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母校の大学で人生初めての講義。アウトプットする場所として最高でした。

新しいチャレンジ

先日、母校の大学で講義をする機会をいただきました。

結論から言うと100分の講義ですごく成長させてもらい、そして大学で学生に講義するということは最高のアウトプットの機会でした。騙されたと思って一度体験してほしいです笑

これから日本の未来を背負っていく大学生に向けてアウトプットできる機会はとんでもなく貴重な体験だったと思います。

増やしたり、減らしたりすることができない。貴重な「時間」

最初は軽い気持ちで「やります」と依頼を受けたのだが、講義時間が100分で、受講生は100人以上だと後々伝えられ、軽い気持ちから「えっやばいな」に変わっていきました。。。

とはいえ、100人以上の方の100分を私のアウトプットの時間に使わせてもらえる。こんなありがたい話はないな~っと。

逆に言うと、貴重な「時間」をもらうからには、それ以上のものを学生の皆さんに返さないといけない…汗

久しぶりに心地よいプレッシャーが自分にかかってきました。

何を学生たちに返せばいいのか

大学生の皆さんに何を話せばもらった時間以上の「価値」を返せるかと考えた時に、起業家としては語れるほどの実績もないし、成功体験を話したところで「過去」の話なので、この変化の時代にあまり価値もありません。

もちろん価値があるのは「未来」の話。現在起きていること、そして「未来」はこうなっていくから、学生のうちからこれをやっておこうね!を自分の実体験と重ねながら伝えることにしました。

テーマは”42歳で上場起業の役員を辞めてなぜ起業したのか”

講義内容

起業しようと思ったきっかけは色々あるけど、一番は危機感でした。そもそも会社組織という仕組みがどうなの?管理職に未来あるの?そしてコミュニティ、ヒト消費の時代に会社という看板を外した時に貴重な人材になれてる?何がヒットするかわからない時代に企画書、事業計画書作って社内の承認フロー通して…差し戻されて、遅くない?

そして、人生の多くの時間を占める仕事は楽しい方がいいよね。そのためには価値観が合う人とだけ仕事したいよねということをツラツラ序盤で書きました。

もちろん、この危機感があって起業したから解決するような会社じゃないと意味がないので、その後にこんな会社を作っているという話をしました。

設立時からリモートワークで人は雇わない(※若くてめちゃくちゃ優秀なら雇いたい^^=そんな方はまだ採れない)。固定費を掛けずに、その分を新しいチャレンジに回す。結果的に賃料が無いのでコロナの時も助かったぁ。価値観の合う副業、フリーランスのメンバーを非公開のオンラインサロンに入ってもらって、プロジェクト単位で仕事を依頼します。価値観を浸透させるにはとんでもなく人とお金、そして忍耐力が必要だけど、価値観が合う人だけに仕事を依頼することで解決できちゃう。価値観が合う人だけと仕事をするので、ストレスが少ないです。

弊社は共同代表との2人の会社なので、思い立ったら戦略と数字目標立ててGO。とにかくスピード重視。事業計画なんかはうまくいきそうになったらやればOK。数字目標に全く届かないときはすぐやめて次のチャレンジに。チャレンジは余資の中で実施してます。だからリスクが少ないです。

早朝、夜、休日は個人活動(意味のある人間になるため)にも時間を使ってます。もちろん本業が最優先。ヒト消費の時代に生き残るための自分のタグ作り、信頼ポイントを稼ぐ活動もめちゃくちゃ大事にします。個人でも1800人以上のコミュニティを運営中。個人活動で得たネットワークやノウハウをSALT(本業)に還元してます。

バックオフィスはクラウドサービスを活用することで固定費を抑えてます。そしてこの抑えた費用を新しいチャレンジに回してます!

コミュニティを活用することで少数(現状2名)の会社なんだけど100人規模の会社と同じプロジェクトを動かすことを目指してます!!

こんな感じで今の時代に合わせた会社作りにチャレンジしているお話をさせてもらいました。

そして最後に学生の皆さんにこんなことから始めてみようというメッセ―ジをお伝えしてみました!

・Facebookを初めて、いろんな方(ビジネスしている方)と繋がってみる
・自分のタグ(呼ばれる何か=熱量もってできること)を探してみる
・小さいことでもいいので人に「ありがとう」と言われることをする
・自分の価値観と合いそうなコミュニティに入ってみるもしくは作ってみる
・迷う時間は無駄、まずは行動。いっぱい失敗する。ストーリーを増やす

講義は最高のアウトプットの場

やってみて自分の起業を見つめなおす良い機会になりました。100人以上の学生から質問や感想を得ることで、第三者がどのように私の起業を見て感じたのかを知ることができ、特に質問に答えることで自分の中で気づいていなかったことや、新たな発見がありました。

また講義事前アンケートで起業に対するイメージを聞いたところ、「選ばれた人(優秀な人)しかできない」「リスクが高い」「プライベートを犠牲にして死ぬ気でやらないといけない」「ほとんどの会社が失敗する」など、想定通りハードルが高い印象の回答が多かったです。

私は自分の起業モデルは「リスクが低く、楽しい起業」だと思っており、イメージだけで起業という選択肢が無くなってしまうのはもったいないと感じていたので、自分の会社の話を伝えることで、学生の皆さんがどのようにイメージチェンジしてくれるか知りたかったです。

結果、講義を通じて起業のイメージを変えられたのは嬉しかったです。事後の講義レポートでも、起業に「前向きになった」「興味が持てた」「イメージが変わった」という感想がもらえたのも収穫でした。もちろん起業はリスクがあります。ただ、企業に勤めていても安心安定な時代は終わっているので、思いが伝わり、みんなの中に起業というモノが選択肢の一つとして入れてもらえたのは良かったです。あ、もちろん一部の方ですが^^

そして先生が講義後に私の起業を「コストとストレス最少で、楽しさと幸せ最大を目指す、まったく新しいミニマルな起業モデル」だと言語化してくれました。まだまだチャレンジは始まったばかりですが、学生の反応、先生の言語化によって私のチャレンジはポジティブな印象なんだなあと確認することができ、そして大きな自信にも繋がりました。

更に講義を通じて前向きで行動力のある学生の皆さんとFacebookで繋がれました。これからビジネスをしていく上で今まで全く接点が無かった世代との繋がりが持てたことは今後大きい財産になると思います。

今の学生に刺さったこと

講義レポートも95名の方が提出してくれて、「自分はいろいろ考えて結局動かないことが多いのでまずは行動してみます」「Facebook始めます」「自分のタグを探します」「コミュニティに入ってみます」など、明日から行動に移すというコメントを多くもらえました。

特に学生に響いていたのは「迷う時間は無駄、まずは行動」「ヒト消費の時代、意味のある(価値のある)人間になれ」の2つ。

変化の時代。まずは行動すること。行動しないと何も始まらない。そしてコロナで一瞬で状況が変わってしまう。やはりこの2ヵ月の変化を体験したからこそ、学生に響いたとだと思います。

そしてAIとの共存。自分たちはどうすればいいのか迷っている方が多かったのだと思います。事務作業が早くて正確な人より、ポンコツだけどムードメーカーの方が価値が高くなる時代。ヒト消費になっていることを学生の皆さんが感じていることはすごく伝わりました。「意味のある(価値のある)人間になる」ために明日から行動してみるというコメントが多かったことがすごく印象的でした。

繰り返しますが、先生、学生という第三者にアウトプットすることで、自分が実現したいことをいろんな角度から見つめなおす良い機会になっただけでなく、興味を持ってもらい、多くのことに共感してもらうことで自分自身の自信にも繋がりました。この講義をしたことにより、起業モデルに対しての迷いがなくなったことは本当に価値がある100分間でした。

最後に

声をかけてくれたラグビー部の同期と、機会を与えてくれた久米先生に感謝したいです。本当に最高のアウトプット機会でした。そして事前、事後のレポート、そしてFacebookへ講義の感想を投稿してくれた学生の皆さんにも感謝です。本当にありがとうございました。次回は直接反応を感じることができるオフラインでやってみたいです。お声がかかれば笑

明治大学商学部 第3回ベンチャービジネス論講義ブログはこちら 講義資料も掲載中。

自己紹介

2019年9月に起業。プロダクトの課題をマーケティングで解決する
株式会社SALT代表取締役 土倉康平(つちくらこうへい)

大学時代は明治大学体育会ラグビー部に所属。新卒以来、エンタメ、アパレル業界で20年間マーケティング担当して従事。2012年に株式会社ドリコムに入社。執行役員マーケティング本部長として様々なプロダクトのマーケティングを統括。組織開発、広告事業の本部長及び子会社の株式会社ドリコム沖縄を立ち上げ、代表取締役社長も兼務。

本業ではフリーランス、副業メンバーがいる非公開のオンラインサロンを運営。サロンメンバーと複数のプロジェクトを進行中。個人活動ではコミュニティメンバー約1800名が集まる「中原おうちごはん(武蔵小杉・元住吉・新丸子の飲食店と繋がるコミュニティ)」とクラフトビール作りにハマり、飲んだり、学んだり、作りに行ったりする体験重視のコミュニティ「世界一のクラウトビールを作る会」を運営中。丸の内のStartup Hub Tokyoで起業家の支援をする起業コンシェルジュとして活動。




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