が見たら、新しい。(リアルタイムには知らないため、漫画やテレビで見たやつ!おばあちゃんちに昔あった!、等、新鮮な印象を受ける。)

老若男女に受け入れられやすいのって、レトロなものの価値かもなあ、と思っています。誰も排除しない。ストライクゾーンが広い感じ?笑

そんな、ふところが深い、レトロなものが、私は好きです。

レトロをめぐる旅

旅先で、出会った、たくさんの古き良きレトロなものたち。

どうか、街から消えないでほしいなあ。


愛知県の商店街で出会った看板。

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淡路にある、銭湯を改装して作られた"銭湯ブルワリー"の女湯。

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山口県のお寺の境内になぜか置いてあったKIRIN LEMON。

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大阪で出会った、手書きのガレージ。

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ちびまる子ちゃんに出てきそうな、尾道の向島のラムネ屋さん。

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パーマの主張激しい、怪しく光る美容室。(大分 湯平温泉)

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タイルがかわいい、大分 別府のクリーニング屋さん。

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レトロをめぐる旅。まだまだ続けていきたいです。


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