__4_仕掛学

【読書感想文】『仕掛学』を読みました📚

どーも、ワタコーです!

今回は、「仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方」を読ませていただきました。

この本は、大阪大学・経済学研究科 経営学系専攻・教授・専任である、松村真宏さんの著書です!(書かれた当時(2016年)は、大阪大学の准教授)

この本は
・日常の仕掛けに興味のある方
・人間に関わる研究(心理学や行動変容)に関心のある方
・商品プロモーション(購買促進)に興味のある方
・アイデア出しのノウハウを知りたい方

にオススメです。

この本には全部で 34個 の仕掛け事例があがっています。
有名なところでは、ピアノの階段

ゴミ箱に捨てると音がする仕組み

などが取り上げられています。


仕掛けの定義


仕掛けの定義は、下記のFAD要件(3つの要件)を満たすものである。

F(Fairness)
公平性=誰にも不利益を被らない

A(Attractiveness)
誘引性=行動が誘われる
行動変容(人の行動を変化させること)を「強要」するものは、仕掛けではない。行動の選択肢を増やす仕組みのことを指す。

D(Dulity of Purpose)
目的の二重性=仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる


仕掛けには強度がある


行動を変容させるのに負担が小さいものが「良い仕掛け」

負担は、「体力的・時間的・費用的」な軸で判断する。

他にも便益(主観的な感情)が高いものが「良い仕掛け」

便益は、「嬉しい・楽しい・期待・達成感」で判断する。


仕掛けの分類


仕掛けは、「物理的トリガ」と「心理的トリガ」がある。

物理的トリガは
「フィードバック(五感)」
「フィードフォワード(アナロジー・アフォーダンス)」
で形成されている。

心理的トリガは
「個人的文脈」
「社会的文脈」
で形成されている。

これらの中身の詳細は図書にて。(ぜひ読んでみてください)

一部説明すると

「アナロジー」は「物事の類似性のこと」で、知識や経験から類推して行動を起こさせる。(例:筒を見ると覗きたくなる=望遠鏡からのアナロジー)

「アフォーダンス」は、見ただけで物の使い方がわかる特徴。アナロジーとの違いは事前知識がなくても使えるものはアフォーダンス。(例:平らな面があるから座る=椅子のアフォーダンス)

である。


仕掛けを見つけるなら子供を観察せよ


歳を取るにつれて、知識と経験によって、身の回りのものへの好奇心が下がる。子供を観察すると日常で、やりたくなる(思わずやってしまう)行動を見つけることができ、仕掛けのアイデア探しになる。


仕掛けの作り方


1.仕掛けの事例を転用する
すでにある仕掛けのアイデアを別の似た方法に転用して目的を達成する。

2.行動の類似性を利用する
ゴミを「捨てる」行為を促したい時、「捨てる」に類似した行動を探し、その行動を促す類似行動(仕掛け)を見つける(選ぶ)。

3.仕掛けの原理を利用する
目的+トリガで、アイデアを考え、その候補の中から適切なものを試す。

4.オズボーンのチェックリストを利用する
9ケ条からなるチェックリスト(ださく似たおち)を用いる。
または、SCAMPER法も有効である。

以上の流れで仕掛けを考えることを提案しています。

ロジックや何故このノウハウを思いついたかはじっくりこの本を皆さん自身で読んでみてください!

ワタコーでした!!

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