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湖が美しかった

ずっと湖が苦手だった。 あの静けさの仄暗い感じが。 なんだか得体の知れない怖さを感じて、 あんまり直視できなかった。 でもある時,あの静けさが好きだって伝えてくれた友人がいた。 それからしばらく経って、今日湖に行った。 久しぶりに湖をみながら、友人が言っていた湖の情景を思い出した。 その情景を抱きながら湖畔に立った時、 今まで感じていた怖さがふっと外れ、 その美しさが私を包んだ。 その時の感覚は私を深いところまで導いてくれて、とても満たされた感覚がした。 そして、想い

    • 両腕を広げれば空も飛べる

      近所の神社で焼き芋を食べていた。 私の目の前では子供たちが各々夢中になって遊んでいる。 二股に分かれた枝を使ってぐるぐると縁を永遠に書いてる人 落ちていた木の皮で小石をひたすら打ってる人 その辺に落ちているものでこんなに遊べるんだ、って結構衝撃だった。 そういえばわたしはわたしの満たし方を知らないなって思った。 なんとなく刺激が欲しくてSNSを見てしまう。 浴びることに慣れている。でも変な疲労感と虚しさが残る。 時間が空いた時、何をすればいいかわからない。 私が失ったも

      • コミュニケーションは自分と世界の境目をつくることから始まるのでは、という考察

        いつも知らない自分に出会っていく。 出会えば出会うほど、「じぶん」という器がどこからどこまでなのかわからなくなる。 自分と世界の境目がわからない。 そりゃ自分の身体の内側で起こることが自分でそれ以外が世界なんだけど、 身体からのメッセージを統合して受け取ってない感じがしているから、 わたしにとっては体の内側も世界の部分の一部って感じ。 身体を介して生まれてくる心も、身体から浮いてる感覚があるから、ますますよくわからない。 みんなどうやって、自分のこと自分だ、って自覚してるの?

        • 現実と空想のはざまで

          シャワーを浴びながら湯船を張ろうと思いついたのはふとした気まぐれだった。 この行き場のない気怠さを解消してくれるかもしれない。 何かを変えてくれそうな気がしたのだ。 お湯がたまる間、裸で浴室を掃除する。 洗剤を壁にかけてスポンジでみがく。現実と縫い付けるように丁寧に。 そうしながらわたしの身体は少し自由になったような気がしてきた。 掃除をすることは自分の痕跡をなぞり、こうしてこの世界に存在することを確かめるような行為に感じる。 一人暮らしを始めてからふとした瞬間に掃除をしたく

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          浮ついた冷気 もう一つの解釈

          ふと足元に感じる気持ちがすっとする涼しさに目を覚ますと、 目の前にはやわらかで絹のような空気に朧げに浮かぶ愛おしい人の後ろ姿。なだらかに上下し、続いてすやすやと息遣いが耳に届く。 ぼんやりと浸りながら、自らの頬をかすめるシーツが昨日までよりもやけにさらさらと心地よく感じる。 身が清められるような爽やかな涼しさに思わず熱を求めて、愛おしいその人の隣りに近づく。 一瞬、温もりが鼻腔をとおって身体に巡る。 浮ついた冷気が心地よい。 足を絡めるなどして もっと熱を感じたいけれど、

          浮ついた冷気 もう一つの解釈

          浮ついた冷気

          浮ついた冷気に 朧げなmoon light 優しくそよいだ風の音は爽籟 ああ、もう、遠くに行ってよ 寂しい 気持ちが 頬を 撫でそうになるの (いかないで、そばにいて、抱き寄せて 頬を撫でるのはあなたがいい) 浮ついた冷気に そよ風のshow time 指先で溶けた陽炎の再来 浮ついた冷気に 朧げなmoon light 優しくそよいだ風の音は爽籟 ------ ⭐️お節介なくらい怠い夏が何故か恋しい〜

          浮ついた冷気

          かなしみのむこう側

          皆さんにとって、"かなしみ"ってなんですか? かなしみのむこう側にはどんな世界が広がっていますか? 思い返せば私はいつも"かなしみ"の中にいました。 思いっきり楽しんでしまえば、 永遠に何かが失われる気がし、 楽しさの中にもかなしさみを見出そうとしていました。 "かなしみ"とはわびしさも寂しさも、愛おしさも、哀れみも、寂寥もエモさも、すべてふくまれています。 私にとって、自らの感情を"かなしみ"にとどまらせておく事は、 温い毛布の中にくるまって冬の日差しを楽しむあのぬるさ

          かなしみのむこう側

          心のガラス

          心のガラス 君の背中が笑っていて、 それがどうしてだか、分からなかった。 あれはほんとうだったの? 正面を向くと、顔が笑うから 瞳の底がよくみえる、 君の横にいるのが好きだよ 光に照らされて なによりも綺麗 人に優しくできないって 君は傷ついていたけれど、 悩んでちょっとあがる眉間 とっても愛おしい 前がどちらか、わかったもんじゃないね 気がついたら後ろだったり 横だったり 下だったり 幸せがどこから来るか分からない 幸せが何かも分からない 目でみて、鼻で香って、

          心のガラス

          "死にたい"の裏側について

          死にたい、消えてしまいたい。 漠然とよくわからない感情に支配され、意味もなくツイッターでネガティヴツイートを連投しました。死にたいとストレートで言うと、あいつ承認欲求の塊じゃんと思われそうなのでオブラートに包んで投稿しました。その時点でお察しです。 でもそれでもモヤモヤしたので、誰もフォローしていない鍵垢のインスタグラムで掻きむしった腕と共に80回くらい死にたいって書いて投稿しました。さっき開いたらインスタグラムから、サポートセンター?の通知が来ました。 気安く呟けるもんじゃ

          "死にたい"の裏側について

          摩擦係数0の世界-絶望の中の幸せについて

          人はだれしも生まれながらにして詩を通して世界を描き、世界を通して詩を編む生き物である。 この世に生まれたばかりのころは、他者が分かるか分からないかは些末な事であり、取り立てて的にすることではない。 重要なのは詩であり、如何に自らの思い描いた世界を表出できるかである。 これはもう己との闘いであり、 表現そのものが生きることであり、どのように表すかだとかそれがどう見えるかだとかは一切気にしない。 自らの見える世界の美しさを追求する、そちらの方がよっぽど重大なのだ。 如何に自らの納

          摩擦係数0の世界-絶望の中の幸せについて

          ADHDから見える景色

          これは、一般公開するけれど、完全に、今のこの狂いそうな衝動性を、今私から見える景色を伝えることで、少しでも昇華するために書きます。 これから書くことは、ほぼ自分のため。 だから多分わからないと思う。 滅裂だと思う。 突然、衝動性に支配された。 頭の中はいろいろなことがぐるぐる渦巻く。 やらなければいけないことが膨大に頭に押し寄せてきて、今日やらないといけない仕事も、用事も、全部がフリーズする。 ヤバい。 という意識が支配して何も手につかない。 嘘。惰性に無性(なんだそれ

          ADHDから見える景色