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「ESG投資」と「ヤラ川散歩その3_ヤラトレイル」と8/20〜8/26の日記

お知らせ

2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「ESG投資」
今週の写真は「ヤラ川散歩その3_ヤラトレイル」
です。

今週の文章「ESG投資」

学校の課題で経済、社会、政治などのバックグラウンド情報を調べていると、だいたいの文脈でESG、SDGs、サステイナビリティなどに関する情報が出てくる。日本にいた時と比べるとだいぶ温度差があるように思われるが、日本にいた時は生活者の目線で、オーストラリアではアカデミズムの目線で物事を見ているため、差が生じている面はあるかもしれない。とはいえ、以前も記事に書いた社会的企業(ソーシャルエンタープライズ)の存在感などを考えてもやはり社会や環境問題に関する興味関心はオーストラリアの方が高いように思われる。これからおりを見て、学校の課題に関連して読んだ記事などの情報を紹介しようと思う。今週はESG投資について。

ESG投資

ESGとはEnvironment, Society, Governanceの略語で、環境/社会/ガバナンス(企業統治/管理)に関する活動全般を指す。ESG投資とはこのESGに絡んだ指標をもとに投資を行なっていく活動を指して、近年その影響力を増している。2018年には50億ドルだった関連の投資金額は2020年には500億ドル以上に膨れ上がっているし、それに合わせて米国の主要企業(S&P500)の90%以上はESGレポートを配信している。

ESG投資と言われると、社会貢献活動や環境保全活動をたくさんしている企業というイメージがまず浮かぶ。そのような企業に投資をするというのは、利益を度外視した投資活動のように思われるが、それが流行っているというのはそういう慈善投資家みたいな人がたくさんいるということなのだろうか?と自分は不思議に思っていたが、実際は少し違うものだった。

まず、チャリティ活動とESGは明確に区別されている。ESGとは企業におけるビジネスの中で環境/社会に関する悪影響を可能な限り少なくしできればプラスの影響を及す、そして会計などに関するガバナンスをしっかり機能させるということである。
例えば、飲料メーカーが「海のプラスチックを綺麗にします」という活動をするのは立派なことではあるが、それは本来のビジネスからは外れたチャリティ活動である。一方でコンビニに並んでいる大量のペットボトルが仮にプラスチックではなく何かしらの化石資源によらない再生可能な原料によるものに変わったら、それは企業活動の一環で環境に対する影響を少なくするものと考えることができる。

ESGというのは利益を社会貢献活動に振り分けて行う慈善活動ではなく、ビジネスを通じて環境/社会へ貢献し責任を持って企業活動を行なっていくということである。これは、目の前の短期的利益を優先して株主に対する今年の配当金を稼ぐ自転車操業のような考え方ではなく、今年の利益は少し削れるかもしれないけれど、10年、20年、時には100年先のことを考えてしっかりビジネスをやっていくということである。

参考:
"Does ESG really matter— and why?"
https://www.mckinsey.com/~/media/mckinsey/business%20functions/sustainability/our%20insights/does%20esg%20really%20matter%20and%20why/does-esg-really-matter-and-why-vf.pdf

日本に対して思うこと

これは特に下調べもしていない、住んでいた時の感覚だけでいうことだから間違っているかもしれないけど、日本は高齢化社会と長い不況でとにかく先のことを考えた判断ができなくなっているように思われる。自分が働いていた会社でも大きな戦略に則ったことよりも今日明日の利益をとにかく求められていたし、住んでいたマンションの耐震工事も老人たちの反対で実施されなかった。けれど、社会全体で先のことを考えていくような姿勢、取り組みは大事だと思うし、実際に色々なことが変わるきっかけになると思う。これからも色々な事例などを調べていこうと思う。

今週の写真「ヤラ川散歩その3_ヤラトレイル」

今週の写真はヤラ川沿いを散歩した時の様子その3です!ヤラトレイルという川沿いをずっと歩ける道があるのですが、高速道路の高架下になっている部分に大きなグラフィティがたくさんあったり、ボルダリングジム(調べたら無料で使えるみたい!)があったりと自然以外の一面も楽しむことができていい散歩道でした。特にボルダリングの壁はなんかスケボーやストリートバスケに近いような雰囲気の、自分たちで遊び場を作って管理して遊ぶんだという感じの文化、気概が感じられてとても良かったです。夏の時期学校がないときとか久しぶりにボルダリングしてみたいなと思いました。

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