3. 自己紹介③~「英語との離別」から「英検1級への挑戦」へ~
アクセスいただきありがとうございます。
英語道を行くと決めた学生時代。
社会人になってからその心境はどう変化したのか。
今回は多少時間軸が違う記述となりますがお付き合いください。
1 社会人になって
大学を卒業して就職すると、英語とのかかわりは一変してしまいました。
インハウス通訳ではあったのですが、ほかの業務も兼ねていたため、通訳のパフォーマンスより通訳以外の業績が仕事の評価に大きく影響したのです。
入社直後に仕えた上司から通訳以外の業務ができないことで厳しい指導を受けた影響は大です。
英語よりも優先順位の高い課題ができてしまったのです。
新入社員であった当時の私にとって業務内容の専門性が高すぎて、英語の学習習慣がすっかり途絶えてしまいました。
同じ通訳の先輩から英語学習についてアドバイスを受けても、馬耳東風。
「英検(1級)受けよう」と誘われても、以前受けた時の絶対かなわない感がぬぐえず、受ける気力は一切湧いてきませんでした。
いつか受けなきゃな。
遠い未来の目標としてしかとらえられませんでした。
私にとってはとても皮肉なことでした。
職業の入り口は英語であったのに、それに付随する業務のウェイトが経験を重ねるにつれ大きくなっていったのです。
職場での人事評価も実際そうでした。
英語に限らず、外国語ができることと業績の評価とは別だったのです。
通訳の機会もまばらになり、学習意欲も著しく減退していきました。
大切であった英語が自分にとって特別なものでなくなったと認識しました。
自分を奮い立たせる手段もみつからないまま、入社からおよそ20年の期間を過ごしました。
2 異動を機に生じた心境の変化
そこで訪れた転機。
語学研修を担当する部署へ異動することになり、そこで腹をくくりました。
「もう逃げるのはやめよう。」
20年間ご無沙汰していた英語と向き合うことを決意しました。
研修担当なので、まずは自分もきちんとした学習であるべきだ、と認識し、学習習慣を途絶えさせてしまったことを反省し、習慣を築くことから始めました。
そして、「いつかは」と考え、もはや人生の課題と化していた英検1級を目標にすることにしました。
英検1級向けの単語帳を手に取ると、ムズイ。
単語の日本語訳もムズイ。
どの場面で使うのか想像するのもムズイ。
合格まで何年かかるだろうか、予想もできませんでした。
とにかく、空いた時間を利用して地味に少しずつ見て聴いて触れて、難解な単語を身近に感じるように努めました。
半年ほどたった時、ふと英検1級の過去問を手にする機会があったのです。
暇なタイミングでした。暇でヒマで仕方なかったので、語彙問題だけ解いてみることにしました。
8割正解でした。
え、ちょ待てよ。
もう1回分解いてみました。やっぱり8割正解でした。
まじか。
もう1回分解いてみました。6割5分正解でした。
あぁ、下がったんかい。
だけれども!これはきっと受けどきだ。
腹をくくって何よりも英検を最優先として対策するしかない。
3 いざ英検1級挑戦へ
それから直近の受験機会までの3カ月は英検対策に没頭しました。
対策本を読みつつ、問題演習に励みました。
この経験から得た教訓は、短期集中は健康を害す、ということです。
短期ゆえに計画は無理に詰め込む傾向となります。
自ずと睡眠時間は削られ、日中のパフォーマンスに影響します。
学習意欲が薄れる時期もありますし、心身のプレッシャーからか、睡眠に支障をきたす時期もありました。
地道な取り組み。
英検への取り組みを通じて習慣の構築こそ自分の課題であると感じました。
一次試験は何回か受けることになるだろう、と考えていましたが、首尾よく合格することができました。
all-out attack だったので、無事に一次試験を突破できてホッとしました。
ですが、二次試験対策はゼロスタートです。
これは焦りました。
どうやって対策しようか。
ありとあらゆる情報を書籍やネットから拾い集めて挑むことになりました。
ここからが、本当に苦しかったです。
(続く)