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18. 教員への転職~市場の情報収集~

 今回もクリックいただきありがとうございました。
 教員への転職を公言する私がいろんな方からうかがった最近の教員市場調査結果について、備忘録代わりに記します。

1.受験資格(年齢)

 既に報道されているところではありますが、東京都、奈良県などいくつかの自治体で、公立学校教員採用試験の受験資格が満60歳までに延長されています。
 私立学校は、受験資格に年齢に関する文言は明記されていません。
 個別に問い合わせてみると、「年齢は問いません」など明確に回答する学校もあるようです。
 学校内の年齢構成にもよると思います。

 常勤講師・非常勤講師については、感覚として、年齢を問われていない気がしますが、正式採用される教諭となると、本音かどうか、わかりません。
 「もちろん、若い方がいいですね」と明言する学校もあれば、「中核を担える年齢層が少ない」と述べ、新卒者以外の申し込みを真に歓迎してくれる学校もあるようです。

2.採用職種(教諭、常勤講師、非常勤講師)

 私立は、正式に教諭を採用する学校もあれば、常勤講師・非常勤講師の募集のみ実施している学校もあります。
 人事としては「学校に合うか、教員としての力量があるかを見極めたい」という意向があるようです。

 しかし、転職する側として、特に年齢が高ければ高いほど、常勤講師スタートは待遇面でハンデとなるでしょう。

3.提出書類

 私立の場合、履歴書と教員免許の写しは共通して提出が求められています。
 そのほか、卒業証明書、成績証明書、健康診断書の提出を求める学校は多いですし、自己紹介書や課題論文を求める学校も散見されます。

 最近は、フォームへの入力で済む学校が増えてきています。

 私立では、一次試験が書類選考となる学校がほとんどなので、取り寄せる必要のある証明書は不要で、自ら作成する書類だけの提出で一次の出願手続きを済ませられる学校は、事務量の少なさという点でも精神的にも出願しやすいです。

4.問い合わせへの対応

 ほとんどの学校は、電話での問い合わせに対応してくれます。
 その他、窓口をメールのみと限定しているところもあります。もちろん、(早い遅いはもちろん、有り無しという点でも)レスポンスはまちまちで、採用に対する学校の熱が推察されます。

5.待遇

 条例によって待遇が定められている公立と異なり、私立については、給与面など待遇について金額を明らかにしていない学校が多いようです。
 転職組としては、どのタイミングで自分がどの程度の評価であると尋ねればよいか、また、いただける給料の額をいつ教えてもらえるのか、不明です。
 それを聞いて、出願を取りやめるということもありうるのでしょうか。
 非常勤講師については、共済加入の可否についても気になりますが、ほとんどの学校が明記していません。
 仕方ないのか、と思うしかないのでしょう。

6.さいごに

 出願資格に年齢制限がないところが多いとなると、人手不足は確かなのでしょう。
 もちろん、各学校について、ホワイトか否か、という点で事情は大きく異なるでしょうし、採用条件の提示など明らかにされている情報だけでは判断できません。
 問い合わせについて丁寧に対応いただける学校については非常に好感を持てます。

 以上、とりとめのない文章で失礼しました。ぜひ、教員の世界に多くの方々が興味を持ち、出願いただければ私としても幸いです。