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アーティストが手掛けたアルバムジャケット10選


アート界で有名で、音楽ジャケットも関わった人と言えば、言わずもがなのアンディ・ウォーホル。


ローリング・ストーンズのLove You Live

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Sticky Fingersのジーンズ下半身ジャケも有名ですが、こっちの方がシルクスクリーン的で作品としてウォーホルらしいです。

ベルベット・アンダーグラウンドのVelvet Underground & Nico

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これもロック史に残るジャケットですね。CDだと分からないのですが、本来はバナナがシールになっていて剥ける仕様です。

普通はレコードの表ジャケットにジャケットの制作者名を書くなんてことはしませんよね。ウォーホルの場合、もしかしたらバンド名より目立ってないか?っていう(笑)

俺のバンドだぜ、と自己主張しているようです。そりゃルー・リードも穏やかではいられませんね。


ラッツアンドスターのSOUL VACATION

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なぜそうなった!?思わず吹き出してしまうアンディ・ウォーホルによるラッツアンドスターです。1983年のアルバム。私も今回ファクトチェックで調べてて初めて知りました。マーシーも健在。佐藤さん(左上)なんてマイルスみたいな雰囲気なってますね。やっぱり黒塗りの外見が、アメリカでは問題視されるという予感もあったのでしょうか。青くなってます。

ちなみにウォーホルが日本企業のCMに出ている映像があります。

80年に撮られたTDKのCMです。

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TDKすごいですね。80年代の日本ってのは、本当イケイケだったんですね~。てかウォーホル、ドラム抱えてますね(笑) 内心ミュージシャン羨ましかったんでしょうね~。ボブ・ディランと女性を奪い合った仲ですから。 


さて、本題に戻ります。むしろここからが本気って感じです。


ジュリアン・シュナーベル
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのBy The Way

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この人は「潜水服は蝶の夢を見る」とか映画も撮っています。東京都現代美術館には、古典の「金枝篇」に題材を取った大作「森の王」もあります。

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一見すると分かりませんが、実物は多数の皿のかけらに描いています。
森の中から剣を持った王のような人物が浮かび上がる、一種の立体画です。
新表現主義(Neo Expressionism)の作家のひとりとされています。


レイモンド・ペティボン
ソニック・ユースのGoo

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これもめちゃくちゃ有名なジャケットですね。ソニック・ユースと言えばこれな感じの。ペティボン自身はLAサブカルチャーシーンの大物になりましたね。ペティボンの作品の中で、これはスタイリッシュにまとめた部類です。


マーク・コスタビ
ガンズアンドローゼスのUse Your Illusion

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ハードロックからも一枚。これもめちゃくちゃ売れましたね。気づけば、うちにもありました。マーク・コスタビは80年代にニューヨークのアートシーンを席巻したアーティスト。

コスタビ

本来はこんな感じのシュールリアリスティックな作品が多いです。デ・キリコなどが思い浮かびます。セゾンミュージアムや三越美術館もお得意様でした。しかし90年代以降、評価がガクンと下がってしまった画家さんでもあります。


横尾忠則
マイルス・デイビスのAgharta

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日本人アーティストのもあります。
75年にマイルス・デイビスが起用したのは、横尾忠則。このアルバムは大阪城ホールで行われたライブを収録したもので、発売元はCBSソニー。

そんな前提もあって、日本盤は当時注目されていた新進気鋭のアーティスト、横尾忠則に頼もうとなったらしい。


士郎正宗
マイク・ヴァン・ダイクのmulti-mijk

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テクノ・ミュージシャンのマイク・ヴァン・ダイクは、甲殻機動隊の大ファンで、士郎正宗にジャケットワークを依頼。

ケン・イシイもそうですが、テクノとアニメはよく合いますよね。私もマイク・ヴァン・ダイクのアルバムは愛聴しました。


村上隆
カニエ・ウェストのGradiation

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2007年の村上さんとカニエ・ウェストのコラボ。PVも村上さんが作ってましたね。

バンクシー
ブラーのThink Tank

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バンクシーも何気にメジャーアーティストをやってます。マッシブ・アタックの3Dって説は本当なんでしょうか?

ジャン・ミッシェル・バスキア
ストロークスのThe New Abnormal

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これは非常に最近の作品ですね。故人の作品を使っているので、書下ろし(?)ではなく、ミュージシャン側が選んだ作品ですね。
バスキアは、元ZOZOの前澤さんも好きで120億円で落札してました。

サンディ・スコグランド
インスパイラル・カーペッツのRevenge of the Goldfish

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インスパイラル・カーペッツを知っている人がいまやどれだけいるのか、分かりませんが・・・ オアシスのノエルがローディをやっていたぐらいの、マンチェスターシーンの結構すごいバンドなんです。

サンディ・スコグランドという、あまり有名じゃない女性アーティストのインスタレーションをアルバムに用いました。そればかりじゃなく、アルバムタイトルをこの写真(インスタレーション)のタイトルにしました。

絵が先にあるという、珍しいアルバムです。宙に浮いた金魚がまるで音を視覚化しているようで、いいですよね。

山塚EYE
ベックのMidnite Vultures

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ジャケットワークのクレジットが地味に書かれているので、分かりにくいですが、これはボアダムスの山塚EYEさんです。ボアダムスのグルーバルな評価って半端ないですね。ローリング・ストーンズのSticky Fingersにも似てますね。

キース・へリング
ラリー・レヴァン ライブ音源 パラダイス・ガラージ:1987年9月25日-28日 パラダイスの最後の夜

キースへリング

もう消費され尽くした感のあるキース・へリングですが、やっぱりいいですよね。これは伝説的なハウスDJラリー・レヴァンの、これまた伝説的なクラブ、パラダイス・ガラージのライブMIXアルバムです。

頭部から光を放っているのが、ラリー・レヴァンでしょう。キース本人も熱心なファンだったそうです。


すみません。10選を余裕で超えてしまった気がしますが・・・

音楽やアートを見たり聞いたりする足しになれば、幸いです!

頂けるなら音楽ストリーミングサービスの費用に充てたいと思います。