knoll@英語など

将来、英語教育業界に従事したい社会人。 過去記事も誤字脱字の訂正を含め、修正を施してます。

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自己紹介(簡約版)

 以前、自己紹介を4回に分けて記載していたのですが、公開から半年以上を経過し、表示順も後ろになってきました。  また、4回読まなければならないという負担を強いるのも心苦しいので、簡単に自己紹介させていただきます。 1. 何者ですか 英語学習に励む者です。  将来はセカンドキャリアとして英語教育の現場に携わりたいと願っております。  現在は英語教育ではなく、こじんまりとインハウスの通訳を務めております。 2. 何で英語やってるんですか 高校生のとき、自分がやっている勉強の中

    • 45.全国通訳案内士一次試験受検記(2024年度)

       今回もクリックいただきありがとうございます。  過日、8月18日(日)、全国通訳案内士一次試験を受検してきました。  備忘録の代わりに、当日起きたことを記しておこうと思います。 1.会場まで 今までは東京で受検していましたので、電車を利用しました。  初めて受検した2021年度は渋谷の貸会議室、その後2年は日大法学部での受検でした。  今回は遠隔地にある大学での受験となりましたので、高速バスを利用して会場まで馳せ参じました。  高速バスは安くていいんです。  

      • 44. 全国通訳案内士~一次試験(地理)~合格点突破方法に関する考察

         本年8月18日(日)、全国通訳案内士一次試験が行われました。  私も何度か挑戦していますが、いつも一次試験(地理)で合格点(7割)を突破できませんでした。  今回の試験は、ネット上にある解答速報を参考にしたところ、なんとか、ギリギリで7割を超えることができました。     私は今まで、ネットで見かける一次試験(地理)突破の体験談を読んで、どうしたら7割以上の点数が取れるのか疑問を持っていました。  今回は、ギリギリ突破の実態をご披露し、かつての私が感じていた疑問に自ら

        • 43.英検1級一次試験受検記(2024年度第一回)

           英検1級一次試験を受検しました。  今回は、新形式になって初めての試験です。  記憶の鮮度が良いうちに、今日一日の流れを記し、次回の受検に備えたいと思います。 1.受験票到着 最近は旅を兼ねていろんな受験地で受検するという一石二鳥の企画でした。  今回の試験会場は、私が恐れていた、上履き持参の会場でした。  これまでの試験では、ペンに身分証と受験票を携え、身軽に受検することを常にしていたので、荷物の増加はストレスです。  それでも仕方ありません…。 2.会場到着 会場入

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        自己紹介(簡約版)

          42.【書評】英語教育への洞察を深められる書(『英語ヒエラルキー』佐々木テレサ、福島青史・光文社新書、2024年)

          1.購入の動機 noteの自己紹介で述べましたが、私は、高校での英語と大学に入学してからの英語への次元の違いに愕然とした経験があります。  明治時代の高等教育を受けた人々は英語で教育を受け、高い英語の能力を有していたという書籍に影響を受け、「それなら俺も英語で教育を受けられる環境に身を置きたい!」と思ったものです。  そんなボヤキを慕っていた大学の英語の先生に「地方にも英語で授業を行っている大学がある。そんな大学に興味がある。」と漏らしたところ、その先生はこう教えてくれました

          42.【書評】英語教育への洞察を深められる書(『英語ヒエラルキー』佐々木テレサ、福島青史・光文社新書、2024年)

          41.国連英検特A級一次試験受検記(2024年第1回)

           この度、国連英検特A級一次試験を受検してきました。  次に受ける機会に備え、備忘録代わりに記します。 1. 会場到着まで 今回は今までと異なり、違う受験地で受検することにしました。  旅行も兼ねて一石二鳥です。  会場は馴染みのある学校でしたが、訪問は初めてです。  時間に余裕をもって移動し、手元のスマホにはグーグルマップで目的地までの経路を示していました。  ぬかりはありません。  駅から出て向かった先は目的地と反対方向でした。  第六感が働き、駐車場前に立っていた交通

          41.国連英検特A級一次試験受検記(2024年第1回)

          40 英語教員に高い英語運用能力は必要か

           今年、国立大学二次試験対策で個別指導をしたことは先に書きました。  過去問を解き、授業時に出てくると予想される質問に備え、自身があいまいだった文章の分析、受験生が解けるようになるための要領考案。  これらをこなすだけでかなり時間がかかりました。  その間、自身の学習習慣は絶え絶えでした。  そして悟りました。  現場の英語の先生が、日々の授業準備に追われ、自己研鑽のための時間など設けられない事情を追体験で来たのではないか、と。  試験対策で必要だったのは、読解力、英

          40 英語教員に高い英語運用能力は必要か

          39 理想の英単語帳~一長一短~

           受験指導をしたことは前回記しましたが、その過程で、英単語帳を使用しました。  学校で副教材として使用していた、受験界隈では超有名な英単語帳でした。  私も、かねてから名前を知っていたのですが、中身を吟味するのは初めてでした。  私自身が受験のために数隼年前に使用した英単語帳は、多義語は多くの訳語が充てられていました。  今でもはっきり覚えているのは、「range」が名詞でも動詞でもたくさん訳語が充てられていて「全部これ覚えないかんのか!?」と衝撃を受けた体験です。  結局

          39 理想の英単語帳~一長一短~

          38 大学入試指導をやってみた~国立二次試験対策をめぐる雑感~

           本日もこのエッセイをクリックいただきありがとうございました。  本年1月に大学入試の共通テスト終了後、知人の国立大学二次試験対策を個別指導で請け負いました。  今の私は仕事で英語を使うことはまれにあり、仕事外では自己研鑽のために英語を勉強している身で、将来は現場で英語教育に携わりたいと思う者です。  私にとって、今回の受験指導は英語指導の経験値を得る貴重な機会でした。  同時に、人生の節目に立ち会うことの重みを精神的プレッシャーとして受けました。  本日は、日記のような形

          38 大学入試指導をやってみた~国立二次試験対策をめぐる雑感~

          37.良い問題だ!~入試問題(英語)を読む【2022年度九州大学前期日程】~

           最近は、新聞や本以外、資格試験対策で英語に触れています。  共通テストも近づいてきました。  そして、教育現場に従事すると言っておきながら、入試問題の傾向を知らなすぎるのもどうかと思っていたところ、この度、九州大学の入試問題(英語)を入手できたので読んでみました。  九州大学の英語は、共創・文・教育・法・経済・理・医・歯・薬・工・芸術工・農の全ての学部で前期日程共通問題です。  試験時間は120分。   大問は5つで合計200点。  大問1、大問2、大問3(いずれも40点

          37.良い問題だ!~入試問題(英語)を読む【2022年度九州大学前期日程】~

          36.【番外編】傘無しで、雨の中をいかに移動するか〜茨城県日立市訪問記〜

           前から行きたいと望んでいた場所を、やっと訪問できたのに、天気が悪かった。  しかも、雨具なしにー  このような悲劇に見舞われたお話です。  かねてから、日立駅のガラス張りの建物に興味があったのですが、そのカフェで素晴らしい眺めを楽しみたいと以前から考えていました。  訪問する機会をもてないまま数年が経過し、やっと、訪問できました。 下は、駅舎から眺めた太平洋です。  改札を出て、まっさきに駅内にあるカフェに向かいました。  こちらのカフェはパンケーキが有名らしく、

          36.【番外編】傘無しで、雨の中をいかに移動するか〜茨城県日立市訪問記〜

          35.「日本で英語を最大限に活かす能力」とは〜英語学習の目的〜

           先日行われた英語学習者の集いでの会話です。  参加者の一人でいらっしゃったNatsuko Gomiさんからこんな質問が出されました。 「日本で英語を使う時、"英語の力"を最大限に発揮するために必要な能力って何だと思う?」  ぐふぅっ・・・。  深い・・・。  私は、「日英双方の単語の”等価性”を正しく理解していること」「専門知識を備えること」の2つをお答えしました。  言い換えますと、 ①日本語と英語の間で生じる微妙なニュアンスの違いを理解し、それを補正できる能力

          35.「日本で英語を最大限に活かす能力」とは〜英語学習の目的〜

          34.無意識に外国語を操るための模倣(為末大『熟達論』③「型」を読んで)

           世界陸上メダリストでオリンピアンの為末大さんが、アスリートとしての経験を踏まえて書かれた書籍『熟達論』。  運動技能と語学の習得には共通点があると確信して書き連ねる随想兼書評シリーズ第3弾。  前回は、技能習得のためには、遊びの気持ちを忘れず、自分の好奇心をみつめ、主体性をもつ重要性について述べられていた。  つまり、心構えこそがスタート地点に置いて重要であるとされている。  その次の段階について、著者は「型」の重要性を述べる。  「型」とは、言い換えると「基本」のこと

          34.無意識に外国語を操るための模倣(為末大『熟達論』③「型」を読んで)

          33.【書評】英文学者が書いた随想!~福原麟太郎『人生十二の知恵』講談社学術文庫(1987年)~

           早稲田にある古本屋に立ち寄る。  何か買いたくなる。  本棚の前をゆっくり歩き、よさげな本を探す。  一冊のうっすい本の著者名が私の目をとらえた。  福原麟太郎。  そう、その氏は英文学者。  しかし、私は同氏が書いた『英語教育論』を先に読んでいたため、英語教師として認識していた。  実際、英語の教員として勤務した経歴をお持ちのようである。  下記Wikipediaのリンクをいただきたい。  この書は1986年に出版されているが、そもそもは雑誌の連載として1953年中

          33.【書評】英文学者が書いた随想!~福原麟太郎『人生十二の知恵』講談社学術文庫(1987年)~

          32. 数学から英語教育を考える②~森毅『数学的思考』講談社学術文庫(1991年)

           先月、川越まで出向いた時のことです。  駅前で古本市が開催されていまして、立ち寄ったところ、京都大学の教員でいらっしゃった森毅先生の書籍を見かけて購入いたしました。  英語教育を語るうえで、他の教科教育について知ることも有益だと思いましたし、学生のころ、森毅先生の著書を読んで、飾らぬ語り口に面白さを感じたことがあったので、今回購入いたしました。  英語教育も実用性をめぐり喧々諤々議論が展開されていますが、数学科の教育でも論点が湧かれるセ策があるものだと知り、楽しみながら

          32. 数学から英語教育を考える②~森毅『数学的思考』講談社学術文庫(1991年)

          31. 楽しむ語学学習(為末大『熟達論』「遊」を読んで②)

           世界陸上メダリストでオリンピアンの為末大さんが、アスリートとしての経験を踏まえて書かれた書籍『熟達論』。  語学学習にも通じるところが多いと感じて書き連ねる随想兼書評シリーズ第2弾。  著者は、熟達に至る第一段階を「遊」と称している。  「遊び」とは何か。  語学学習でも、運動競技でも、面白さや興味を失い、やる気が失せることはないだろうか。  著者は、トレーニングを「適応」と「馴化(じゅんか)」の2種類に分けている。  「馴化(じゅんか)」とは、「適応」が進み過ぎた

          31. 楽しむ語学学習(為末大『熟達論』「遊」を読んで②)