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味気ない朝メシ


朝に食べるものに

お粥がある

味は薄い…

でもそれを何度か食べ続けていると

今度はそれを

               食べたくなる時がくる

人間の慣れとはすごい

その味にすら

喜びを感じられるようになるからだ

どんなに

生活水準をただあげたとしても

辿り着けないところがある

けれど

この慣れを利用して

今ある状態や自分に対して

ありがたみを覚えていくと

生活水準を上げなくても

大きな幸福感を実感できるようになる

そして

それは自分の在り方そのものを

幸せへと導いてくれるのかもしれない

濃い味には

すぐに飽きがくるような一面があって

薄い味には

ゆっくりと浸透していくような一面がある

僕にとったら

薄味はまさに観察の味なのだ

ひとくちひとくち

素材の味を噛み締めながら感じる味

それは

この地球の味そのものといえる

味わえることは本当に素晴らしい

人間の持つ味覚を

研ぎ澄ましていくと

塩味や甘味だけではない

風味や旨味、苦味ですら

楽しむことができるようになる

それは味覚の哲学なのかもしれない


味気ない朝メシに味わう感謝がある



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