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ロボット導入では当たり前!?検証フェーズのPoCについて解説

皆さんは、いきなり衝動買いしますか?それともじっくり検討しますか?

買い物のタイプ、分かれますよね。ご家族がいて意思決定者が自分以外の場合。一人暮らしで意思決定者が自分の場合。それぞれあると思います。

ちなみに意思決定者が自分である場合、ものを買うときは85%が衝動買いだそうです。その理由づけとして合理化を自他ともにしている、という研究データも得られているそうです。

今日はロボットなど大きな買い物をする場合に、そんな衝動買いにならずにしっかりと検討するPoCについて紹介していきます。

PoCとは、実現可能か検証するフェーズ

PoC:Proof  of Concept

PoCという言葉を聞いたことがある人も結構いるのでは?と思います。ポック、や、ピーオーシーなんて言葉が飛び交っていたらまさにそのことです。

DXが推進されるようになってこの言葉はよく聞くようになったように思います。ピーオーシーの方がなんとなくエンジニアなどには多い気がします。

新規事業やロボット、AIなどの新規技術を導入する際に、導入後の効果が本当に得られるのかを検証するフェーズになります。

導入対象の金額が大きくなればなるほど、このPoCの持つ意味は大きくなります。例えば個人に言い換えるならば車の試乗に近いでしょうか。

大きな金額をローンなどを含めて購入する場合、買ってから「違った。。。」と思っても遅すぎます。そうなる前に確実に「買ってよかった」と思えるように検証する段階ですね。

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つまりexcelなどだけの理論・計算などによる検証ではなく、製品やシステムの簡易版を作り、実際に使うことで具体的な検証を行うことになります。

従って、「入れてみて全く違ったよイメージが」とならないように実際の簡易版で検証を進めることになります。

メリット1 リスク低減

先程の車の例でもあったように、まずは実物を試すことで本導入時の想定違いが起きることは軽減されます。また、導入側だけでなく現場などの使用側も含めてフィードバックなどをもらいながら改善することで「買ったけど使わない」状態を避けることができます。

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メリット2 具体的な未来像を部分証明

本導入と異なり、「お試し」という状態になるので、社内での本導入のプロセスだけでなく社外に向けた周知も可能となります。つまり投資家を募るプロジェクトなどではPoCにて効果検証をして、うまくいく見込みができた段階で投資家も回収見込みが立つのでより投資がしやすくなります。

将来の像を具現化するためのステップ、というところで未来が「す少しだけ形になる」といったところでしょうか。

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PoCの進め方 スモールスタートかつPoC評価をしっかりと

PoCを進める上では、PoCで完結させるのではなく本導入を見据えて工程を進めていく必要があります。一般的なPoCの進め方としては下記のような形になるでしょう。

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こちらは音声マイニングの事例ですが、このマイニングでも「本当に効果が出るのか」といったところが導入検討段階では誰もが気にすることだと思います。特に値段が想定よりも高ければ高いほど。

となると、PoCを実行した上で、「どの程度の効果が得られたら本導入する」というPoC評価が導入判断になりためもっとも大切な工程となります。

加えて、PoCは必ず小さく、スピーディにスタートさせることが大切と言えます。目的範囲を小さくし、小さな内容を積み重ねていくことが大事になります。
大規模での実施をしてしまうとコストがかかってしまうのに加え、どうしても時間がかかってしまうばかりか、何を目的にしたのかが不明瞭になってしまう可能性があります。

そして何より大切なのは、PoCがただの手段であって目的ではないことです。これは開始し始めるとかなり多い事例ですが、PoC開始時に立てた目標を達成することを追いすぎて、本来の「導入に向けた検討」自体に目がいかなくなることが多々あります。

効果検証のPoCなので、計画がうまくいかない、途中で進路変更しても最終的な本導入判断ができれば問題ないと考えます。

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スモールスタート、ライトなPoCをどんどん回しましょう

これまでPDCAのような「しっかりと計画を立てて」という行動プランが現代では成り立たなくなってきています。今日のOODAサイクルのような都度仮説を立てながら今の変化に柔軟に対応していく、そんな仕事の仕方にPoCのような導入検討フェーズは大切かもしれませんね。

しっかりと検討していくフェーズを、仕事もプライベートでも行っていきましょう。

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