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「Victoria State Library/ヴィクトリア州立図書館」と3/26〜4/1の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
noteには、メルボルン生活をより充実したものにするため、日々をより意識的に過ごすために毎週ちょっとした文章と数枚の写真とその週の日記を投稿しています。

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今週も文章と写真は同じテーマを取り上げます。
テーマは「ヴィクトリア州立図書館」
です。

今週の文章「ヴィクトリア州立図書館」

メルボルン・セントラルの駅はショッピングモールに直結している。電車を降りて改札を出ると、おそらくメルボルンで一番人がいる建物にそのまま放り出されるような形になる。人の流れに促されるままにエスカレーターを2回ほど上がり地上階らしきところに出て、さらにそのまま流れるままに外へ出ると、目の前に一面芝生の庭と、中世ヨーロッパ風の巨大な建物が出現する。初めて降りた時は向かうべき方向もよくわからず、流されるまま歩くうちにいきなり出現した風景にびっくりした。これが、渋谷だったらTSUTAYAのビルに相当するようなめちゃくちゃいい場所にあるヴィクトリア州立図書館である。

ヴィクトリア州立図書館の歴史

ヴィクトリア州立図書館の建物は、メルボルンの他の歴史ある建物と同様に1850年代に建てられた。メルボルン、そしてオーストラリアで最も歴史がある図書館であるだけでなく、世界で初めての無料で利用できる公立図書館だったらしい。建物自体はそれ以降も改築/増築を繰り返しており、一歩中に入ると中世的な外観とは裏腹な現代的な内装に驚かされる。

ラ・トローブ読書室(ザ・ドーム)

図書館の見どころはたくさんあるものの、圧巻なのはドームとも呼ばれる読書室だ。ハリーポッターの映画に出てきそうな雰囲気のこの部屋は、回廊のようなドームの1階部分にあり、天井は上まで吹き抜けになっている。教会のような荘厳な雰囲気の中、重厚感のある机と椅子が放射状に並んでいて、一歩踏み入れた瞬間どこか違う世界に足を踏み入れたような気持ちになる。
この建物は1913年に建造され、当初は3万冊を超える蔵書が収蔵されていた。机は一部角度を変えられる細工が施されており、昔から読書に使用されていたことが見て取れる。

新聞室と音楽/芸術の部屋

個人的に好きなのが過去の新聞を見ることができる部屋と音楽/芸術を扱う部屋。新聞の部屋には日本の国会図書館にもある、ウルトラマンなどにも出てきそうな年代物の新聞をめくる機械が色々な種類置いてあって、それらを見ているだけでもなんだか楽しい気持ちになる。
音楽/芸術の部屋には各種画集などのほか、音楽を検索して聴くことができる機械も置いてある。時間があればここでゆっくり音楽を聴くのも楽しいだろうなと思う。

図書館へ出かけていくことの意味

図書館とはいうものの、今は書籍もほとんど電子化されており、蔵書自体は昔よりかなり数が減っていることが見て取れる。おそらく本を借りていく人もそんなに多くないだろうと思う。しかし、ヴィクトリア州立図書館はいつも多くの人で(静かに)賑わっている。現代において図書館に行くことはどんな意味があるのだろうか?
一つにはインスピレーション、想像力の活性化、新しいアイディアのきっかけになるということがあると思う。綺麗に整備された空間を静かに散歩しているだけでも、脳が普段街中を歩いている時や机の上にいる時とは違った働き方をしているのがわかる。場所のエネルギーを借りるような形で、少し違った発想だったり、悩んでいた問題に対する解決策だったりが湧いてくるような気がしてくる。
もう一つ、近いけど少し違った視点として、建物丸ごとで編集された情報に触れることができるということがある。蔵書は少なくなっているが、逆にその分本棚には厳選された本が並んでおり、その内容を見て回っていると、その順番なども含めて意図を持って並べられているのではないかという気がしてくる。そういった意図を読み取ろうとすることや、整理された情報に触れることもまた、頭の中の情報が整理されたり別の角度の見方が生まれたりといったことにつながってくる気がする。
今後も折りを見て図書館へ足を運び新しい発想をどんどん導き出していきたい。

今週の写真

以降はヴィクトリア州立図書館の写真です!
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ドームの読書室
ドームの読書室。朝一で誰もいない。
なんとなくホラー映画風の絵が取れた。
芸術書
外観
エントランス
カフェもある。

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